歴史は好きですか?
バトルは好きですか?
バトルは好きでも歴史は好きでないという方も多いはず。
実際僕がそうで、完全理系な僕は歴史と聞くと眠くなって覚えるのが大変なものという印象を持っていました。
今回紹介する「バトルマンガで歴史が超わかる本」ではそんな理系にもおすすめできる歴史の本に仕上がっていました。
バトルマンガを彷彿とさせる書き方、セリフで読みやすく歴史の流れを追うことができるのです。
ここでは、そんな「バトルマンガで歴史が超わかる本」についての要約と書評レビューを行なっていきます。
バトルマンガで何が学べんじゃと思っている方向けの内容です。
では、行ってみましょう!
本の概要
ページ数
あとがき含めないと309ページで、全311ページです。
読むににかかった時間
30分の読書時間を確保して、3日ほどで読み終わりました。
トータル1時間半ほどで読み終えることができました。
構成
つきじいと呼ばれるキャラクターと小太郎というキャラクターの会話形式で展開する内容となっていました。
2人の会話で一つのバトルの開幕理由と後日談を話していくという構成です。
開幕理由と後日談の間に6ページ前後の漫画が書かれ、実際のバトルの様子を漫画でイメージできるようになっています。
一つ一つのバトルは独立しているものの、歴史の流れがあることがわかる構成となっていました。
一バトル、4ページほどの開幕理由、6ページ前後の漫画、4ページほどの後日談という構成になっています。
つきじいと小太郎の部分は完全会話形式で書かれているので、文章がずらっと並んでいる部分はありませんので非常に読みやすいと思います。
全18バトルが収録
「バトルマンガで歴史が超わかる本」では全18バトルが描かれています。
それぞれに開幕した理由と後日談がセットで用意されていますので、どうして起こったのか、結末はどうなったかがわかる内容となっています。
全バトルの一覧は次の通りです。
・ペルシアVSアテネ
・ローマ帝国VSユダヤ
・ヤマトVS隋帝国
・唐帝国VSヤマト
・ムハンマドVS多神教徒
・イスラム教徒VS十字軍
・金VS南宋
・元VS日本
・オスマン帝国VSビザンツ帝国
・スペイン人征服者VSアステカ王国
・スペイン王国VSイングランド王国
・江戸幕府+オランダVSキリシタン
・イギリスVSアメリカ13植民地
・ヨーロッパ諸国VSフランス革命政府
・フランス帝国VSロシア帝国
・欧米列強+江戸幕府VS日本+長州藩
・大日本帝国VSロシア帝国
・大日本帝国VSアメリカ合衆国
気になるバトルが一つでもあれば、ぜひ読んでみてください。
なんなら一つ二つであれば、立ち読みでも3分ほどで読み終わるので、お手に取ってみてほしいです。
僕としては大日本帝国VSアメリカ合衆国の真珠湾攻撃の話が興味深かったです。
どうして日本がアメリカを攻撃したのか、実はアメリカの戦略だったという部分がアメリカ頭良いなというポイントで、僕の知らなかった部分でした。
他にもバトル全体、宗教だったり欲だったりするのが、結局人間変わらないんだなというのがわかる内容で歴史全体を俯瞰して理解することができました。
歴史は繰り返すとよく言われますが、まさにその通りだなという学びを得ることができました。
逆にいうと歴史を知ることで、未来を見通すことができるかもという気持ちにもなりました。
漫画に対する感想
漫画としてどうだったかと言われれば、絵が綺麗だからもっと読みたかったというのが感想です。
漫画部分の作者は大久保ヤマト先生で、歴史系の漫画を担当することが多い漫画家さんです。
ワンピースに似つつも線が少ないので暗すぎないタッチなので、セリフや歴史の流れを邪魔しない絶妙な絵で戦いの様子を描いていました。
バトルはきちんと当時の服装や当時の王様の様子を描いているので、終末のワルキューレのような妄想バトルでないのは注意してください。
ぶっとんだような、かめはめ波が出てくるとかはなく、きちんと歴史に沿った形でどうやって勝利したのか攻撃や作戦をしたのかがわかる内容になっていました。
漫画としても十分楽しめた分6ページじゃ物足りない、もっと細かい部分まで一つのバトルを深掘りして書いてほしいという感想になりました。
面白い!と思った瞬間、はい、バトル終了~みたいな感じで、もっと読んでいたいという内容でした。
漫画好きには特に読みやすいという感想です。
歴史の本としての感想
歴史の本としてはどうだったのでしょうか?
僕の感想としては、歴史を大まかに理解するならまずはこのくらいで良いと思うというものです。
僕はこれまで、さまざまな歴史の本に挑戦してきました。
「早わかり日本史」「一度読んだら忘れない世界史の教科書」など
高校生の頃の教科書も含めるともっと大量に読んできましたが、どれも途中で挫折して読みきれなかったり、結局理系に進むほど歴史は好きではありませんでした。
ですが、こんな僕でも「バトルマンガで歴史が超わかる本」は読み切ることができた上に歴史って面白いんだ!という気持ちにさせてくれたのです。
歴史を知ると今起こっていることやこれから起こるであろうことまで、みてくる気がして来ます。
「バトルマンガで歴史が超わかる本」はそんなきっかけになる一冊だと感じました。
バトルという視点から、どうして戦争は無くならないのか、きっかけはなんなのか、今後も戦争はどうなっていくのかがおおよそ見えてきます。
これからも戦争は無くならないというのが結論できる一冊であるので、残念でありしょうがないという気持ちにはなります。
「バトルマンガで歴史が超わかる本」を読むとそれだけ人間が愚かで、同じことを繰り返している同じ理由で戦い合っているというのがわかるのです。
僕としては歴史を学ぶことで今後のビジネスの展望や、未来予測などができればと思っているので、その面では「バトルマンガで歴史が超わかる本」はきっかけにはなりましたが、意図とは外れる内容ではありました。
あくまでバトルという視点に合わせた歴史の本という位置付けで、歴史を好きなるきっかけ的な一冊だと思います。
この後は別の歴史の本を読みたいと思わせてくれる一冊です。
次は産業革命時の人々の生活の代わりようや製品の進化とかを学んでいきたいと思いました。
バトルもいいのですが、直接行かせる場面は少ないかなと思いましたので。
歴史を学ぶきっかけとなり、あの戦いってなんだったの?みたいな社会人にはおすすめの本です。
思い出すと共に、先生はなんでこんな面白い話をつまんなく教えてのだろう、って疑問になると思います。
まとめ
今回は「バトルマンガで歴史が超わかる本」について要約しつつ、書評を行って来ました。
歴史嫌いな僕ですら読み切ることができ、なおかつ歴史を学んでみようという意欲を掻き立ててくれた一冊でした。
バトルという視点にフォーカスするとこんなにするっと頭に入ってくるとは驚きです。
歴史は戦いの中にあり、戦いには必ず理由や目的があるというのがよくわかりました。
もっと歴史を知れば今後起こりうることも予想できるのではとも思いました。
次に読む歴史の本でもきっと新たな発見があることでしょう。
では、歴史は繰り返すけれど、より良い未来を掴もうとする努力は続けていきましょう!
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