僕が一番好きな小説家を一人挙げろと言われれば、間違いなく伊坂幸太郎さんを挙げます。
伊坂幸太郎さんの小説には、ハズレがなく、どれを読んでも面白く最後には驚きを与えてくれるのです。
今回は、そんな伊坂幸太郎さんのおすすめ小説をランキング形式で紹介していきます。
僕がかなり伏線好きだったりするので、伏線がすごい順と置き換えても差し支えないです。
では、行ってみましょう！
伊坂幸太郎さんの小説がおすすめな理由
伊坂幸太郎さんの小説が僕の中でめちゃめちゃおすすめな理由は、ズバリどの作品も読みやすくて鳥肌が立つくらい面白いからです。
今回、ランキングというやり方で10個の作品を紹介するわけですが、正直10個に収まらないくらい伊坂幸太郎さんの作品は良書が多すぎます。
無理やり10に収めるとこんな感じかな、というのが今回のランキングなので、ランキング10を読み終わったらぜひ、伊坂幸太郎さんの別小説も読んで欲しいです。
どの作品も、会話のテンポがよくユーモアがたっぷりとあって、最後の最後にしっかり読者を驚かせてくれる仕掛けを準備しているのは見事すぎます。
ただ、面白かった！という感想で終わらせないのも魅力です。
設定から引き込まれて、文章力でのめりこまされて、最後に鮮やかすぎる伏線回収と衝撃のラスト。たまらないですね。
僕が読書家になったきっかけも伊坂幸太郎さんの小説です。
今回紹介する中で、皆さんの心に刺さる作品が見つかると嬉しいです。
おすすめ作品ランキング Top10
10位：キャプテンサンダーボルト
二人揃えばなんでもできる！
一攫千金を狙った相葉と行動が、手違いでテロリストに命を狙われる羽目になる。
そこに巻き込まれるのは、かつての親友・井ノ原。
二人はテロリストに命を狙われながら、深まる謎に迫っていく。
「村上病」「墜落したB29」「公開中止になった映画」
これらが繋がった時、日本を揺るがす大事件へと発展する。
果たして相葉と井ノ原の二人は、世界を救えるのか？？
伊坂幸太郎さんと阿部和重さんの共作の一冊。
伏線がしっかりとありつつ、感情の表現が豊かな内容で、しかもウイルスというテーマが非常に面白かったです。
アクション映画のようなハラハラドキドキ、爽快系の内容でした。
9位：アイネクライネナハトムジーク
妻に出て行かれたサラリーマン、声しか知らない相手に恋する美容師、元いじめっ子と再開してしまったOL。
登場人物が変わっていく短編集、だがただの短編集じゃない。
運転免許センター、リビング、駐輪場で、物語は繋がっていき、奇跡が起きる。
感情移入しちゃう情けなく、愛おしい登場人物が不器用な駆け引き。明日が楽しい気持ちになれるそんな一冊。
基本恋愛系は嫌いな僕ですが、この作品は心打たれました。
伊坂幸太郎さんの良さである伏線回収の技術が、最後まできっちり読ませてくれるのです。
短編なので、初心者でも読みやすいのが特徴になります。
8位：アヒルと鴨のコインロッカー
大学入学のために引っ越したアパートで、出会った長身の青年。
初対面にも関わらず「一緒に本屋を襲わないか？」と持ちかけてくる。
標的は…たった一冊の広辞苑。
馬鹿らしい計画なのに、主人公はモデルガンを持って書店の裏口に立ってしまう。
様々な断片、伏線が、絡み合って、最後に解ける。
全てが計算、作者の手の中で踊らされていたことを最後に知ることになる一冊。
伏線がすごいで必ず名前をあげるのが「アヒルと鴨のコインロッカー」ですね。
実際伏線回収すごいんですよ。
鳥肌が立つ系で、ここまで最初から考えて書いていたのかと思ってしまう内容でした。
意味わからないところからしっかりと話がつながって行く感じも超おすすめです。
7位：陽気なギャングが地球を回す
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。
四人は百発百中の銀行強盗犯だった。だが、せっかくの「売上」をあろうことか逃走中に同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされた。
奪還に動こうとするも、仲間の息子に不穏な影が迫り、死体にも出会う天才たち。
持ち前のスキルで、切り抜けて行く天才たちは終始目が離せない。
謎が最後に一つの答えに収束して行く姿は、伊坂幸太郎にしか書けない！
この作品は特に万人におすすめできますね。
伏線もすごいんですが、僕はとにかく会話が好きな作品です。
登場人物がみんな個性的で、言い争いなんかが特に笑っちゃいます。
最後にはかっこよく見えてくるのも超魅力です。
6位：マリアビートル
息子の敵討ちを企てる酒びたりの殺し屋・木村。
優等生の裏に悪魔のような心を持つ中学生・王子。
闇社会の大物から命令を受けた腕利の二人組・蜜柑と檸檬。
とにかく運が悪い気弱な殺し屋・天道虫
失踪する東北新幹線の中で、彼らが狙う者、狙われる者になり、交錯する。
怒涛の展開と、不愉快な思想、アクションありのハラハラドキドキ作品。
ハリウッド映画化もされた本作を見ずに、これからの本は読めない。
これはラストがとにかく好きな作品です。
ラストまで行くまでも新幹線のごとくスピード感ある展開で、伊坂幸太郎さんの良さが詰まった一冊だと思います。
あらすじを読むだけでも少年心をくすぐる内容で、実際の内容はそれを超えてくるんですから見事すぎます。
殺し屋シリーズの中でも随一で面白いです。
5位：重力ピエロ
兄・泉水、二つ下の弟・春、優しい父、美しい母。
そんな四人家族には、辛い過去があった。
その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。
連続放火と火事を予見するような謎のグラフィティアート。
グラフィティアートには遺伝子のルールが奇妙にリンクしていて…
謎解きに乗り出した兄が直面する圧倒的な真実とは。
溢れる感動と人の心を浴びた時、あなたはきっと涙を堪えることができないだろう。
兄弟、家族愛に溢れながらきっちりと伏線回収してくる作品が「重力ピエロ」です。
本当に伊坂幸太郎さんにハズレはなく、どれを読んでも伏線がすごい。
伏線がすごい小説で検索しても、ほぼ伊坂幸太郎さんで埋まるんですから、さすがです。
「重力ピエロ」も伏線がすごいで紹介されることが多いです。
4位：砂漠
仙台市の大学に進学した春、何事にも冷めた青年の北村は四人の学生と知り合った。
少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。
麻雀にいそしみ、合コンに励む、一般的な大学生活に思われる彼らの生活に転機が訪れる。
春夏秋冬の中で、事件に巻き込まれ、犯罪者を追いかけたり、一生残る傷を負ったりする。
一瞬で過ぎる日常は、光と痛み、小さな奇跡でできていた。
毎年読み直したくなる、そんな青春小説だ。
伊坂幸太郎作品の中でも非常に人気の高い作品が「砂漠」です。
春夏秋冬に分かれつつもしっかりとつながっている話に、傷ついたり、感動したりする話になっています。
一度読んで、数年してから読み直すとまた違った経験ができるそんな一生大切にしたい内容です。
「この一冊で世界が変わる、かもしれない」という紹介文に相応しい一冊だと思います。
3位：オー！ファーザー
由紀夫には父親が四人いた。
賭博好き、女好き、博学卓識、スポーツ万能。
四人の個性豊かな父親に守られる由紀夫が、事件に巻き込まれていく。
知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。
はちゃめちゃながらも、最後には感動してしまう家族エンターテイメントここに極まれり！
3位にこの作品が来るとは！と思う方もいるんではないでしょうか？
エンターテイメント系としては非常に面白く、7位の「陽気なギャングが地球を回す」に近い面白さがあります。
会話のテンポが良くて読みやすく、しっかりと話の軸があるので飽きずに最後まで読み切れるのです。
突拍子もない設定からここまで物語を面白くできるのか。と読み終わってからしばらく動けなくなるくらい面白いです。
伊坂ワールド前回の作品になっています。
2位：オーデュボンの祈り
コンビニ強盗に失敗して、逃走していた伊藤。
気がつくと見知らぬ島にいた。
江戸以来から外界から遮断されているその島・萩島には、妙な人間ばかりが住んでいた。
嘘しか言わない画家、殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。
そんな島で事件が起きる。「未来が見える」はずのカカシが無惨にバラバラな状態で見つかったのだ。
誰がやったのか、どうしてカカシは「未来が見える」のに自分の死を阻止しなかったのか。
そして伊藤の元には、新たな刺客がやってくる。
意味わからないものが、解明されて行く快感と、最後の最後の爽快感でこの作品に勝てるものはない！
最後の爽快感は本当にこれまで読んだ小説の中で随一だと思います。
見事に伏線が回収されて、最初からそのラストに向けて書かれていたのがわかるんです。
最初の意味がわからない、不思議すぎる設定が見事に解明されて行く形も面白く、飽きさせない工夫があります。
ハラハラドキドキ、胸糞悪い展開もあるので、心が疲れちゃうかもしれません。
でもこれを読まずに死ぬなんて勿体無い。そんな作品です。
1位：ゴールデンスランバー
衆人環視の中、首相が爆殺された！
犯人が報道されると青柳がそこには映し出されていた。
全く身に覚えのない青柳、なぜ？何が起こっている？青柳はやっていない。
でもそんな声を聞いてくれる世間じゃない。首相暗殺の濡れ衣を着せられた青柳。
某領も辞さない追手集団からの孤独な必死の逃走。
行く手に見え隠れする謎の人物たち。
スリル満点の逃走逆転エンタテインメント！
青柳は無事、逃げ切ることができるのか。濡れ衣を晴らすことができるのか…？それとも…
僕の人生で一番の小説を選べ、となったらゴールデンスランバーを挙げます。
それほど、素晴らしく完成された一冊なのです。
まだ読んだことないよ、という方いたら羨ましい。あの体験を味わえるんですから。
ラストの伏線回収が特に好きな作品で、ちょっと寂しいながらも感動的なラストが一生胸に残っています。
これを読んだら伊坂幸太郎さんにハマると言ってもいい作品で、間違いなく今回紹介している中でも、僕の紹介している小説の中でもNo1です。
ぜひとも、このゴールデンスランバーだけでも読んでほしい！！
まとめ
今回は、伊坂幸太郎さんの作品に絞っておすすめをランキング10で紹介してきました。
伊坂幸太郎さんの作品はどれも、伏線があってしっかりと飽きさせない工夫がされている小説です。
なので、正直ランキングとかどれが面白いとかなしで、全部おすすめだと思っています。
今回はそんな中でも、特にこれは読んでほしいというものをピックアップしました。
ぜひとも、1冊くらいは興味を持っていただいて読んでほしいと思います。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。
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