友達が家に遊びに来たらまずは親切心からWi-Fiに接続させる。
というのは一種のおもてなしになりつつあります。
しかし、その安易な貸し出しによって、被害を被る可能性があるのです。
今回はWi-Fiを安易に貸してはいけない理由と、安全に貸す方法について紹介します。
では、いってみましょう!
Wi-Fiを安易に貸してはいけない理由2つ
まずはWi-Fiを安易に貸し出してはいけない理由について紹介します。
攻撃してくるかもしれないから
一つ目の理由が貸し出した友人が攻撃者であるかもしれないからです。
可能性としては低いかもしれませんが、今は友達でもどこかのタイミングで恨みを買って攻撃者になる可能性は十分にあります。
攻撃者となった友達は、Wi-Fiを利用してプリンターや同じWi-FiにあるPCのハードディスクなどにも侵入できてしまいます。
機器にイタズラされたり、貴重なデータを盗まれたりする可能性が考えられるのです。
感染しているかもしれないから
攻撃者ではないパターンでも友人の端末がマルウェアなどのウイルスに感染している場合もあるため、安易にWi-Fiを貸し出すのはおすすめできません。
万が一友人の端末がウイルスに感染していた場合、Wi-Fiを介して他の機器に感染が広がるというトラブルも起こりうるのです。
信頼できる友人だとしてもその端末までは信頼できるものではありません。
安全にWi-Fiを貸す方法
安易に貸してはいけないことがわかった上で、どうすれば安全にWi-Fiを貸し出すことができるのか。
ズバリ、「ゲストWi-Fi」というやり方がおすすめです。
ゲストWi-Fiとは、多くのWi-Fiルーターに搭載されている機能(機能名は異なる)で、自宅のネットワークには接続させずにインターネットだけを提供するための機能になっています。
ゲスト用のSSIDとパスワードを設定することができ、無用なトラブルを避けて友人にWi-Fiを貸し出すことができます。
ちなみに、カフェなどで無料Wi-Fiが解放されているのは大概がこのゲストWi-Fiによる機能です。
ゲストWi-Fi機能の設定方法は、機種によって異なりますが、大概はWi-Fiルーターの設定画面からゲストWi-Fi有効化をオンにする必要があります。
Wi-Fiルーターの設定画面については機種によって異なりますが、大抵はルーターが入っていた箱の説明書あたりに書いてありますのでそれを参考にゲストWi-Fiを有効にし、IDやパスワードの設定をしてください。
注意点としては単純にゲストWi-Fi有効化をオンにしただけだと、パスワードがない状態になってしまうので、パスワードを暗号化モードとしてオンにしましょう。
パスワードをしっかり設定した上で、ゲストWi-Fiを使えるようにするのです。
Wi-Fiを元に受けた被害例
ゲストWi-Fiを設定するべきで、設定する方法もざっくりわかったところで、Wi-Fiを元にした例を最後に見ていきましょう。
Wi-Fiで油断していると以下の二つの例のようになってしまうので、注意が必要です。
ケース1:個人情報が抜き取られる
フリーWi-Fiを使ってはいけない理由の一つにもなっている個人情報が抜き取られるというのがWi-Fiの怖い例です。
Wi-Fiにある設定を施しておくだけで、通信の内容を盗聴することができます。
通信の内容には個人情報が含まれることが多いので、盗聴することでクレジットカードの番号やパスワードについても漏洩して悪用されるのです。
ケース2:ただで利用されて、プロバイダ違反になる
パスワードの設定が甘く、意図している人物以外に勝手に大量にWi-Fiを利用される例です。
この例だとプロバイダとの契約違反になる可能性も十分にあります。
家族プラスαくらいであれば契約違反にはならないものの、もしもパスワードが流出してしまった場合は契約違反になるんです。
プロバイダからすると契約料金とは割に合わないインターネットを提供してしまっているわけですからね。
もちろん、意図しないことなので情状酌量の余地はあるので、即契約違反だから罰金とはならないでしょうが、契約違反になるのは気持ちいものではないので注意しましょう。
Wi-Fiを使われることで、ケース1が発生する可能性も上がるので注意が必要です。
まとめ
今回は、Wi-Fiを安易に友達に貸すべきではないということを解説してきました。
結論としてはゲストWi-Fiを利用して、自分の使うネットワークとは別のアカウントを貸そうというものでした。
案外、盲点な視点だと思いますのでこの記事を読んだ後に設定をぜひとも見直してみてください。
では、皆さんのWi-Fiライフがより良いものになることを祈っています。