AIに仕事を奪われる。
果たして本当なのか。進化するAIによって脅かされる職業は確かにありそうですが、本当にデモをするほどのことなのか。
今回は、そんなAIに職を奪われるかどうかという点に絞ってAIを紹介し、現役システムエンジニアとして働く僕の考察を紹介していきます。
では、いってみましょう!
まずは一旦落ち着きましょう
様々なニュースで、AIの進化が取り上げられる昨今。
画家や俳優などの創造力が求められる職業の方が、デモやストライキを起こすというニュースもよく聞くようになりました。
ですが、まずは一旦落ち着きましょう。
半端な知識だけ得ることによって、実際の技術以上に過敏になってしまっている節があります。
冷静に考えるとどういった方に影響があるのかが見えてきます。
職を奪われることばかりに目がいって、その先のより暮らしやすい未来にまで目がいっていないかもしれません。
まずは落ち着いてAIの進化を見つめて、自分にどのような影響があるのか。社会にどのような影響があって、職業的にはどんな影響があるのかを考えていきましょう。
この記事ではまずAIの進化の現状と、今後の職業との関係を現役エンジニアの僕が紹介していきます。
辛辣な部分もあるかと思いますので、ご了承ください。
AIの進化はどれほど進んでる?
AIの進化がどれほど進んでいるか。という点から紹介していきます。
生成AIと呼ばれる簡単な文章などから、イラストやモデル、映像、音楽といった人間でしかできないと思われていた想像力を必要とする作業ができるAIが進化してきています。
まずはイラストを見ていきましょう。
イラストだと少ない文章でこんなイラストを描いてくれたりします。
かなりレベルが高い。
イラスト素人な僕でもAIを使えばこのくらい書けてしまうと確かにイラストレイターの方が職がなくなる!といっても過言ではない気がしてきます。
次にモデル。AIモデルというのがあり、実際に伊藤園のCMではAIモデルが使われたりしています。
かなり自然ではあるものの、若干加工したかのような姿でAIと言われれば確かにそうだな。となる感じでしょう。
これはまだ人間味が足りないような気がしますね。
続いて映像。映像系ではディープフェイクが一番すごい技術だと思います。
実際の動画に全く別の人の顔を載せるという技術で、大統領が話してもいないことを演出できるという意味でも有名になりました。
これは人間の目で見ても難しいレベル。若干細かいところを分析していくとディープフェイクだとはわかるものの、これを映画に応用したりしたらわかりません。
顔だけ有名俳優で中身は素人でも、ディープフェイクなら実現できてしまうでしょう。
最後に音楽。
音楽も「ノリがいい」「明るい」などの文章からAIが生成できるようになってきています。
とはいえ、これは確実にまだまだ人間の作る曲の方が良いと思います。
自分の創造する曲に近づけることはできますが、やはりドンピシャでハマる曲というのは誰かが作った何気ない曲だったりします。
AIだとどうしても正確な音源を意識するあまり、雑味という良さが無くなってる気がします。
ここまで見てきた中で、映像やイラスト系はかなり進化を遂げて今後も進化し続けるだろうということ、音楽系はまだまだというのがわかってきました。
とはいえ、2024年以降はどうなるかはわかりません。
仮に2024年以降AIがさらに進化して、人間が作るものと遜色ないレベルになったと仮定して職が奪われるか検討していきましょう。
AIによって職を奪われると懸念している人
AIによって職を奪われると懸念している方は大勢います。
画家、イラストレイター、俳優、運転手、作曲家、作詞家、編集者などなど。
彼らはどういった面で職が奪われていきそうなのか。
まず、絵に関する系はわかりやすいです。
すでにAIによって上手い絵というのが描けるようになってきています。
しかも人間が作るクオリティがたった数分という時間でできるのです。
わざわざ画家やイラストレイターにお金や時間をかける必要なく、AIによって描けてしまうので発注する側はAIを使うと考えます。
続いて俳優やモデルたち。
彼らはディープフェイクによって、顔だけ使われたり、AIモデルといった部分に職を奪われる懸念をしています。
AIモデルによってCMが取られたり役を奪われたり、まさに直結した被害を被る可能性があります。
また、これから花開く俳優がAIによって完全にシャットアウトされる可能性も含んでいるのです。
新人の俳優よりもAIを使った方が安上がりですし、クオリティも担保できる。そう考えます。
最後に作曲家や作詞家、編集者系です。
彼らもまた生成AIによって職を奪われると懸念しています。
数多くの音楽や文章を学習させることができるAIによって新たな音源や文章を作られたら。負けてしまうと考えるのです。
確かにこう考えていくと、AIに職を奪われる人も増えていくでしょう。
実際に職が減る人はいる
AIが進化しても職を失う人はいません!と言いたいところですが、実際に職を失う人も大勢いると思います。
タクシーの運転手なんかがおそらく顕著で、自動運転が発展すれば人が運転する必要がなくなります。
なのでタクシー運転手の需要はなくなるでしょう。
生成AIによって画家や俳優といった方の仕事も減ることはあると思います。
ですが、きついことを言うと、職が減る。無くなる。というわけではなく。これまで以上に厳しい世界になるというのが正確でしょう。
AIがライバルに加わるというだけです。
既に俳優や画家という世界ではライバルが存在します。
雰囲気が似ている俳優同士やタッチが似ている画家・イラストレイター。
そこに万能でスピードも速い、スキャンダルもないAIというのが加わるだけです。
絶対勝てない!と思う方はそれまで。
職を失っていくでしょう。ですが考え方によってはAIによって中途半端な俳優・画家がいなくなるとも考えられます。
一流や自分の個性をどう磨くかを真剣に考えて、より洗練された人だけが生き残る。という構図も見えてくるのです。
実は誰でも描けるような絵しか描いてない方や、個性がない俳優といった方はAIに負けていく。
逆に人間味という雑味があるもしくは、作れる方がAIと共存しながら生き残っていく。
そういった未来になるでしょう。
職は確かに減るかもしれませんが、それは強いライバルが増えるというだけであった決して職を奪われるわけではありません。
これまで商店街だけで商売をしていた近くにショッピングモールができるようなものです。
決して理不尽すぎることではありません。
ショッピングモールができても賑わいを保つ商店街もあります。
いかにAIに勝つか、そこが今後の戦いになるというだけです。
今後も生き残れる職は?
今後も生き残れる職を単純に考えていきましょう。
ズバリ、AIを使う側です。
AIを使って絵を描いたり、AIを使って映像作品を作ったりする側は職が減るどころか増える一方でしょう。
誰でも一定レベルの絵や音楽を作れるようになると考えるのです。
ちょっとブログのイラストを添えたい時もAIを使えば、すぐにある程度満足できる絵を描ける。
こういった時代になってきています。
だからといって、画家や作曲家などに仕事がなくなるかと言われるとそうではなく、生き残れる一流やAIよりも良い絵や音楽を作れる人は生き残っていくでしょう。
AIを使ってもできないところにいる職も生き残れると思います。
AIを使って新しい作品を作る。AIを使ってもできないような職という方が今後も生き残っていけるでしょう。
ちなみにシステムエンジニアは結構早いタイミングでAIに職を減らされる可能性が高いです。
需要がある分、システムエンジニアをAIに置き換えられるようになれば、インパクトは大きいですから。
なので、僕もうかうかしてられません。
AIというライバルに負けないように、精進が必要ですね。
まとめ
今回は、AIに職を奪われるかどうか考察してきました。
結論としては、AIは職を奪うのではなく減らす存在である。
AIはライバルになるだけで、AIに勝つこともできるし生き残る方法もある。
生き残るためには、AIを使って作品を作ったり、AIよりもすごい作品を作れるようになればいい。という話でした。
AIに勝つと一言で言っても難しいと思いますが、AIで下地を作ってそこから自分の作品に仕上げるというやり方も良いと思います。
ぜひ、自分なりにAIに勝つ方法考えてみてください。
いくらデモをしても、AI時代はもう止まりません。どう生き抜くかを考えてみましょう。
では、皆さんのAIライフがより良いものになることを祈っています。
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