「聞いてません」「初めて聞きました」いや、これで10回目だけど??
「私、仕事できるんで」どこが!?
周りを唖然とさせる行動の数々に悩んだことはないですか?
今回はそんな唖然とさせる行動をする人たちの対処法をまとめた一冊、榎本博明さんの「指示通りができない人たち」の紹介です。
この記事では、内容をまとめて紹介します。
では、いってみましょう!

本の概要

ページ数
全228ページでした。
読むのにかかった時間
だいたい2時間ほどで読み切ることができました。
おすすめ度
指示通りにできない人の相談を受けている形で、問題となる人の話をエピソードを聞く。
その後、問題となる人がどうして問題となる行動を取るのか、解説し改善方法を紹介する構成でした。
大きく認知、メタ認知、非認知能力が足りないことによる問題であることを示し、それぞれについて高め方を紹介していく構成です。
それぞれの章で複数人の問題となる人が出てきました。
おすすめ度

「指示通りができない人たち」のおすすめ度は、5点満点中4点です。
かなり高いおすすめ度!
部下や後輩に何かを教えたりする方は読んでおく価値が高く、参考になる考え方が盛り込まれています。
どうして指示通りにできないのか、どうして訳のわからないことを言うのか、どうして言ったことが実行されていないのか。
これらの悩みが全てほぼ解決します。
相手を完璧に変えるのは難しいですが、一つの答えにつながる考え方が「指示通りができない人たち」には書かれていました。
多様性の時代だからこそ、厳しいことは言い切れない。ですが言わなければいけないことはあります。
相手のことを理解した上で、ぜひ「指示通りができない人たち」に書かれた内容をもとに行動してみてください。
部下や後輩に悩んでいないよ。と言う方については必要のないと思ったので、少しおすすめ度を下げています。
今悩んでいなくても、いつか悩むかもしれないので一読の価値はあります!
あなたの周りにもいる??

こんな人周りにいませんか?
何度も教えたことなのに、「初めて聞きました」「教えてもらっていない」と言われる。
ほぼ必ず顧客と揉め事を起こす。
評価してもらえないと不機嫌になって明らかにモチベーションを下げる。
意欲はあるがミスが多い。
コミュニケーション能力は高いのに、仕事だとうまくいかない。
これらの仕事という観点での問題児を解決させようというのが「指示通りができない人たち」です。
この記事では、これらを解決するための三つの方法を紹介していきます。
アプローチは三つの方法で

「指示通りができない人たち」の解決アプローチは三つの方向で進めます。
それぞれの能力が低いために、指示通りができないと考えるのです。
認知能力、メタ認知能力、非認知能力。
これら三つのアプローチで考えることで、ほぼ全ての人のなぜそうなっているかがわかるのです。
それぞれの説明はこの記事では割愛しますが、認知能力は記憶力や読解力、メタ認知能力は自分自身を知る力、非認知能力はやる気や怒りをコントロールする力。
足りないことによって様々なトラブルや仕事ができないということが発生します。
認知能力の高め方

まずは記憶力や読解力を高める方法から。
読解力については本を読むことが一番の手段となります。
相手の言っていることを理解する力を読書で身につけていくのです。
本が読めないと言っている人の大半は読解力がないから、まずは簡単な本でも良いので本を読ませることで徐々に読解力が身についてきます。
記憶力については、すぐにメモを取らせる。指示内容は紙に書いて渡す。と言った工夫を行います。
記憶力を高めるのは難しいので、ツールなどを使って忘れても良い工夫を行なっていくのです。
読書とメモ、紙に書く。これによって認知能力の低い方をフォローすることができます。
メタ認知能力の高め方

自分自身を見つめる力であるメタ認知能力を高める方法は、一定のタイミングで自己反省を促すことです。
一定のタイミングで必ず、自分の成果や行動を振り返らせる時間を取ります。
自分の課題は何なのか、どんな力が足りていないのかを考えさせるのです。(もちろん、自分自身で設定して実行するのもアリ!)
これによって、自分の行動を客観的に捉える癖がついていき、メタ認知能力が高まっていきます。
その時、行動の捉え方を第三者がアドバイスや新しい観点でアドバイスすることでより一層メタ認知能力が高まっていくのです。
非認知能力の高め方

最後にやる気や怒りをコントロールする非認知能力。
こちらの高め方は、粘り強く説得や説明を行うことです。
直接的にこれをやれば!というものがなく、怒りであればいかに怒ることが損であるかを知ること。
アドバイスを受け入れられない場合は、アドバイスは行動の修正であってあなた自身の習性ではないことであることを諭す。
といった、相手に行動のデメリットを指し示すくらいしかできません。
これを続けることで、他の認知能力、メタ認知能力が高まるのを待ちつつ、自分の力で非認知能力に気づいていき高めていくしかないのです。
アンガーコントロールなど別の手法もあったりしますが、「指示通りができない人たち」ではひとまずそれぞれの行動のデメリットを諭すというのが書かれていました。
まとめ

今回は、榎本博明さんの「指示通りができない人たち」を紹介してきました。
部下や後輩に悩みを持っている方の助けになる良い本だと思いました。
ぜひ、ちょうど部下や後輩に悩みを持っていた方は読んでみてください。
きっと助けになるアイデアが得られると思います。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

