失礼な態度をとってはいませんか?
知らず知らずのうちに、ありがとうを言えなくなってはいませんか?
今回紹介するクリスティーン・ポラス氏の「Think CIVILITY 礼儀正しさこそ最強の生存戦略である」ではどれだけ無礼というものが会社や個人に悪影響を及ぼすのか書かれていました。
そして、礼を尽くすことでより良くなる方法が書かれていました。
一流のエリートほど不機嫌にならず、丁寧な態度で人に接します。
この記事ではそんな礼儀正しさについて、悪影響と改善方法、無礼な人との付き合い方についてまとめていきます。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
おわりにを含めず304ページ、全317ページでした。
読むのにかかった時間
だいたい4時間ほどで読み切ることができました。
構成
無礼とは何か、無礼による社会的損失、礼節のメリット、礼節を高める方法、礼節のある会社を作っていく方法、無礼な人に出会った場合の対処法が書かれている構成でした。
無礼とは
無礼な態度はされた側によって正確なところは変わってきます。
Aさんは無礼と思わなくても、Bさんは無礼と思う。
だからこそ無礼というのはされた側に重きを置いた考え方をします。
それだけだと無礼の定義が曖昧なので、一般的な無礼について紹介しましょう。
まずは人前で怒鳴りつける。ということ。
これは多くの方にとって無礼だと感じるでしょう。
叱りつけるもそれにはいり、大きい声を出して威嚇するような態度は決して礼儀正しいとは言えないですね。
聞く姿勢がなっていない。というのも無礼の一つでしょう。
一対一で話を聞いている時にスマホをいじりながら、椅子からずり落ちそうなポーズで話をする態度は決して良いとは言えません。
これらの怒鳴る、人の話をいかにも聞いていないような態度。を一般的な無礼の例と考えてこの先は考えていきます。
無礼による損失
数多くある無礼な態度による損失は個人への影響はもちろん。会社的、社会的にも大きいのです。
まず無礼をされた側には精神的ダメージが発生します。
罵倒されたり、大きな声で怒られたりしたら精神的に参ってしまいますよね。
これが個人的以外にもダメージになるという話です。
会社的に罵倒や大きな声を出す人という無礼な人がいると、まず社員たちの生産性が落ちます。
チャレンジ精神は減っていきますし、ビクビク怯えながら働くことになるのです。
さらに、無礼な態度は伝染していき顧客にも無礼な態度が見え、契約が打ち切られるなんたこともあり得ます。
誰かを叱りつける状況を見るだけでも、他の人たちはその人と関わるのを拒否するようになるのです。
無礼は伝染し、みているだけでもネガティブな感情を生み出してしまい、会社的には生産性の低下、社会的にもマイナスな方向につながっていきます。
とにかく無礼は、個人だけではなく社会的にもマイナスしかない。ということ。
威厳を保つためにも怒鳴ることや起こることは大事だと言う人もいますが、そんなこともなく、礼を重んじている方が確実に会社の業績は良くなります。
無礼でもうまくいっているのではなく、礼を心がければさらにうまくいくと考えるのです。
礼を尽くすとはどんな態度のことか
では無礼はよくないとわかったところで、礼を尽くすとはどんな態度のことを示すのか。
ズバリ、相手に敬意を持った態度のことです。
相手のことを気遣った相手の立場に立った時に気持ちの良い接し方が礼を尽くす際の振る舞いになります。
笑顔で感謝を伝えたり、相手の良い点を褒め、自分が過ちを犯した場合は素直に謝る。
相手の至らない点があれば、丁寧に指摘してどういった改善をするべきかをアドバイスする。
相手の話を聞く時も真剣に、ノートパソコンやスマホをやりながらではなく、紙のメモを取るようにするなどが紹介されていました。
これらの、いかにもな態度でも相手は自分が尊重されていると思えるので重要です。
相手を思いやる気持ちが前面に出ているのであれば、ここに挙げた行動以外も十分に効果を発揮します。
身の回りでの実践方法
もっと具体的に、身の回りでどのような実践をすればいいのか。
まず初めに、笑顔を増やしましょう。
笑顔でいることは上機嫌を表している他に、周りから話しかけやすい空気を感じさせることができます。
笑顔でいることは礼を表現する第一ステップで重要なことです。
口角を上げるような笑顔ができるようになったら、次は感謝を伝えるようにします。
小さなことから、相手の努力を賞賛する感謝、色々なことに感謝の言葉を伝えられるようになると礼儀がある人だと思われていきます。
笑顔で、感謝をよく口にする人。そうなってきたらほとんど、礼儀については良くなっています。
最後に謙虚で自分だけの手柄にせず、周りのおかげという気持ちを持って態度や言葉で示すことです。
ここまで来れば、周りを尊重しているということが前面に出ていて、自分のできる範囲で礼を尽くせているとなります。
もちろん、この他にもメールの文面は特に気をつける、注意するところはしっかりと注意するなどの細かい部分もありますが、まずは笑顔、感謝、謙虚の三つから取り組むと劇的に身の回りが変わってくるはずです。
無礼な人がいた時はどうすればいいか
いくら自分が礼を重んじても、無礼な人はいるものです。
先述した通り、無礼な人がいると社会的にも雰囲気が悪くなり、マイナスしかありません。
そんな人がいたら、一番良いのは距離を置くこと。
どうしても距離が置けない場合は、自分が一番大切なことを考え直すということをします。
今の職場で頑張り続けることが、将来自分が一番大切なものを手にできる可能性が高いのか。
もしくは、別の職場でストレスなく働くことで長く健康に働ける方が良いのか。
未来の自分を考えた時に、どの選択をすればいいのかを考えることで冷静に今を見ることができます。
その上でやはり無礼な人から距離を取ることが一番となれば、その方法をとりましょう。
無礼な人への対処は何はともあれ、距離を置くしかありません。
無礼な人を説得するというのも難しく、丁寧に話す必要があったりするので、無礼な人とはなるべく関わらない。
できることなら、人事の力を借りて関わりを持たないところに移動してもらうというのも手です。
とにかく、無礼な人はいくらその人単体で生産性があっても、周りへの害を考えると間違いなくマイナス。
経営者であれば、面談を行なった上で改善がなければ解雇するほど重要な事項です。
まとめ
今回は、クリスティーン・ポラス氏の「Think CIVILITY 礼儀正しさこそ最強の生存戦略である」を紹介してきました。
まとめると、無礼な人はとにかくマイナス。笑顔と感謝、謙虚さで自分はとにかく礼を尽くすべし。無礼な人とは距離をおけ。という話でした。
自分自身、会議をしながらメールを確認することがあったのでドキッとする部分もありました。
今後は礼をもっと重んじて行動に移せていければと思いました。
では、皆さんの礼節がより一層高まることを祈っています。
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