5分でわかる!中山七里「祝祭のハングマン」書評&ネタバレ要約・あらすじ

全ての罪が裁かれるわけではありません。

そんな時あなたならどうしますか?

もしも大切な人が殺されているのにも、関わらずその人は裁かれないで、生きていく。

今回はそんな話。中山七里さんの「祝祭のハングマン」の紹介です。

この記事では、「祝祭のハングマン」を一部ネタバレありで内容を紹介します。

では、いってみましょう!

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あらすじ

建設会社のサラリーマンがトラックに轢かれる事件が起きた。

どうやら殺人らしい。

警視庁捜査一課の春原は事件を追ううちに、被害者と同じ会社に勤める父にも疑惑の目を向け始める…

そしてさらに建築会社のサラリーマンが殺され、連続殺人事件となっていく。

しかし、犯人は見当もつかない。

果たして、犯人は?その目的とは?

捕まえられない犯人をあなただったらどうする??

本の概要

ページ数

解説含めず294ページ、全298ページでした。

読むのにかかった時間

大体3時間半ほどで読み切ることができました。

構成

捜査一課の春原瑠衣を主人公とする三人称視点の文体でした。

エピローグ含め6つの章に分かれいる構成で、起承転結がわかりやすかったです。

おすすめ度

中山七里さんの「祝祭のハングマン」のおすすめ度は、5点満点中4点です。

かなりおすすめできるけど、中山七里さんなら他の作品も推したいという正直な評価。

物語としてきっちりとした起承転結からは非常に面白かったです。

若干、ドキドキ感が少なく、どんでん返しがなかったのが残念ポイントでした。

ですが、しっかりとした社会テーマがあるのがすごく良いと思い、おすすめ度を上げています。

ただ、中山七里さんだと「護られなかったものたちへ」「連続殺人鬼カエル男」といった他にも推したい作品があるため、読んでほしい度としてはちょっと低いかなと思いました。

気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

書評(ネタバレなし)

社会的テーマとしては素晴らしいと思ったけど、僕はドキドキとどんでん返しが欲しかった…というのが正直な感想でした。

捕まえられない犯人というテーマは非常に良かったのですが、そこまでが正直ドキドキ感なく長いと感じました。

また、苦悩が少ないのも気になったポイントで、どうも感情移入しきれなかったです。

なので全てが完結した後も、「ほぉー」で終わっちゃいました。

もっと、ゾクゾクとした後悔やどんでん返しが欲しかった。最近そういった小説ばかり読んでいるせいか、欲しがってしまいますね。

社会テーマに沿うのは面白く、評判が高くなりそうだなーという印象。

話の持っていき方のテクニックが光る話という感じで、僕としてはもうちょっとドキドキさせられて、どんでん返しがある話が良かったです。

要約・あらすじ(ネタバレあり)

ここからはネタバレを含みますので、ネタバレが嫌な方はまとめの章まで飛ぶようにしてください。

では、ネタバレありの内容要約・あらすじからやっていきます。

建設会社のサラリーマンが、何者かによって突き飛ばされ、トラックに轢かれ亡くなりました。

事件性があるとされ、捜査一課の春原瑠衣が担当の一人となりました。

亡くなったサラリーマンが勤めていた建設会社「ヤマジ建設」は、なんと瑠衣の父が勤める会社でもありったのです。

家で父に事情を聞くものの、はぐらかされる。

さらにヤマジ建設のサラリーマンがもう一人、階段から突き落とされる形で発見された。

連続殺人。さらにヤマジ建設関連。瑠衣はヤマジ建設が怪しいと睨むものの、情報が得られず父を含めた従業員全員を疑い出す。

しかし、最悪が訪れる。瑠衣の父も事故に見せかけて殺されてしまったのだ。

悲しみに打ちひしがれる中、ヤマジ建設が裏金を隠すために従業員を殺した事実を知る。

だが、全て事故に見せかけられた殺人により、法で裁くことは難しいこともわかる。刑事であるにも関わらず、父の無念を晴らすことができないことに悔しさを噛み締める。

そこで、元刑事で現探偵の鳥海に連絡を取り、復讐を行うことを決意する。

ヤマジ建設で、殺人の実行を命じた会長と実行した秘書。二人を殺すことにしたのだ。

中々隙がなかった二人だったが、ハロウィンの日にチャンスが来た。

仮装することで、犯人をあやふやにしながら復讐を結構。

瑠衣自身も手を汚し、事件は幕を閉じた。表向きにはヤマジ建設に恨みを持つものの犯行に見えるように。

僕だったらどうするか(ネタバレあり)

ネタバレ続きます。

もしも、僕が主人公・春原瑠衣の立場だったらを考えてみることにします。

僕が家族を殺され、その犯人が法で裁けない場合どうするかを考えます。(あくまで仮の話なので、一つのシミュレーションとしてフィクションと考えてください)

僕だったら、単純に殺すだけでは気が済まないような気がします。

爪を剥いで、骨を折って、と痛ぶって殺しをしたことを後悔させるような行動に出る気と思いました。

一瞬の死よりも徐々に壊れていくように仕向ける方が復讐できている気がするタイプです。

性格が悪いのか、性格が歪んでいるのかわかりませんが、今回の復讐は甘いな~と思っちゃいましたね。

皆さんだったらどうしますか?

僕の中では復讐しないという選択肢は中々難しいかなぁとは思いました。

まとめ

ここからはネタバレないので安心してください。

今回は、中山七里さんの「祝祭のハングマン」を紹介してきました。

社会テーマとして面白かったものの、僕としてはどんでん返しが欲しかった作品。

読んでほしいけど、他の作品の方が正直先に読んでほしいという感想ですが、復讐系が好きな方は読んでみてもいいかもしれないです。

では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

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