夢に向けて頑張れていますか?
社会のために全力で働けていますか?
もしも、ちょっとでも心がざわッとしたら、今回紹介する松下幸之助さんの「道をひらく」を読むといいかもしれません。
この記事では、「道をひらく」の内容を解説しつつ、僕のお気に入りを紹介します。
では、いってみましょう!

本の概要

ページ数
全271ページでした。
読むのにかかった時間
大体3時間ほどで読み切ることができました。
構成
見開き1ページに詩が一つ書かれている構成でした。
詳細は構成の詳細部で解説します
おすすめ度

松下幸之助さんの「道をひらく」のおすすめ度は、5点満点中4.5点です。
多くの方に読んでほしい一冊という評価。
とにかくやる気やおぉとなる一冊になっていました。
詩を読むたびに学びや、確かにそれ大事だよなぁと考えさせられます。
仕事についてや生き方について、困難やチャレンジ、幸せといった様々なことに対しての考え方を改めさせてくれるのです。
すでにわかっていることも多かったりしますが、改めてそのことを自覚できるのは良いと思いました。
ただ、詩という点で読みにくさを感じる方やクセのある考え方があったりもするので満点でのおすすめとはしていません。
また説教くさいところもあります。
なので、人によってはウザい、ダサい、古い。という言葉で片付けられる懸念もありますが、僕は好きでした。
ぜひ、やる気に火をつけたい方は読んでみてください。
構成の詳細

構成についてもう少し詳しく紹介していきます。
大きく章が分かれており、全11章から構成されています。
章ごとに仕事、困難といったテーマがあり、それぞれの章で大体8から12個の詩が紹介されていました。
以下が章のテーマとなっています。気になるものだけを立ち読みするのでもいいですし、気になるものが多いのなら購入するのも良いと思います。
・運命を切り開くために
・日々を新鮮な心で迎えるために
・ともによりよく生きるために
・みずから決断を下すときに
・困難にぶつかったときに
・仕事をより向上させるために
・事業をよりよく伸ばすために
・自主独立の信念をもつために
・生きがいある人生のために
・国の道をひらくために
好きな節【3選】
日々是新(ひびこれあらた)
年があらたまれば心もあらたまる。心があらたまればおめでたい。正月だけがめでたいのではない。心があらたまったとき、それはいつでもおめでたい。
きのうもきょうも、自然の動きには何ら変わりはない。照る陽、吹く風、みな同じ。それでも心があらたまれば、見るもの聞くものが、みな新しい。
年の初めは元旦で、一日の初めは朝起きたとき。年の始めがおめでたければ、朝起きたときも同じこと。毎朝、心があらたまれば、毎日がお正月。あらたまった心には、すべてのものが新しく、すべてのものがおめでたい。
きのうはきのう、きょうはきょう。きのうの苦労をきょうまで持ち越すことはない。「一日の苦労は一日にて足れり」というように、きょうはきょうの運命がひらける。きのうの分まで背負ってはいられない。毎日が新しく、毎日が門出である。
日々是新なれば、すなわち日々是好日。素直で謙虚で、しかも創意に富む人は、毎日が明るく、毎日が元気。
さあ、みんなで元気で、新しい日々を迎えよう。
毎日を大切にしなければならない。というのがとにかく心に響きました。
ついつい明日が来るのが当たり前、今日が来るのが当たり前になっている昨今にぴったりの内容だと感じました。
朝起きたら、おめでとうという気持ちでこれからは朝活を頑張っていきたいと思います。
熱意をもって
経営というものは不思議なものである。仕事というものは不思議なものである。何十年やっても不思議なものである。それは底なしほどに深く、限りがないほど広い。いくらでも考え方があり、いくらでもやり方がある。
もう考え尽くされたかと思われる服飾のデザインが、今日もなおゆきづまっていない。次々と新しくなり、次々と変わってゆく。そして進歩してゆく。ちょっと考え方が変われば、たちまち新しいデザインが生まれてくる。
経営とは、仕事とは、たとえばこんなものである。
しかし、人に熱意がなかったら、経営の、そして仕事の神秘さは消えうせる。
何としても二階に上がりたい。どうしても二階に上がろう。この熱意がハシゴを思いつかす。階段につくりあげる。上がっても上がらなくても…そう考えている人の顔からは、ハシゴは出てこない。
才能がハシゴをつくるのではない。やはり熱意である。経営とは、仕事とは、たとえばこんなものである。
不思議なこの経営を、この仕事を、おたがいに熱意をもって、懸命に考えぬきたい。やりぬきたい。
僕の働き方にぐさっと刺さる内容でした。
熱意が本当にあるのか。熱意がないものに継続はない。未来はない。そんなふうに言われているみたいです。
そして、実はそれが最近の悩みでもあったので余計に刺さったんだと思います。
熱を持って欲を持って生きていく。これを現実にしたい!という熱い気持ち。
これが僕の今の人生に足りないものであることを改めて見つけることができました。
敬う心
学校の先生を軽んじ、師と仰ぐ気持ちがなかったら、先生も教える張合いがないし、生徒も学びが身につかない。社会にとっても大きな損失である。
やはり聖域の師として先生を敬い、謙虚に師事する姿から、一言一句が身につき成長する。
親を大事にし、上司に敬意をはらう。先輩に礼をつくし、師匠に懸命に仕える。親や師にたいするだけではない。よき仕事をする人を心から尊敬し、一隅を照らす人にも頭を下げる。
天地自然、この世の中、敬う心があれば、敬うに値するものは無数にある。
犬や猫には敬う心の働きはない。だが人間には、ものみな、人みなのなかに敬うべき価値を見いだす能力が与えられている。本質として与えられている。その本質を生かしつつ、敬うべきものを敬うことによって自他ともの心をゆたかにし、高めることのできるのは人間だけではなかろうか。
その人間の特性を素直に生かしたい。敬う心を高めて、おたがいのゆたかさをはかりたい。
正直、教師というものを馬鹿にしていました。社会に出たこともない学校という枠組みしか知らない存在だと。
しかし、敬う心を読んで、確かに教えてくれる側に気持ちよくなってもらわないと良いことを教えてはくれないということを感じました。
どんな人で、何か新しい価値観や知恵を教えてくれるもの。
それを引き出すためにも、相手を敬う気持ちを見せることで教えたくさせる。この考え方が必要だったのです。
どうしても、相手を小馬鹿にしてしまったりするので、これからはこの心を思い出して、誰にでも敬う気持ちで接していきます。
まとめ

今回は、松下幸之助さんの「道をひらく」を紹介してきました。
あまり読まない系の詩がメインの内容でしたが、かなりモチベーションアップや心を改める機会になったと思います。
気になる方はぜひ、チェックしてみてください。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

