ワインに興味はありますか?
もしもないなら、ビジネスで成功するのは難易度が高いかもしれません。
でも大丈夫、興味がなくてもこれを読んだら面白さに気づけます。
今回は、渡辺順子さんの「世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン」です。
ワイン初心者のために書かれた、ワインがどうしてビジネスとなるうるのか、価値があるのか。わかる一冊でした。
この記事では、そんな「世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン」の内容を紹介していきます。
では、いってみましょう!

本書の概要

ページ数
おわりにを含めず252ページ、全255ページでした。
読むのにかかった時間
大体3時間ほどで読み切ることができました。
構成
フランス、イタリア、その他の国々という3章に大きく分かれ、その中でワインが発展していった経緯やワインの種類の歴史が紹介されている構成でした。
章の合間ではこの記事でも紹介する初心者が押さえるべきワイン知識がまとめて紹介されていました。
ワイン知識だけでも非常に教養になりますが、歴史もまたワインの面白さを引き立てる内容です。
おすすめ度

渡辺順子さんの「世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン」のおすすめ度は、5点満点中4点です。
多くの方におすすめしたい一冊という評価。
とにかく「ほえー面白っ」が尽きない一冊でした。
ワインのことは何もわからなかった僕をここまで引き付けてくれるなんて、なんて面白い世界なんでしょうか。
どうして高値で取引されるのかとか、どうしてブランド化に失敗したのかなど、歴史がまずは興味を惹いてくれました。
そこから、ワインの種類がどのように分かれていって、どうして有名になったのか経緯もわかってくる。
最初に酸味が来て興味を惹かれ徐々に甘さや歴史の香りを漂わせてくれるワインのような一冊だと思いました。
ワインに少しでも興味がある方、ワインってどうしてあんなに高額で取引されたりするんだろう。という方はぜひ読んでみて下さい。
ワインを学ぶべき理由

ワインを学ぶべき理由がわからない。という方も多いと思います。
ズバリ、ビジネスシーンで役に立つから。ワインを学ぶべきなのです。
ビジネスを小さい形でやる場合であれば、ワインの知識が問われることはないかもしれません。
ですが、大きなレストランで接待を行うという場面やパーティーを行う際、ワインは外せない要素となるのは想像しやすいのではないでしょうか。
そういった時に、全く自分の頭では考えずおすすめを頼む。というのも選択肢ですが、ここで「好みはありますか?」と聞いてから候補を選んであとはソムリエに任せる。なんてことできたらカッコよくありません?
それだけで、この人はかっこいい、仕事も一流なのではないだろうか。行き慣れている。と思わせられるのです。
これによってより良い仕事をゲットしやすくなる。
決して妄想ではなく、実際ゴールドマンサックスでもワインはコミュニケーションスキルとして学ぶべきと言われています。
一流のビジネスマンになるためには、ワインの知識も必要最低限あった方が良いのです。
コミュニケーションを円滑に行うためのツールとしてワインは学ぶべきでしょう。
フランスのワインが一番?

古くからワインは飲まれており、辿っていくとフランスが一番最初にワインで発展した国だというのがわかります。
数多くのワインを世に出しつつ、真っ先にワインにブランドをつけることにも成功しているのです。
「AOC法」と呼ばれるワイン伝統国のブランドを守る法律も制定されました。
これによって伝統的な畑で採れた葡萄を使った認められたワインであるということを明記することができます。
「AOC法」によって認められたワインであることが一つのステータスとなり、希少性が増します。
ワインは1990年に作られたものは1990年にしか作れません。
一年に作れる本数にも限りがあるため、そこに「AOC法」が加われば、お墨付きというのが見てすぐにわかるようになるのです。
限られた地域で作られた、限りあるワインの一本であることが法律によってきっちりと守られている。
これこそがフランスでワインが発展した一番の理由であり、経緯です。
もちろん、土壌的にもワインの元になる葡萄を育てやすいというのもあったでしょうが。
フランス以上にきっちりとワインのブランドを守る国も少ないのです。
ワインには文化が出る

ワインにはその国の文化が出ます。
例えばイタリアでは、ゆるい国民性がワインにも出ているのです。
イタリアもフランス同様、ブランドを守るための法律を作りましたが、その厳格性は低く割と簡単に認められてしまいます。
ブランドが簡単に成立してしまうということは、希少性が低くなりワインブランドの価値は高まらなくなってしまうのです。
つまり、イタリアのワイン文化は大衆向けであります。
ワインブランドよりも、みんなで楽しくわいわいとそんな形で広まるとともに、ワインに合うパスタやチーズといった文化が根付いていったのがイタリアです。
アメリカも面白い例で、アメリカはワインを一種のお金稼ぎの道具という見方をします。
どうワインを大量生産するか。フランスでは土壌について肥料や水を上げることは御法度です。
とにかく自然のままに育てるのがフランスのワイン作りですが、アメリカは違います。
雨が降らないなら、水を撒く、土が悪いなら土に良い成分を含ませる。とにかく効率を追い求めて早く大量にそれなりのワインを作っていくのです。
その結果、ワインを世界に広げる要因となりました。
ブランド以上に、大量生産大量消費というのがアメリカの文化であり、それがワインにも出ている例だと言えるでしょう。
押さえるべき知識 5選

軽くワインの話をしたところで、最後にワインの知識で覚えておくべき内容を5つに絞って紹介します。
僕の備忘録でもありますが、この内容だけでも超有用ですので覚えたりメモったりしていって下さい。
ブドウの品種
六つのブドウ品種を押さえておくことがワインを知ることの第一ステップです。
まずは赤ワイン。
カベルネ・ソーヴィニヨン
世界で最も生産量が多く、ほぼすべてのワインさんちで栽培されている。赤ワインの定番品種。
担任を豊富に含み、若い時はアルコール度数が高く濃厚でしっかりした味わいが特徴。
ピノノワール
栽培が難しく繊細なブドウ品種。
世界一のワイン「ロマネ・コンティ」にも使われており、ポテンシャルの高い品種としても有名。
メルロー
栽培面積が世界2位。気候に対する柔軟性があり、産地を選ばない品種。
カベルネ・ソーヴィニヨンとの相性がよくブレンドによって調和の取れたサイコ応急ワインを生み出すことでも有名。
続いて、白ワイン。
シャルドネ
フランスのブルゴーニュ地方が発祥と言われる品種、アメリカのカリフォルニア州、チリなど幅広い地域で使われる白ワインの王道品種。
産地によって味わいが大きく異なり、冷涼な気候で育つと酸味が豊富な辛口ワインとなり、二章量が多い地域ではフルーツのような味わいとなる。
ソーヴィニヨンブラン
世界中のワイン山地で栽培され、カジュアルな白ワインから超高級白ワインまで幅広く使用される品種。
温暖な地域から冷涼な地域まで環境への適応力が高く、産地によって個性が際立ち味わいの違いを楽しめる。
リースリング
冷涼な気候を好み、ドイツを筆頭に隣接するフランスのアルザス地方などで使われる白ワイン向けの品種。
極甘口の貴腐ワインや遅摘みワインにも使用される。
テイスティングの仕方
テイスティングの方法も押さえておきましょう。
まずは「見る」
それぞれのワインの色合いを楽しみます。ワインに濁りがないかを確かめます。
続いて「グラスを回す」
グラスを回して粘着度を確かめます。グラス内面にワインの滴跡がしっかり残るほど粘着性は高くアルコール度数が高いです。
「香りを嗅ぐ」
グラスを傾けて香りを嗅ぎ、それぞれのワインが持つ香りを楽しみます。
最後に「ひとくち口に含み、口内でワインを漂わせ、飲むまたは口から出す」
雨宮さんみは下で、担任は歯茎で感じながらワインの味わいを楽しみます。
飲んだ時の喉奥での感触でアルコールを後味の長さなどでボディを感じます。
補足)タンニン:ブドウの果皮とタネから感じるポリフェノールの一種で渋みを表す指標
補足)ボディ:ワインの骨格、強さ、重厚感、感覚など飲んだ時の感触を表す指標
ワイングラスの形
ワイングラスには形があります。
赤ワイン、白ワイン、シャンパンによってワイングラスの形が変わってくるのです。
赤ワインであれば横に広い形となります。
白ワインであれば口が窄まった形となります。
それぞれ空気に触れやすくしたり、酸味を抑えるためなどのちゃんとした理由があるのです。
ワインのボトルの形と大きさ
実はワインボトルの形でもちゃんと意味があるんです。
主に「ボルドー形」と「ブルゴーニュ形」に分かれ、ボルドー形は錨形のスタイルで長期熟成した際にできる澱(おり)がグラスに入らないようなスタイルです。
ブルゴーニュ形は、澱や沈殿物が少ないワインを保存しやすいようになで肩となっています。
ワインのマナー
ワインを飲む際に気にすべきマナーを最後に7つ紹介します。
①乾杯ではグラスを当てない
②ワイングラスを汚さない(持つところを気をつける)
③香りを楽しむ余裕を持つ
④グラスいっぱいにワインを注がない
⑤急いでワインを継ぎ足さない
⑥お酒に弱ければ少なめ、2杯目はグラスに手で蓋をするジェスチャーで断る(残すのはマナー違反)
⑦ワインの選択は皆の意見を聞く
それぞれのマナーの理由や詳細についてはぜひ、本書を手に取ってみて確認して下さい。
まとめ

今回は、渡辺順子さんの「世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン」を紹介してきました。
ワインの基礎を知れる非常に良い内容でした。
ワインを見ると、どこ産かや何を原料としているのかを見るのが最近楽しいと思い始めました。
この機会にワイン通を目指すのもありですね。
この記事ではワインの歴史など詳細部分には触れていないので、ぜひこの記事で気になった方は本書をお手に取ってみて下さい。
では、皆さんのワインライフがより良いものになることを祈っています。

