2030年を想像したことはありますか?
車が空を飛び、家はカプセルになり、全ての歩道が歩かなくて自動に進むようになる。
そんな妄想すぎる未来を描いていた子供時代でしたが、昨今ではそんなSFのような世界が現実になりつつあるのです。
今回紹介するピーター・ディアマンディス氏&スティーブン・コトラー氏の「2030年すべてが加速する世界に備えよ」決して妄想ではない根拠ありの未来予想図が書かれていました。
今発見されている事実からどのような未来がこれから起こりうるのか、超ワクワクする内容でした。
この記事では、内容の一部を書評とともに紹介していきます。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
おわりにを含めず、本編380ページ、参考文献の紹介を含む全445ページでした。
読むのにかかった時間
だいたい4時間ほどで読み切ることができました。
構成
分野別に2020年までの技術に関して紹介しつつ、2030年に向けて実施されるであろう改革やテクノロジーの進化について具体的に紹介されている構成でした。
車、医療、買い物、広告、エンターテインメント、教育、保健・金融・不動産、食料などの分野が紹介されていました。
それぞれの分野にAIや電池の技術、テクノロジーの進化がどのように関わっていて、現状はどの段階にいるのかもわかりやすい内容でした。
2030年の車はどんなの?
まずは2030年の車はどんなものになるか。
電気自動車になることはほぼ確定でしょう。
実際にヨーロッパなどではガソリン車の製造、使用が禁止になることが決まっているので2030年では確実に電気自動車が主流になります。
また空飛ぶ車もかなり現実になりつつあると筆者たちは語っていました。
ドローンの技術によって空飛ぶ車の形が確定しつつある状況で、研究も進んでいてあとは一般化するための法整備や価格、免許といったところが現状はボトルネックになっているようです。
さらに自動運転技術の進化がさらに加速し、自動運転の車が主流になるとも語っていました。
AIが進化していることで、人間よりも正確なセンサーによる自動運転ができるようになり一般道でも問題なく運行できる技術がすでにあるらしく。
まだ実現できていないのは法が追いついていないらしいです。
2030年はほぼ確実に車を運転する人の数はうんと減ることでしょう。
さらに、自動運転車は行きたい時に頼むものになっていき、タクシー感覚で自動運転の車をシェアするのが普通になる時代になるとの予想でした。
2030年お買い物は人がいらない?
2030年の買い物の理想系は、お店に行く、注文したものを待つなどの工程が全くなくなることです。
一家に一台の3Dプリンターがあり、そのプリンターを使って注文したものの設計書をもらうだけですぐに手に入る状況になりうるのだそう。
またドローン技術によって空からの配達になる可能性も示唆されていました。
僕は2030年ならこっちの方が現実的かなと感じました。
想像通りにこれまで配達の方が運んできた荷物がドローンによって運ばれる時代です。
これによってすぐに届けられるわけではないものの、人の手が要らず空からなのでかなり早く荷物を届けることができるようになります。
ただ、天気の問題だったり届ける荷物をベランダに置いておいても良いのかなどの課題はあるかなと個人的に思いました。
とはいえ確実に人の手が要らなくなっていく買い物が今後増えていくことでしょう。
2030年の広告事業はなくなる?
広告の進化が僕は一番ありそうで、かつ震えました。
広告業が一切なくなって、僕たちの買い物はAIによって自動選択される時代になりうるという話だったからです。
パーソナルAIが一人一つで、自分に合っているものをおすすめとして紹介してくれるというものになります。
パートナるAIは自分の好みや趣向をよく理解していて、特に何も言わなくても赤が好きなら赤が基調となる服や物を選んでくれておすすめしてくれる。
さらに感情が昂っている時なども的確に判断して一番自分に合っていることを学習して実施してくれるというのです。
ヘルスケアと合わさった完全な一人一人に合わせた販売手法になるために、広告のように多くの方に見せるための手法は減っていくとの予想でした。
実際に2023年の今でもパーソナルの広告がだんだんと増えていっています。
Googleの広告も検索履歴やこれまでの行動履歴によって表示する広告が変わっていますし、それがパーソナルAIによってより一人の人間に合わせたものになることは想像がつきます。
逆に企業は広告ではない興味を引く宣伝方法になっていくと僕個人は予想します。
ステマと言われる商法がより一層増えるという予想です。
今以上に、有名人や好きな芸能人、インフルエンサーが紹介、使っているものが売れる時代になっていくと思います。
企業もそこに力を入れるため、製品の質以上に誰が使っているかが重要になってくるような気がします。
医療の進化で死ななくなる?
医療の進化によって人は死ななくなるか。
実際に研究は進められいるようで、若い血を老いた人に輸血するだけで若返ったという例まであるようです。
医療の進化は凄まじく、2030年に不老不死が完成することはないかもしれませんが、確実に不死に近づくことはあると思いますし、書かれていました。
老いる原因や死ぬ原因となるものを取り除いていくことで、死ななくなるという考えです。
不老不死が目指すべきところなのかはわかりませんが、医療の進化でこれまで治らなかった病気も遺伝子レベルで解読され、直せるようになってきています。
いつの日か治らない病気がなくなり、全ての人が寿命で死ぬという世界になったらいいですね。
ただそんな世界でも殺人による死はあるのでしょうが。
そういった意味だと不老は合っても不死はないんだろうと思います。
医療の進化でも殺人を止めることはおそらくできないでしょうから。
まとめ
今回はピーター・ディアマンディス氏&スティーブン・コトラー氏の「2030年すべてが加速する世界に備えよ」を紹介してきました。
2030年の未来について簡単に内容をまとめてきました。
かなり端折って、テクノロジーの裏付けになる話をバッサリカットしていますので、気になる方は本書で確認してみてください。
SFのような世界がテクノロジーの進化と現状とともにまとめられているので、根拠ありでワクワクできます。
未来が楽しみになる一冊になっていると思います。
すべてが良いことだけではないものの、確実に生きやすく楽しめる未来になれるといいと思いました。
では、皆さんの未来が薔薇色になることを祈っています。
コメント