現代はカリスマが支配していると言っても過言ではありません。
カリスマというのは、ホリエモンさんやキングコングの西野さん、メンタリストのDaiGoさんなどを言います。
彼らがどういう理論で生まれ、稼いでいるのか。
岡田斗司夫さんの「カリスマ論」にはそういったテーマでカリスマ商法とでも呼ぶべき、カリスマのなり方、カリスマとは、カリスマのお金稼ぎ手法について詳しく書かれていました。
岡田斗司夫さん自身もカリスマの一人であるからこそ、書ける一冊です。
この記事では、「カリスマ論」の内容を簡単にまとめていきます。
では、いってみましょう!
本書の概要
読むのにかかった時間
だいたい2時間半ほどで読み切ることができました。
構成
カリスマがこれからの時代を率いていくという理論から、カリスマとは何か、カリスマに必要な4要素、小さなカリスマの例、ネットを武器として使う方法の説明、世界もカリスマによて変わる理論という構成で書かれていました。
この一冊を読めばカリスマになれる!と断言ができる一冊ではないですが、確実にカリスマの本質がわかる内容でした。
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カリスマとは
カリスマとは、岡田斗司夫さんの定義では「何か人生に影響を与えてくれるという機能を持っている人」です。
カリスマはさらに3種類で分類することができます。
「与えられた称号型」「狭いところでだけカリスマ力がある型」「大勢を集めて強い影響力を与える型」
「与えられた称号型」は自称も含みますが、カリスマモデル、カリスマ主婦、カリスマ栄養士、カリスマトレーナーなどです。
ある特定のジャンルに精通した誰かに与えられる称号という見方もできるのがこの型になります。
メディアで取り上げられるカリスマというのはこの分類に当てはまる言葉で、簡単につく称号であり特に意味を持たない言葉と取ることもできます。
「狭いところでだけカリスマ力がある型」は、特定範囲に強い影響力を持つ方です。
野球なら〇〇さんが監督をしている高校に行きたい!
サッカーなら〇〇さんが監督をしている学校に行きたい!
などを思わせる人物がこの特定の範囲に強い影響力を持つカリスマになります。
この型の特徴としては、大勢を面倒見ることができないという点です。
誰もが立候補すれば教えを乞えるわけではなく、カリスマ本人たちが面倒見きれる範囲も限りがあります。
影響力を与えられる人数に限界があるのが「狭いところでだけカリスマ力がある型」です。
「カリスマ論」のテーマで扱うのは最後の「大勢を集めて強い影響力を与える型」になります。
この型は、強い影響力を持っているのは「狭いところでだけカリスマ力がある型」と一緒ですが、広いところに強い影響力があり、良くも悪くも人を変えるのです。
例えば、スティーブ・ジョブズ。
彼に近づけば必ずしも成功を得られるわけではないものの、一緒に働いてノウハウや考え方を知りたい。と思わせる魅力があります。
影響力の強さゆえに近づいたものが必ずしも成功に導かれるわけではなく、時に不幸になる可能性も含んでいるのが「大勢を集めて強い影響力を与える型」のカリスマです。
話を聞きたい、一緒に働きたい、協力したい、意見やアドバイスが欲しい。そう思わせてくれる存在が「大勢を集めて強い影響力を与える型」のカリスマと言い換えてもいいかもしれません。
カリスマに必要な要素
「大勢を集めて強い影響力を与える型」のカリスマが持っている要素は下記です。
①シナリオライター
未来のシナリオがはっきりと見え、自分やその他の人が何をやるべきかを考え発信できる。
②パフォーマー
自分の描いた未来のシナリオに向け、率先して行動できる人、自分の役目を強く強く意識し、舞台の真ん中で主人公として演じきれないと気が済まない。
③プロデューサー
近づいてくる人に対して、自分のシナリオではこうなるからこう動くべきだ!と一見ありがた迷惑なアドバイスや助言をします。
発信はするものの、個人が変わるかどうかは特に気にしておらず、言ったことで相手が不幸になっても特に気にしません。
④トリックスター
既存の権威に特に無頓着で新しいものにどんどん突っ込んでいきます。
移ろいゆく世界で成功することに意味はないと考え、未来の変化に自分のやりたいことができたかを優先させ面白がれる人です。
以上の4要素どれだけ、当てはまる部分があったでしょうか。
もしも4つ全部か3つ以上当てはまったというかたは、カリスマになる素質を持っているかもしれません。
ネット民はイワシ
僕が今回「カリスマ論」を読んで一番なるほどなと思った考え方が「ネット民はイワシ」です。
「ネット民はイワシ」というのは、今のネットの状況を表したズバリな言葉で、誰かが先導しているわけではないけど雰囲気で流れていること表しています。
イワシは群れで動く生き物で誰かの支持を受けているわけでもなく、大群となって一緒に同じ方向へと動いていきます。
それと一緒でネット民も特に自分の意見があるわけではなく、大勢の意見が炎上の方向を向いているから自分もそこに加担する。
誰かを盛り上がっている楽しそうな雰囲気だから自分もやってみるという方向になっているのです。
例えば、東京オリンピックのエンブレム問題。
これも正直、一般人にはどうでもいいことでした。
東京オリンピックのエンブレムがパクリ疑惑として騒がれましたが、本来ならデザイナーさんがパクリを否定するかもしくは新しいエンブレムを考え直せば済む話です。
しかし、炎上という形で猛批判を喰らいました。
まさにイワシ。雰囲気だけでパクリはいけないこと、という方向にイワシたちが向いたのです。
情報に溢れる現代だからこそ、ちょっとした情報が悪い方向を向いた瞬間に拡散され炎上という形になってしまいます。
ノリやネタで簡単に方向が変わってしまうネットのイワシ化はもう少し、深く考えるべきことだと感じました。
なんとなくや、雰囲気で、誹謗中傷するなど悲しいですから。
まずはここからやってみよう!
カリスマになるためにやること、まずは自分の意見を持つことです。
誰かに言われたからではなく、自分の中に意見を持つことがカリスマになる上で一番大事なことになります。
カリスマたちはオンラインサロンをやっているから(ホリエモンさんや西野さんなど)やってみよう!というは間違いです。
カリスマたちは自分の意見があり、それを広げる場としてオンラインサロンを利用しています。
順番が逆です。
まずは自分の意見を作り、イワシ化しつつある僕たちの考えから脱却し、一匹のマグロになって大海原を生き抜く力と知恵、曲がらない心を手に入れることが必要になります。
そのために、多くの知識を入れながら多くの人の話を聞き、自分なりの解釈をして自分のものにしていきましょう。
知識を入れながら、自分の意見を作っていく際には読書がおすすめです。
読書は実は知識を入れるだけではなく、自分の意見を磨く術としても優秀ですから。
自分と異なる意見を聞きながら、自分の考えがどうしてそう思っているのかを鮮明にすることができます。
納得いかない意見・知識、納得できる意見・知識。その両面から自分の本質やら考えていることが見えてくるのです。
カリスマになるために自分の意見を持つことから始める。
そのために、まずは読書量を増やして、知識や自分の意見を見つけるところから始めるのが良いと思います。
まとめ
今回は、岡田斗司夫さんの「カリスマ論」について紹介してきました。
カリスマとはどういった人物かというのを、改めて定義され、なるほどなと思った一冊でした。
カリスマがどうやってお金稼ぎに結びつけているのかもよくわかる一冊で、また一つレベルアップできたと思います。
カリスマになりたい方も、カリスマになりたくない方も、ぜひ読んでみてください。
では、皆さんのカリスマ力が高まることを祈っています。
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