他人に迷惑をかける映像を投稿することで視聴回数を稼ぐ人たち。
彼らを「迷惑系YouTuber」という名前で総称したりします。
この記事ではそんな再生数稼ぎとためなら、倫理を重んじない「迷惑系YouTuber」について今後も増え続けること、どうして増えるのか解説していきます。
ただの「迷惑系YouTuber」と侮るなかれ、海外では実刑判決を受けた例もあります。
では、いってみましょう!
迷惑系YouTuberとは
迷惑系YouTuberとは、迷惑行為を繰り返しYouTubeにアップし、再生回数を稼ぐ人たちです。
会計前の商品を勝手に食べてしまうといった動画が始まりで、警察沙汰になるようなこともあります。
どういうのが迷惑系?
迷惑系には多数の種類があり、法律的にダメなものから法律ではギリギリセーフだけど倫理的にはダメでしょというものもあります。
最近では、某お寿司屋さんの醤油を舐めた動画をアップした例もあり、これも迷惑系に分類されるでしょう。
海外では小型飛行機をわざと墜落させ、パラシュートで脱出した自撮り動画を投稿したものもいました。
どうして炎上したがるのか
迷惑系YouTuberの目的は炎上です。
炎上すれば、それだけ再生される。再生されれば再生回数分だけ収入を得ることができます。
また炎上とはいえ有名になることも動機にあるでしょう。
一度炎上によって有名になる、再生回数によって収入が増える。というのを体験してしまうと優越感によって徐々に行動も過激になっていくのだと考えられます。
再生数稼ぎという考えがよくない
迷惑系YouTuberなんて全てアカウント停止でいいだろう!と一言でいってしまうのは簡単ですが、実際それは難しいです。
そもそも、再生数を稼げばいい。という考えの方が間違っているのかもしれないと僕は思いました。
再生回数を稼ぐことはそれだけ、注目を浴びているということですから指標にはなりますが、それだけを追い求めるとどうしても迷惑系は生まれてくると思うのです。
他にも誰かの再生数が爆発的に増えたら、それと似たような企画をやり続けるといったこともあります。
本当に面白い動画よりも再生回数が回った動画に重要度が置かれるというのが、今のYouTubeやらの再生数稼ぎ主流時代でしょう。
では、なぜ再生数稼ぎが重要になってくるのか。
問題は広告の仕組み
再生数を稼ぐほど、視聴者がいるということ。
視聴者が多いということは、その動画に広告をつければ多くの視聴者に届けられるということです。
広告は見た人の数が多いほど良いとされていますので、この理屈は感覚的にもわかりやすいと思います。
広告をお願いする身になった場合を考えても、再生回数100回程度よりも再生回数10,000回の動画に広告が貼られて欲しいですし。
この仕組みによって、再生回数を稼ぐ動画ほど広告収入が入るようになっているのです。
YouTubeとしても再生回数が増えれば全体の広告収入も上がるので、再生回数が上がることに基本賛成というスタンス。
管理・運営者も再生回数は一種の正義と考えているので、広告収入の仕組みはしばらくは変わらないでしょう。
というよりかは、収益の仕組みが広告以外にならない限りこの傾向は変わらないといえます。
再生回数を稼ぐほど広告がついて、お金が手に入る。この仕組みにメスが入らないといけない時代がそろそろやってきていると思います。
今後の広告
今後も広告収入というのは変わらず存在続けるでしょう。
ただ、今後の広告はちょっと変わってくると思います。
そう考える理由がAIの登場です。
AIの登場によって広告の効果が激減すると思います。
AIがもうちょっと進化すれば、一人一つのAIが秘書のように常にそばにいてアドバイスをしてくれるようになるでしょう。
今日の体調に合ったおすすめの食事や運動、久々に会う友人の顔と名前を教えてくれたり、仕事のメールを代筆してくれたり。
個人の好みを学習してさらに自分だけの秘書に進化していくAIが誕生することはほぼ確実です。(ここでは個人情報系の話は一旦無視しています)
そうなった時に、広告よりもAIの言葉を人間は信用するでしょう。
AIに「ちょうどいい感じの化粧水教えて」と一言言うだけで、肌の質や好みを知っているAIが的確な商品を2、3こピックアップしてくれる。
広告以上に成分や自分に合っているかをAIが分析して決めてくれる時代です。
こうなるとCMでやっていたから、よりもAIが勧めてくれたから。という理由での購入が増えていくでしょう。
広告も誰かに見てもらえる回数よりもAIにより評価されるもの。という考えに変わっていくはずです。
こうなって初めて再生数稼ぎがお金に直結しないようになると思います。
もちろん、再生数稼ぎではなく単に有名になりたい人は今後も一定数いて、迷惑系を完全に根絶やしにすることは無理ですけど。
その時は迷惑系は即刻アカウント停止や動画停止をさせるAIが生み出されそうな気がしますね。
まとめ
今回は、迷惑系YouTuberの今後について考察してきました。
結論としては、再生数頼りの広告は減っていきAIによるアドバイスが購買につながっていく未来になるだろうという話でした。
再生回数が多ければ多いほど、というのは最初はより良いものが生まれやすいですが、しばらくすると面白くない不快なものが増えてしまうものです。
そこは仕組みを変えていく必要があり、仕組みによってより快適にするしかありませんね。
では、皆さんの広告ライフがより良いものになることを祈っています。
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