【5選】伏線回収が気持ちいい小説、後味最高なミステリー

終わりよければすべて良し!

見事な伏線回収で、スッキリと完結するミステリーを今回紹介します。

美しい伏線回収と、スッキリするラストがあるミステリー小説をこの記事では紹介していきます。

では、いってみましょう!

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伏線回収とは

伏線回収とは、事前に出てきた何気ない言葉や場面が後々意味を成してきて、実はその場面に重要な意味が込められていたというのがわかることです。

作者が仕掛けた読者へのトリックや、実はこの場面を読み解くことができれば最終的な話の展開を事前に把握することができるんだよ、という挑戦状という言い方もできます。

伏線回収によってやられたーと思ったり、まさかそんな展開あり?とこれまで読んできた常識を覆されるといった体験ができるものばかり。

今回はそんな伏線回収の中でも、特に後味がスッキリするようなラストがあるものを厳選した5つ紹介します。

伏線回収がすごい小説の中には後味が悪く、伏線が見事だけどいまいちスッキリしないラストであったり叙述トリック頼りすぎて、読んでいて不快という作品もあるため今回は小説のラストとしても気持ちがいい爽快感で選んだ小説になります。

どれを読んでもスッキリとした読後感と心温まるラストを楽しむことができる作品たちです。

単純に伏線が面白いやつということであれば、別記事でランキング形式でまとめていますので、そちらも確認してみてください。

騙されるけど涙しちゃう「カラスの親指」

最初に紹介するのは道尾秀介さんの「カラスの親指」です。

詐欺師が一世一代の大仕事をするという話で、怒涛の展開とラストにまさか騙されていたのは読者の方だったのかとなる伏線回収が存在する作品になります。

騙されるものの、最後まで読むと騙されてよかった、こういう騙され方ならアリなのかもしれないと思わせてくれる作品で、笑顔で本を閉じることができる作品です。

伏線や最後の騙しのテクニックも見どころですが、終始面白い会話だったり、話の展開があるので、まずはこの「カラスの親指」からぜひ伏線によるスッキリ感を味わってほしいです。

伏線の魅力と読後のスッキリ感を体験できる一冊になっています。

全ての謎が明かされて判明人の善「六人の嘘つきな大学生」

浅倉秋成さんが書かれた「六人の嘘つきな大学生」もおすすめです。

こちらは終始胸糞が悪かったり、なんでこれで読後感最高なの?という疑問が湧くような展開になっている作品になります。

6人の就活生がある最終就職試験の課題で事件が起こるという話になっています。

事件の真相と誰がやったのかという犯人探しの要素、そして就活試験という根本を考えさせられる作品としても面白いです。

最後にわかる胸糞悪かった理由もしっかりと伏線回収という形でスッキリするので、目の前に騙されていた僕たち読者の考えを嘲笑ってくれる作品とも言えます。

単純な伏線回収ではなく、人間の先入観をうまく利用した作品が読みたい方にぜひ読んで欲しいです。

過去からのメッセージと今を変える「運転者」

タイムスリップものが好きな方に特におすすめしたいのが喜多川奏さんの「運転者」です。

運命が変わるところに連れてってくれるタクシーというのがテーマで、主人公が変わっていく様子が描かれるという作品になっています。

伏線回収としては気づく人は気づくという感じで、伏線回収を売りにしているというよりかは話の展開に感動するという作品です。

ぜひ読み終わったら、もう一度プロローグを読んで欲しい作品になります。

意味がつながる感覚を体験することができることでしょう。

運命は自分で変えるもの、人とのつながり、感謝、運の良さなんてない、といういろんな学びも手に入れることができる作品で、万人におすすめしたいです。

学びの多い、小説だと思います。

最強の二人が世界を救う?「キャプテンサンダーボルト」

アクション映画好きという方におすすめしたいのが「キャプテンサンダーボルト」になります。

ドキドキワクワクする物語の展開とアクション有りのハラハラする場面が多々ある作品です。

幼馴染の二人の主人公が日本を襲おうとしているウイルスの広がりを食い止める、という物語で、外国の要人と戦いながらウイルスの解いていくという展開になっています。

ラストは、ほっこりするような終わり方で、伏線回収としても、まさかその会話が立つの?その話ってここで活かされるのか!となりました。

会話のテンポも良いので、小難しい本が苦手という方にもおすすめしたい一冊です。

少年が考える罪と罰「僕のメジャースプーン」

二択を相手に強制することができる特殊能力を持つ少年の苦悩を描いた作品が「僕のメジャースプーン」になります。

「ごめんなさいを1日1000回言わなければ、あなたは罪悪感で自殺する」という様な条件を相手に強制させると、相手は罪悪感で自殺したくないから、1日1000回のごめんなさいを言うように強制されるという設定です。

条件が複雑だったり、できることが限られてきたりする点は「DEATH NOTE」のような面白みがあると思います。

ただ、小学生の少年が主人公なので、頭脳戦があると言うわけではありません。

あくまで身近なところで残虐な犯罪者が出て、その人物にどんな罪と罰を与えるべきかを少年が考えるというお話になっています。

少年の苦悩と最後に出す結論に言葉を失ってしまう作品です。

罪と罰について考えさせる一冊で、最後にはちょっとだけ心温まります。

今回紹介した中では、ちょっと後味が悪い可能性もありますが、僕はこのくらいの希望はあるんだ系が好きです。

伏線回収もしっかりあるので、ぜひ楽しんでみてください。

まとめ

今回は後味が最高なミステリーというテーマで、5つの小説を紹介してきました。

1番のおすすめとしては、「六人の嘘つき大学生」ですかね。

胸糞からの爽快感で言えば、今回紹介した小説の中で群を抜いていると思います。

他の作品も伏線回収やら、それぞれきちんと小説なのに、考えさせられる部分があったりとただの小説ではない部分が魅力です。

ぜひ、一つでも気になった本があれば読んでみてください。

では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

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