6巻で広げた風呂敷を見事に畳み切ったのが、7巻でした。
今回は「ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編7」について書評と内容について要約していきます。
一部ネタバレ部もありますので、ネタバレが嫌な方は文章前の注意書きを読んで、ネタバレがない部分だけでも読んでいただけると嬉しいです。
アニメ2期でさらに熱くなっているよう実の話で盛り上がりましょうか?
では、行ってみましょう!
あらすじ
体育祭が終わり、いよいよ高度育成高校初の文化祭が迫っていた。
綾小路たち堀北クラスは、メイド喫茶を秘密裏に準備していたが、協力関係だったはずの龍園によって学校中にバラされてしまう。
さらにはコンセプトカフェという形で出し物を被せ、売上での一騎打ちを要求してきた。
文化祭とは別に動く影もある。
南雲会長に会いにいく、綾小路。
親友を退学にさせられた復讐を誓う、長谷部と三宅。
果たして、彼らの思惑はいかに?
堀北クラスが最後まで隠していた秘策とは?
堀北クラスは売上勝負で勝つことができるのか?
見事に回収された伏線たちに、きっと前巻を見直すことでしょう。
本書の概要
ページ数
文庫サイズで、全327ページです。
うち、あとがきが2ページになります。
読むのにかかった時間
改行が多く、状況描写ばかりですので2日ほどで読み終わりました。
時間にして、約2時間くらいでした。
6巻の振り返り
「ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編7」の話を始める前に、前巻である「ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編6」の振り返りを行います。
別記事にもしていますので、詳しい話はそちらをご覧ください。
6巻では、多くの伏線らしきものが散りばめられていました。
一覧だとこんな感じです。
・佐倉が退学前に使った5000プライペートポイントとは?
・王のところに差し入れをしていた人物とは?
・カラオケ店で綾小路が堀北、龍園、葛城に話した提案とは?
・綾小路と龍園の誕生日会
・堀北クラスの佐藤に声をかけてきた人物とその内容とは?
・勝負の約束を破られた南雲会長の今後の動き
・綾小路と坂柳との間の特別授業の内容とは?
・綾小路に忠告をする謎の声の人物とは?
・長谷部のたった一回と明言された復讐
これらのポイントを押さえて読むことで、「ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編7」の面白さは倍増すると思います。
6巻をまとめると、体育祭で大勝ちした堀北クラスなもののまだまだ問題が隠れているという回でした。
7巻ではそれが紐解かれるのか?という感じでした。
では、まずはネタバレなしの感想から書いていきます。
綺麗な終わり方(ネタバレなし)
とにかく綺麗で、見事!というのが僕の「ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編7」に関する感想です。
6巻で広げた風呂敷を綺麗に畳んでみせたラストは圧巻でした。
謎な行動に全て意味がわかった時は、ついついニヤッとしてしまいました。
文化祭の様子もほのぼの読めたので、今回の「ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編7」は学生らしい雰囲気とミステリーらしい心理戦が楽しめる見事な一冊でした。
綾小路の本領発揮している場面も多々あり、なろう系が大好きな方はドツボにハマるはずです。
ちょっとした感動ポイントもあるので、もしかした泣いちゃう人もいるかもです。
僕は泣かなかったですけどね?
「ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編7」は是非とも6巻を読んでから読んでほしいです。
それほど伏線を6巻で散りばめておいて、7巻で回収するという形が見事にはまっています。
まさに上下巻の形の話の展開にいつも以上に興奮して読むことができました。
綾小路の暗躍感がピカイチな巻で、2年生編の中でも随一で面白かったです。
絵が綺麗すぎて惚れるポイントもあるので、文句のつけようのない良作だと思いました。
唯一残念だったポイントは、最後の方に出てくる生徒が誰?お前?って感じになってしまったところです。
一年生まで登場人物が出てきてしまっていて、どうしても覚えきれないんですよね。
人物の一覧表などで、確認しないとそんなキャラいたっけ、いつの間にか綾小路の仲良くなったんだっけとなってしまいます。
キャラの名前と行動さえ一致させられれば、もっと楽しく読めたかなと思いました。
伏線回収のお話(ネタバレあり)
ここからは「ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編7」の核心に迫るネタバレを含みますので、ネタバレが嫌な方はまとめの章まで飛ぶようにしてください。
では、「ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編7」のオチについて書いていきます
オチとしては、結局綾小路・堀北クラスが文化祭優勝、龍園との関係も実は全て仕組まれたことだったというものでした。
龍園は裏切ったかにみせて、実は一騎討ちという構造によってコンセプトカフェが他のクラスとかぶることを阻止する作戦だったのです。
またホワイトルーム生についても解決しました。
八神がやってきた悪事がばれ、最終的には退学という形で処理されることになったのです。
このきっかけとなったのが全て綾小路の作戦で、暗躍によって全く名前が上がることなく八神を退学に追い込むことができたのです。
全てが伏線であり、綾小路の計算だったのは驚きです。
また、6巻で描かれていた伏線も多くが回収されました。
一覧にまとめるとこんな感じです。
・佐倉が退学前に使った5000プライペートポイントとは?
→文化祭で着る用だったメイド服
・王のところに差し入れをしていた人物とは?
→???
・カラオケ店で綾小路が堀北、龍園、葛城に話した提案とは?
→裏切りに見せて実は手を組み続ける作戦
・綾小路と龍園の誕生日会
→頓挫
・堀北クラスの佐藤に声をかけてきた人物とその内容とは?
→一年の椿、綾小路が差し向けた形
・勝負の約束を破られた南雲会長の今後の動き
→綾小路が自ら勝負することを提案した
・綾小路と坂柳との間の特別授業の内容とは?
→???
・綾小路に忠告をする謎の声の人物とは?
→電話で話すも正体は不明
・長谷部のたった一回と明言された復讐
→シンプルに自主退学するというもの
以上が6巻の伏線と回収した内容の一覧になります。
こうして見ると、ほぼ大体の伏線が回収できたと感じます。
???になっている部分については、「ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編7」では明らかになっていない部分です。
今後の展開に期待ですね。
特に気になるのが、坂柳との特別授業の内容ですかね。
流石にちょっとえっちなことをしたなんて、しょうもないオチなわけないので今後回収されることに期待です。
また7巻でも伏線らしき、今後展開を産みそうな話がありました。
その新たな伏線が以下です。
・2年D組 神崎による一ノ瀬クラス変革の動き
簡単に落ちてしまった一ノ瀬クラスがどのような形で返り咲くのかが今後の見どころだと思いました。
神崎にアドバイスする綾小路もまたカッコよかったですね。
僕の勝手な妄想だと、2年終わり時に堀北クラスがAクラスに上がって、大喜びするものの綾小路が2年Dクラスに移動して大騒ぎって感じの展開になると予想しています。
そして三年時にさらに綾小路がDクラスからAクラスを倒しにかかるみたいな展開が超アツそうです。
綾小路はいつのひか堀北クラスを自分の手で倒すと豪語しているので、戦う構図としてはこの形が一番しっくりくるんですよね。
みなさんは今後の展開どのように見ているでしょうか?
コメントいただけたら嬉しいです。
とはいえ、まだ2年生2学期終わりもまだですので、もう少し先の話にはなりそうです。
今後の展開もまだまだ妄想できて、楽しみがつきません。
まとめ
今回は「ようこそ実力至上主義の教室へ2年生編7」について書評とネタバレありのオチの話をしてきました。
ネタバレ部を読んだ方もそうでない方も、ここまで読んでいただきありがとうございました。
よう実は心理戦が光る最高の作品なので、どんどん先が読みたい反面、終わりが近づいている感じがちょっと不安になりますね。
コナンくんと同じ現象な自分がいます(笑)
今後の綾小路のさらなる暗躍や堀北クラスを相手にする展開が見え隠れしているので、ワクワクが止まりません。
次巻もまた楽しめたらと思います。
では、懐かしい文化祭の思い出に浸りながら。