戦争は絶対にダメだ。
それが当たり前になったのは実は意外と最近です。
この記事では第一次世界大戦のソ連軍をテーマにした物語。逢坂冬馬さんの「同志少女よ、敵を撃て」を一部ネタバレありで紹介します。
では、いってみましょう!

あらすじ

狩りを生業としていたセラフィマは、今日も食糧のために母と山に入った。
いつもの日常。と思ったのは行きだけ。帰りは全く違う状況となっていた。
ドイツ軍により、村は占領され村人たちは殺されていた。母はそんな兵士たちを撃とうとしたところ、逆にドイツの狙撃兵により射殺されてしまう。
セラフィマもまた、殺されそうになったところ、ソ連軍のイリーナに救われる。
そしてセラフィマは、狙撃兵になり、ドイツ軍への復讐を誓う。
果たしてセラフィマは、仇を打つことができるのか。仇の先に待つ未来とは?
本の概要

ページ数
全479ページでした。
読むのにかかった時間
大体6時間ほどで、読み切ることができました。
おすすめ度

逢坂冬馬さんの「同志少女よ、敵を撃て」のおすすめ度は、5点満点中4点です。
概ね多くの方におすすめできるという評価。
まず大前提で、「同志少女よ、敵を撃て」はまさに戦争のお話です。臨場感のあるリアルな形で書かれているので、戦争系が苦手な方には合わないと思います。
それを踏まえた上で、物語として終始ドキドキハラハラさせてくれる点は非常によかったです。
メッセージ性も強くあり、考えさせる一冊だと思います。
戦争は良くないはわかる。どうして良くないか。実際戦っている人たちはどんな思いで戦い、何を敵としているのか。
これらを考える良いきっかけになると思いました。
世界は実はまだまだ平和ではないからこそ、「同志少女よ、敵を撃て」を読むことで、戦争の恐ろしさと敵の考え方、平和を目指す意味というのがよくわかります。
多くの人に読んで、世界が平和になってほしいです。
ですが、じゃあおすすめ度満点つけろよ。という話。
これは、ごめんなさい。良い話であるのと僕の好みであるかは別なんです。
僕の好みという視点では「同志少女よ、敵を撃て」はそこまで高いものではありません。
戦争系の物語が好みではないというのと、僕は謎や伏線がばっと解ける物語が好きだからです。
「同志少女よ、敵を撃て」には伏線要素があるにはありますが、少ない。
「わ!すげぇ」ってなる程じゃない。
これがあって、頭を後ろから殴られるような衝撃がなく、淡々と物語が終わってしまい、どうしても好み!ってことにはならなかったです。
ただ、物語としては読みやすく(ページ数は多いですが。。)戦争を色々な視点で考える種になる良い一冊だと思います。
ぜひ、気になる方はお手に取ってみてください。
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要約・あらすじ(ネタバレあり)
ここからはネタバレを含みますので、ネタバレが嫌な方はまとめの章まで飛ぶようにしてください。

では、ネタバレありの内容要約・あらすじからやっていきます。
狩りを生業としていたセラフィマは、今日も食糧のために母と山に入った。
いつもの日常。と思ったのは行きだけ。帰りは全く違う状況となっていた。
ドイツ軍により、村は占領され村人たちは殺されていた。母はそんな兵士たちを撃とうとしたところ、逆にドイツの狙撃兵により射殺されてしまう。
さらに、セラフィマも捕まって襲われそうになる。そこに現れたのがソ連軍のイリーナ部隊だった。
ドイツ兵たちを殺し、セラフィマを救い出した。だが他の村人は全て殺されており、セラフィマもまた死を望んだ。
イリーナは、セラフィマの家を燃やし、母の遺体を蹴り「死ぬか、殺すか、選べ」と言った。
セラフィマはドイツ兵への恨み、母や村を侮辱するイリーナに怒りを覚え、「殺す」を選ぶ。
そして、狙撃兵になるべく軍の養成学校に入る。
養成学校でイリーナを教官として鍛えられる日々、その中で同級生たちと切磋琢磨していった。
ついに初めての戦い。爆撃によりパニックになったり、養成学校時代に天才と称された同級生の死など色々あった戦いだった。
次の戦いでは、仲良くなった元学生の軍人の死。子供すらも撃つドイツ兵の残忍さ。母の仇であるドイツの狙撃兵との対面などを経験する。
戦いの中でセラフィマはドイツ兵の殺人数を増やしていく。
最終戦、セラフィマは仇の狙撃兵を撃ち殺すために、敵陣へと潜り込むが捕まってしまい拷問を受ける。
その中で、ついに仇の狙撃兵を目の前にする。軟弱な考えを持つその男に腹を立てつつ、ソ連軍の援軍がやってきて抜け出すことに成功する。
養成学校時代の同級生が仇の狙撃兵に撃たれ、その遺体を使ってついにセラフィマは、仇の狙撃兵に弾丸を当てた。
そこに援軍の一人であるイリーナがやってくる。仇を取ったことを伝えると「仇はあと一人になったな」と言われる。
そう、セラフィマにとって教官であるイリーナは、家を焼き母を侮辱した仇であった。
だが、そんなやりとりをしている中、仇の狙撃兵がギリギリ生きていることがわかる。
腹に食らった弾丸により、長くはない。
他のドイツ兵たちも降伏してくところ、セラフィマとイリーナは、ソ連軍の怪しげな動きを見つける。
彼らが、ドイツ人の女性を陵辱しようとしている現場だ。
女性を守るを一つの心情にしていたセラフィマは彼らをターゲットとして、スコープを覗く。
皆に担がれるように、ドイツ女性を犯そうとしていた人物は、かつての村の幼馴染だった。
許嫁とまで言われた男。だがセラフィマはそんな彼を撃った。女性を守るため。
ソ連兵を撃った罪は、死にかけの仇になすりつけ、セラフィマはイリーナと共に戦線を離脱し静かに過ごすことにした。
仇と思っていたイリーナは、実はセラフィマに生きる意味を与えてくれた人物だとわかり二人はできるだけ平和に余生を謳歌し、物語は幕を閉じた。
まとめ

ここからはネタバレないので、安心してください。
今回は逢坂冬馬さんの「同志少女よ、敵を撃て」を紹介してきました。
戦争を多角的に見るチャンスをくれる一冊。楽しませてもらいました。
どうしてもミステリー好きの僕の心を掴み切ることはできませんでしたが、多くの人に読んでもらいたい一冊です。
ぜひ、見つけたらちらっと読んでみてください。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。


