5分でわかる「ユーモアは最強の武器である」書評&内容要約・解説

ビジネス本の書評

仕事でユーモアがあるのをどう思うか?

不真面目だと感じるかもしれませんが、実は仕事の効率を考えるとユーモアはあったほうが絶対にいいんです。

今回紹介する、ジョニファー・アーカー氏、ナオミ・バグドナス氏の「ユーモアは最強の武器である」ではユーモアの素晴らしさとコツについて紹介されていました。

この記事ではそんな「ユーモアは最強の武器である」の内容を簡単にまとめて紹介していきます。

では、いってみましょう!

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本書の概要

ページ数

あとがき含めず356ページ、全370ページでした。

読むのにかかった時間

だいたい4時間ほどで読み切ることができました。

構成

ユーモアがもたらす仕事場でのプラス事項をまとめつつ、ユーモアの分類が紹介されていました。

そして、ユーモアの分類ごとの笑いの取り方やユーモアを用いる際の注意点や、職場で意識するべきことが紹介される構成でした。

ユーモアのグレーゾーンについても紹介されており、セクハラやパワハラにならない境界線にも言及がありました。

ユーモアがもたらす恩恵

ユーモアは様々な恩恵を仕事場で生んでくれます。

まずは、ユーモアによる人間関係の改善です。

笑いがある職場は居心地が良く、人間関係も良好になりやすくなります。

これは効率や失敗の報告が早いという点でもメリットになるのです。

失敗というのは報告しづらいもので、早いに越したことはない報告もついつい後回しになってしまいます。

ですがユーモアがある職場であれば、そもそも上司や社長自身が自分の失敗を笑いにするようにユーモアを披露する文化が形成されやすくなるのです。

すると、伝染していって部下たちも自分の失敗を告白しやすくなります。

失敗が表に出やすくなれば、その失敗を処理するのが早くなり結果的に仕事がうまく回るのです。

さらにユーモアは想像力を掻き立てるのにも役に立ちます。

ディズニーピクサーでは特にユーモアを大切にしていて、何もない壁は自由というところで何をしても良いとなっています。

仕事に関係のない落書きやらアイデアが大量に描かれる壁。

これはまさにユーモアに溢れる会社だからこそできていることなのです。

ユーモアによる自由な発想の中に売れるアイデアが潜んでいたりします。

ユーモアがあることによって、そのアイデアにも焦点が当てられるのです。

他にもユーモアによって店員の態度が良くなった例や仕事がうまくいった例などが「ユーモアは最強の武器である」の中では紹介されていました。

ユーモアがない職場は…

ユーモアのない職場はそれらの恩恵が受けられません。

人間関係は悪くなり、失敗を打ち明けづらくなる。想像力がどうしても無難なものに落ち着いてしまうなど。

いいことはありません。

一見真面目で真剣なように見えるものの、実際仕事の効率などを見ると決して喜ばれるものではありません。

それでも多くの職場ではユーモアが許されない。

どうしても真面目とユーモアが同居しないと思ってしまう節があるのです。

ですが、実は優秀な社員ほどユーモアを巧みに利用しています。

ユーモアを利用することで、上司の懐に飛び込んだり、顧客の心を掴んだり、笑顔によって人とのつながりを良好にしています。

さらに、ユーモアがある存在は人間らしさを感じるのです。

人間味がある存在だからこそ好きになれます。

好きになれる存在ということは、信頼できる。仕事ができる。すごい人とイメージがどんどん良くなって、実はユーモアがある存在は仕事ができる存在であり決して真面目ではない。ということにはならないのです。

ユーモアを職場に持ち込むのは不真面目の証拠だ!という人や会社であればもしかしたら、先は暗いかもしれません。

それくらいユーモアというのは不真面目なものではなく、創造性や人間関係という面から仕事にこそ必要なものなのです。

ユーモアで悩むことへの解決法

じゃあ、いざユーモアを仕事に持ち込もうと思ってもすぐには動き出せないのが普通です。

ユーモアは決して才能だけではない。という大前提を置いて、ユーモアを実際に仕事に取り入れる方法についてここでは紹介していきます。

スベるかもしれない

ユーモアを取り入れる際の一番の障壁となるのが、スベるかもしれないという恐怖でしょう。

自分の言っていることが一切ウケずに流されるかもしれなし。

これへの対処法は、場に適切であればウケなくても気にしなくていい。です。

ユーモアで重要なのは場に適切であるかになります。

葬式の場で、故人を馬鹿にするネタは他人がしては絶対にいけませんが、例えば故人の妻が故人のことを浮気者でしたが死ぬ時は一人でした。といえば少しはユーモアになったりするのです。

どの立場の人が言うのか、どういった空気の時に言うのかが重要になってくるユーモア。

もしも失敗してしまった場合は、素直に謝ればいいんです。

ユーモアをいったことに対して、周りがわかってくれないからといって不貞腐れたり、強引に押し込もうとするのではなく引く。と言うのが適切な判断。

謝ればユーモアの失敗は無かったことにできます。

滑ったっていい。一度も滑らずに芸人を終える人なんていませんし、素人はそれ以上に本当にウケる発言をするのは難しいんです。

頑張ってユーモアな環境を作ろうとしている自分を褒める以外に、後悔するポイントはありません。

良い雰囲気を作るだけでもいい

ユーモアなことがそもそも全く浮かばない、もしくはどうしてもそんなことは言えない。と言う方は良い雰囲気を作るだけでも十分にユーモアづくりに貢献していると言えます。

良い雰囲気とは周りがユーモアをいえる雰囲気のことです。

笑顔で挨拶をしたり、相手の話をちょっとオーバーリアクションにうなづいて口角をあげて聞いたりするだけでも良い雰囲気は作れます。

たったそれだけでも徐々に輪が広がっていき、ユーモアが許される笑顔が多い職場を作り出すことができるはずです。

上司から部下へのギャグはいじめ?

ユーモアで難しいのがいじり、といじめの境界です。

基本、上司から部下へイジリをしたら、いじめと捉えられると思ってください。

その上で、どうすれば上司はユーモアを用いることができるのか。

ズバリ、自虐ネタです。

部長に叱られちゃった課長を慰めてください。というのをメールの末尾に加えたり、偉そうにしてますが娘に無視されてはや5年というキャッチフレーズをつけてみたり。

とにかく自虐こそが上司が取るべきユーモアです。

自虐ネタによって、笑われることで部下も自分をいじれる状況を作ってあげられて職場全体もユーモアに包まれていきます。

どうしても権力がある側からない側にユーモアを飛ばすと、いじめと捉えられることが多いので注意が必要です。

他にも性別や宗教をいじると言うのは御法度で、適切なユーモアについては是非とも「ユーモアは最強の武器である」を読んで確認してみてください。

まとめ

今回は、ジョニファー・アーカー氏、ナオミ・バグドナス氏の「ユーモアは最強の武器である」を紹介してきました。

ユーモアがこんなにすごい効果を発揮するなんて驚きでした。

スベるかもしれないという恐怖はありますが、是非とも取り入れたい内容だと思いました。

ただ、著書は外国の本であり、ジョークの雰囲気もかなり外国人好きなものでした。

日本で同じジョークを言っても十中八九ポカーンとされると思うので、マルマル真似をするのではなく日本人向けに置き換える必要はあるかなと思います。

バラエティ番組などをみて、ユーモアについては勉強していく必要がありそうですね。

では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

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