2040年まであと16年、長いようで決して長くはない時代。
果たして世界はどのように変わっているのでしょうか?
今回はそんな未来を予測した一冊の紹介です。
成毛眞さんの「2040年の未来予測」は決して妄想ではない裏付けされた根拠で書かれています。
この記事では、そんな未来予測の話を要約して紹介します。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
おわりにを含めず、266ページ、全270でした。
読むのにかかった時間
大体3時間ほどで読み切ることができました。
構成
テクノロジー、経済、衣食住、災害という四つの観点で2040年の姿を予測した構成でした。
妄想ではなく、根拠を持った書き方で論文や研究、統計情報をもとにしているのでかなり信頼できる未来予測だと感じました。
2040年のテクノロジー
2040年のテクノロジーがどのようになりそうか。という話から紹介します。
自動車
自動車の2040年の姿は自動運転というものだと十中八九言えます。
運転手を必要としない車で、目的地を入力するだけで目的地まで運転してくれるいわゆるレベル5の自動運転が実現するはずです。
すでに技術的には実施できることがほぼ明確で、あとは、法整備や通信能力の向上によって実現されます。
2030年には自動運転がより身近になってきて、2040年には一般普及が完了しだすという見方で、この未来が今回紹介する中でも確実だと僕自身も思いました。
買い物の仕方
買い物の仕方もこれまでと変わると予想されます。
レジを通すというのがなくなる予想で、RFIDと言われるタグを利用してユニクロのようにカゴを置くだけで自動計算されたり、アカウント登録しておくことで欲しいものを持って店を出るだけでアカウントに紐付けた支払い方法で決済が完了する未来です。
万引きもなくなり、嬉しい反面、全てを監視されるという怖さも含んだ未来だと言えますね。
発電方法
テクノロジーが進化していく中で懸念されるのが電気です。
現在電気は火力発電に頼っており、これが石油を使った環境によくない方法を取っています。
これが2040年には太陽と同じ原理の核融合によって賄われ始めるという予想です。
すでに核融合による発電は研究が進んでおり、コストが高いこと発電環境を整えることが課題として挙がっていますが、これを2040年には克服できるだろうという予想でした。
これによって電気はより大量に、より環境に良い形で供給されることでしょう。
年金はなくなる?
経済の中でもこの記事では年金の話をしましょう。
2040年時点で年金が0になることは、ほぼ確実にないです。
年金の仕組み上もらえなくなるというのは考えにくい。
年金をもらうタイミングを伸ばすことで、今と変わらない額の年金をもらうこともできると予想され、悲観しすぎることは決してないのが将来の年金です。
もちろん、少子高齢化によって働き手が減ることで、年金の額も少なくなってはきますが、受給時期を先延ばすことでカバーしていくのがデフォルトになるというのが予想でした。
兎にも角にも、年金がなくなることはない。というのが結論です。
食事が変わる2040年
2040年の衣食住の中でも一番影響がありそうなのが、2040年です。
日本の人口は減る一方ですが、世界の人口は増えます。
それによって困るのが食料が足りなくなる問題。
これを解決するべく2040年は培養肉や代替肉が主流になっていくと予想されます。
今はまだクオリティが低い代替肉ですが、年数を重ねることでクオリティは高まりそのうち、本物の肉と遜色ないレベルになると予想するのです。
ただ、これには自然な食料ではない。という反発勢力もあるため、技術的には可能でも一般化されるのは少し時間がかかる懸念もあるとのことでした。
現代でも遺伝子組み換えではない。というものしか買わない人がいるので、そういった方には未来は食べられるものが減るかもしれません。
2040年に向けやるべきこと
「2040年の未来予測」は基本的に悲観的な未来が書かれた内容でした。
そんな2040年に向けてやるべきことは、ズバリ、「自分の力で備えよう」が推奨されていました。
国に頼るのではなく、自分の頭で考えて何をすればいいのか、何を準備しなければいけないのかを考えようということでした。
これまでの経験で政府が何かをやってくれるのを待つという考えでは甘い。結局自分たちを守れるのは自分だけという話。
まずは2040年の未来を理解した上で、何をするべきか。投資を始めるべきなのか、転職するべきなのか、そこから考え始めるのがいいです。
決して何をするべきかという答えは書かれていない一冊ですが、確実に何をするべきかのヒントになる一冊だと思います。
まとめ
今回は成毛眞さんの「2040年の未来予測」を紹介してきました。
2040年楽しみでありつつも、怖い未来も書かれていました。
直近の課題は自然災害にどう対応するかという問題になりそうです。
少しでも自分にできることをやりつつ、大きな流れを抑えてやるべきことを考えましょう。
今回紹介した2040年の未来が本書では詳しく、根拠も含めて紹介されていますので、気になる方はぜひ一度お手に取ってみてください。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。
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