5分でわかる「世界一楽しい決算書の読み方」レビュー書評&要約

ビジネス本の書評

簿記を取ってもいまいち活かし方がわからない。

結局B/SとかP/Lって投資の何の役に立つんだろう。

そんなことを感じている向上心の高い方にピッタリなのが、今回紹介する「世界一楽しい決算書の読み方」です。

決算書の読み方が本当に世界一楽しく学ぶことができる一冊になります。

この場では「世界一楽しい決算書の読み方」の書評と要約をおこなっていきます。

決算書の読み方をまとめ、決算書で見るべき点を明確にします。

では、行ってみましょう!

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本の概要

ページ数

あとがきが4ページある全197ページです。

読むのにかかった時間

テンポの良いやり取りとクイズに答えていくと言う形だったので、素早く読み切ることができました。

時間にして約2時間弱ほどで読み切ることができました。

構成

B/SやP/L、C/Sについて簡単に説明がなされたのち、決済書クイズを通して決算書の読み方を学んでいく構成になっています。

またクイズに対してどのような考え方があるかを、登場人物がそれぞれの意見を言い合うという書き方です。

いろいろな視点で考えたのちに、答え合わせをすることで決算書の読み方を体験しながら学ぶことができます。

解説が詳細に用意されているので、決済書を問題を通して学びたい方にピッタリの構成になっています。

決算書クイズとは

決算書のグラフが用意されており、その決済書がローソンやセブンイレブンなどの実事業のどれに該当するかを考えるクイズです。

資産がどれだけあるのかや、固定なのか流動なのかを見ることによってIT業界なのか、店舗販売をおこなっている事業なのかを見抜いていくという形になります。

ビジネスモデルごとにB/SやP/L、C/Sが変わってくるので、やっていてかなり面白いと思います。

推理ゲームのような形になっているので、タイトル通り楽しく決算書の読み方を学ぶことができます。

また実在しているセブンやメルカリといった企業を対象にしたクイズなので、イメージを持ちやすくそれらがどういったビジネスモデルで動いているのかを知るいい機会にもなります。

筆者である「大手町のランダムウォーカー」氏はTwitterでも決算書クイズを出しているそうなので、ぜひ気になる方はチェックしてみてください。

B/Sの見方

ここからは簡単ではありますが、決算書についての見方と意味するところをまとめていきます。

まずはB/Sからです。

B/Sとは、貸借対照表=バランスシートのことを指しています。

左側には資産をまとめて、右側には負債、純資産をまとめる形です。

これによって見えてくるのが固定資産が多いのか、流動資産が多いのか、負債をどれほど抱えていて余裕のあるお金はどれだけあるのかと言うところになります。

固定資産が多いと不動産を持っている可能性が高く、IT企業にはないなという推理ができたり、負債部分が多いとちょっと先行きが怪しい会社かもという見方もできます。

B/Sを通してどの部分にお金を使ったビジネスなのかがわかる仕組みです。

不動産として固定のものを持っているのか、流動する現金を多めに持っているのかでビジネスモデルが大きく変わってくるのです。

P/Lの見方

P/Lとは、損益計算書=プロフィット&ロス・ステートメントのことを指します。

左側に費用をまとめ、右側には収益をまとめる形です。

P/Lを見ることで、売上のうち原価はどれくらいを占めているのかや、販売費としてCMや従業員の給料がどれだけ払われているのかが見えてきます。

純利益と呼ばれる会社の力が見えてくる部分についても、P/Lによって明らかになってきます。

原価が高ければ、それだけ安くお客さんに提供している製品であり、販売費が高い場合はCMや従業員に払っている給料が多い会社というのがわかります。

化粧品会社の場合、原価以上に販売費が膨れ上がっているのが見受けられ、成分の怪しさが浮き彫りになる部分があります。

P/Lを通して、どのように製品が提供されているのかが見えてきます。

僕たちが買っている製品の原価率を見ることで、その会社がどのような戦略でものを作り販売しているのかが見えてくるのです。

C/Sの見方

C/Sとはキャッシュフロー計算書のことを指しています。

期首と期末の現金の残り具合で営業でどれだけお金を手に入れられたのか、投資にどれだけ使われたのか、資金調達でどれだけ現金の残りが変わったのかがわかるのです。

営業活動では本業の営業活動でどれだけ現金が増えたのか、減ったのかを示していて、投資活動とは設備投資や逆に事業売却などで手に入れたプラスの現金について明らかにしていきます。

財務活動では、借入金の返済などのマイナスから、資金調達、借入金増加などのプラスが示される形です。

C/Sを通して、1年間や決められた区間での現金の収入、支出を見ることができ、会社が現金をどれだけ手に入れたか、設備投資や株式投資にどれだけお金を使ったり売却したのかが見えてきます。

投資活動部分がマイナスになっていれば、設備投資や株式を買ったんだなとわかり、プラスになっていれば株式を売るか設備を売ったのだなとわかる感じです。

C/Sにはいろいろな動向パターンがあり、C/Sを見ることで、業績が上向いているのか、加工気味なのか失速しているのかがわかります。

この場では詳細のパターンなどは割愛しますので、ぜひ「世界一楽しい決算書の読み方」でチェックしてみてください。

まとめ

今回は決算書の読み方が経験ベースでわかる「世界一楽しい決算書の読み方」という一冊を紹介してきました。

クイズという形なので、本当に決算書の読み方や注目すべき点が明確になりました。

実在する決算書をもとにしているというのも大きいと思います。

イメージがしやすく、メルカリやセブンイレブンがどのようなビジネスモデルで稼いでいるのかが見えるのも面白かったです。

僕自身、簿記3級を持っているのですが、正直使い道や決算書を読んでどう投資やら実環境に適用させるのかわかっていませんでした。

今回、「世界一楽しい決算書の読み方」を読むことでその使い方がわかったのです。

せっかく学んだ簿記の知識を活かせなきゃもったいないです。

簿記の知識の使い方や活かし方がわからない方にはぜひ、おすすめしたい一冊になります。

簿記を学んだことないよという方には少しとっつきづらい感はあると思いましたので、簿記の試験を受けるほどでなくとも軽く簿記とはなんぞやという知識くらいはあった方が良いと思います。

考えながら自分の力でクイズを考えることで、頭への残りやすさは段違いになってきますから。

では、皆さんの簿記の力が益々伸びることを期待しています。

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裏技:無料で読む方法

 今回紹介した本はオーディオブックを使って無料で聞けます(読めます)
「ながら」でも本が読めて、本が苦手な方でも聞くだけなので大丈夫です!

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