実はサンリオピューロランドにはひどい状況がありました。
コロナ前のひどい状況を転換させた人物こそ、今回紹介する「サンリオピューロランドの人づくり」の作者である小巻亜矢さんです。
今回は、そんなピューロランドを生まれ変わらせた方法を紹介していきます。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
エピローグ含めず251ページ、全255ページでした。
読むのにかかった時間
だいたい3時間ほどで読み切ることができました。
構成
小巻さんがどうしてサンリオピューロランドの館長として、再生を図ることになったのか。というところから始まり
やったこと、変化したこと、劇的に変わっていったことが項目ごとに紹介されている構成でした。
小巻さんの人生背景も描かれており、誰にも予想がつかない壮絶な人生を歩む中でさンリオピューロランドを再生させた内容が書かれていました。
おすすめ度
小巻亜矢さんの「サンリオピューロランドの人づくり」のおすすめ度は、5点満点中3点です。
オススメしないわけではないけど、手放しでおすすめもしないという評価。
まずエンターテイメント系に携わっている方、携わろうとしている方は読む価値が高いです。
どうすることがスタッフや顧客に良いのか、楽しませる工夫が盛り込まれた内容なので読んでいてなるほどなと何度も思わせてくれました。
ただ、エンターテイメント系もしくは経営に興味ない方には合わないと思いました。
フォーカスされるのがエンターテイメントというカテゴリーかつ経営という目線なのです。
そのため、どうしても読んで自分のものにできる人は限られてくるんじゃないかと思います。
また、要するに人の話を聞いて人同士のコミュニケーションを円滑にさせる方法。と一言で本書をまとめることもできてしまうのもおすすめ度を下げている理由です。
スタッフに恵まれているからこそ、できる技と言いきれてしまう点からもおすすめ度を下げて評価しました。
個人的にはかなりエンターテイメントの裏側や苦労を知れて面白かったと思います。
ビジネス本ではなく、一人の半生を知ってすげぇと思いたい方はぜひ、読んでみてください。
やったことは一つだけ
小巻さんが実際にやったことは一つ。コミュニケーションの円滑化です。
いかにスタッフ同士のコミュニケーションを円滑にさせるかに注力しました。
部門間の壁を取り払い、コミュニケーションを取れるようにしたり、朝礼を毎回やることで認識ズレを無くしたり。
さらにはトイレを可愛くすることで、スタッフを働きやすくさせました。
スタッフを働きやすくして、アイデアを出させてそれを実行させるようにする、自分からというよりかは完全にスタッフを育てていくスタイル。
その結果サンリオピューロランドは大復活を遂げることになりました。
コミュニケーションを円滑にすることの大切さが「サンリオピューロランドの人づくり」には詰まっていると思います。
起こった変化は多数
コミュニケーションの円滑化。というシンプルな行動に対してスタッフたちの動きの変化は大きかったです。
まず教育という面で大きな変化がありました。
元々教育が行き届いておらず、お客さんにしていい態度ではないスタッフがいたり、何を聞いてもわからないとしか言えない人もいました。
それが、朝礼などで常に情報共有や教育を行うことで、劇的に変わりアルバイトですらほぼ一流の接客ができるようになったのです。
また、部門間でイメージを合わせるという点でも変化がありました。
元々部門間のつながりは薄かったために、物販とマーケティングなどの間にコンセプトのズレがあったのです。
それによって、結局何が言いたいのか、何を推しているのかわからないという状況でした。
これがコミュニケーションの円滑化によって、部門間の話し合い及び一緒に一つの作業を実施することで連帯感が生まれ変わっていきました。
最終的には自分たちでコンセプトを合わせながら、素晴らしいレストランやグッズを作っていくのです。
他にもサンリオピューロランドはコミュニケーションの円滑化によって大きな変化を遂げていきましたが、この記事では教育と部門間でのイメージを合わせるという2点のみ紹介します。
自分と仲良くするための習慣
サンリオピューロランドの復活以外にも「サンリオピューロランドの人づくり」には自分と仲良くするための習慣というコラムが入っていました。
自分と仲良くできない人が他の人と仲良くなんてできない。という小巻さんの考えのもと書かれた内容です。
下記のような小巻さんが実際にやっている習慣が紹介され、少しでも変化が欲しい人が手を出しやすいことがまとめられた内容でした。
・集中モードに切り替わる音楽を決める
・悩んだら三日坊主でもいいからやってみる
・その日の服は占いで決める
・ストレスが溜まったら書いて捨てる
・色々な自分を認めてあげる
ぜひ、自分のことが嫌いになりそうだったり、迷いが生まれた時は意識してみてください。
まとめ
今回は小巻亜矢さんの「サンリオピューロランドの人づくり」を紹介してきました。
コミュニケーションの重要性がよくわかる一冊で、コミュニケーションが苦手な僕としては身に染みました。
経営が好転していく様子も読んでいて面白かったですし、経営に興味のある方にはかなり参考になると思います。
ただ、エンターテイメントも経営にも興味ない。という方にはちょっと退屈な可能性は高いです。
そういう方は自分と仲良くするための習慣というコラムだけでも読んでいってください。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。
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