もう、会社員なんて嫌だー!俺は社長になるんだぁ!
と考えている方、ぜひ今回紹介する井上達也さんの「起業を考えたら必ず読む本」を読んでみてください。
タイトル通り、起業する上で必要な心構えや現実的なことが書かれた一冊。
理想だけでは食っていけない現実を突きつけてくれ、本当にやるべきことが見えてきます。
ぜひ、起業を考えている方は一読してみてください。
この記事では、そんな「起業を考えたら必ず読む本」の内容を5分でわかるレベルにギュッとまとめました。
皆さんの時短になれば嬉しいです。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
おわりにを含めず239ページ、全241ページでした。
読むのにかかった時間
大体3時間ほどで読み切ることができました。
構成
起業を思い立った時にすること、会社を辞める前にやること、といった起業時にやることが書かれている内容で筆者の経験をベースのアドバイスが書かれた内容でした。
具体的に資金をいくらとか、どんなビジネスをやるかをアドバイスする一冊というかは心構えや意外と盲点な起業の嫌な点が赤裸々に書かれた超現実主義な一冊です。
起業を明るいものと捉えている方の出鼻を挫くような、ちょっと挫折しそうな内容にもなっていました。
おすすめ度
「起業を考えたら必ず読む本」のおすすめ度は、5点満点中4点です。
まず大前提といて、起業を考えている方におすすめで、普通のビジネス、サラリーマンで良いという方には合わないことをご承知おきください。
完全起業向けの本で、ノウハウというよりかはマインドを学べる一冊。
起業は自由でお金が簡単に稼げるようになる。という幻想を打ち砕く内容で、志が弱いとこの一冊で起業の夢を折られる可能性も高い内容でした。
なので、本気で起業をしようと思う人をふるい落とせる一冊でもあるので、本当に起業というリスクを背負える人だけがこの先に進めるというフィルターの意味にもなる一冊だと思います。
なので、タイトル通り、ぜひ起業を考えたら読んでみてほしいです。
理想や夢ではない現実の起業が何かがわかる内容になっています。
起業を思い立った時にやること
起業をしたい!と思ったらひとまず落ち着いで、次の三つのことを考えてみてください。
起業で何をするのかを会社を辞める前にしっかりと計画しておくのです。
持っているお金でスタートできるものを選ぶ
起業をする上で大事な考え方が、身の丈にあったことをする。です。
いきなり銀行から融資を受けたり、借金をして起業をスタートさせるのはとてもリスクが高くおすすめはされていませんでした。
借金をして月の返済を返せる見込みが、確実ではない限り、返済に追われる日々に心を病んでしまう例も多いんだとか。
まずは自分が持っているお金の範囲でスタートできるという縛りの元、起業で何をするかを考えるのが大事です。
お金をかければそれだけ儲かるかというと、実はそういうわけでもないですし。
広告を代理店に頼むのではなくSNSで自分で活動したり、自分でできることでカバーできるように起業内容を考えるのが大事です。
普通に売っているものを売る
まだこの世にないものを売ろう。と考える起業家も多いとのこと。
実はこれ、かなりの高確率で失敗するルートです。
この世にないものは、売れません。もしかしたら既にやった人がいてその結果売れなかったからこの世になくなったのかもしれません。
最後はやってみなければわからない。と言えばその通りですが起業初期からそれをやるのはリスクが高すぎるというのがわかります。
ひとまず別企業が既に売っているものや、ある程度の相場が決まっているものを売るのがおすすめです。
ニーズを自分で作らない
もうちょっとこうした方が使いやすいはず。という考えは大事ですが、それが本当に消費者が求めていることかはわかりません。
起業初期はアイデアが止まらず、あれもこれもと機能を追加したりきっとユーザーはこう思っているはずだと思い込んでしまうものです。
だからこそ、本物のニーズをとらえるよう声を大事にするべき。
勝手に自分なりのニーズを作り出すのは、最初の起業の手としては握手です。
会社を辞める前にやること
起業を思いたったらすぐに会社を辞めたい。と思うかもしれませんが、ちょっと待ってくださいスムーズに起業のアイデアを形にするべくやっておくべきことがあります。
ここでは三つのやっておくべきことを紹介します。
クレジットカードを作る
起業したてはとにかくクレジットカードが作れません。
なので、会社員時代に数種類のクレジットカードを作っておくのが吉です。
会社での決済でクレジットカード支払いする場面も多くなるはずなので、クレジットカードを日常では使わないという方も絶対にクレジットカードは作っておくべき。
会社を辞めてからだと、クレジットカードの審査に受からないということはザラになります。
ハンコはチタンで作る
ハンコはできるだけ安く作る。と思いがちですが少しでも値段を出してでもチタンで会社のハンコは作っておいた方がいいです。
というのも、ハンコは重要な割に耐久性が弱いから。
契約書のサインなどで使うハンコ。これが欠けてしまったらこれまでの契約書やらの捺印を全て変える必要まで出てくるくらい大事になります。
だからこそ欠けづらい、耐久性が高いハンコであるチタン製のハンコがおすすめです。
顧客を見出しておく
会社を辞める前に顧客を見出しておくことも重要です。
辞める前に「これから起業するので縁があればよろしくお願いします」なんて周りにいうのもいいですし、
会社でお世話になっている得意先に数件の依頼をもらった状態を作っておくでもいいです。
とにかく、辞める前に繋がりを作っておくのが今後起業を失敗しないようにするために重要になってきます。
会社を作ったらやること
会社を作ってからも気を抜いているとすぐに倒産してしまいます。
だからこそやっておくべき3つのことをここでは紹介します。
青色申告の承認申請を出す
今年の赤字を計上することで、来年黒字になった時に赤字分を差し引いた額にしか税金がかからないようにすることができます。
これをするためには青色申告の承認申請を出す必要があります。
この申請をしっかり出そうね。というのが会社を作ったら最初にやること。
できる手続きはとにかく受ける、申請する。面倒くさくてもそれ以上の恩恵があるのです。
背伸びをしない
ちょっとお金が入ると急に気が大きくなったり、社長に見合う見た目が欲しいと思ってしまう場合もあります。
高級時計や高級スーツ。そういった部分にお金をかけるのは愚策。
結局成功している社長は、意外と質素なのです。
身の丈にあったものを身につけ、身の丈にあった生活が焦りを生まず、しっかりと売り上げにつながるお金の使い方をすることができます。
3種類の名刺を作る
名刺に「代表取締役兼社長」と書いてある名刺を持ち歩きたい気持ち、よくわかりますが、実はこれだけではなく主任や部長と肩書きが書かれた名刺も用意するべきというアドバイス。
社長が営業していると見られるだけで、そんな切羽詰まってるのかと信用が少し落ちてしまうのです。
これを防ぐために、肩書きの異なる名刺を使うことで余裕のある営業が担当しているように見せるために名刺を作ると良いとの話でした。
起業してから成功するためのヒント
起業をしてからの成功確率を高めるためのヒントをここでは、二つ紹介します。
売り上げを一定の会社に委ねない
会社からの発注を受ける業務なら、一社のみの発注で会社を維持していくこと。
消費者向けの業務なら、一つの商品だけで会社を維持していくこと。
この一つに売り上げを委ねるというのは非常にリスクが高いということです。
もしかしたら発注元の会社が、値下げしないと契約を切るというかもしれません。
一つの商品に悪評がつくかもしれません。
そういったリスクを分散するために、複数の売上元を作っておこうという考え方です。
これをするだけで、安心感をより一層手に入れることができます。
売れるまでには時間がかかるもの
売上が上がるまでには時間がかかるということを理解しておきましょう。
どんなものも、売り上げをしっかりとあげたり数字が伸びたりするには、時間がかかります。
そこをじっくりと待つ姿勢が大事になってきます。
もちろん待ちすぎて工夫をしないことはダメなことですが、焦りすぎてもダメです。
時には待つことが売り上げを上げるために必要だったりします。
市場に出てから商品やサービスが売れ出すまでにはタイムラグがあるのです。
だからこそ、待てる金銭的余裕が必要になってきます。
焦っていいことなんて一つもありません。
まとめ
今回は、井上達也さんの「起業を考えたら必ず読む本」を紹介してきました。
起業したいと思う安易な気持ちを打ち砕きつつ、しっかりとアドバイスをくれるタイトル通りの起業を考えたら読むべき本だと重みます。
僕自身も起業を考えているので本書を参考に、まずは副業で確実に売り上げを上げられる状態を作ろうと思いました。
起業を考えている方、考え始めた方はぜひ読んでみてください。
では、皆さんの起業家ライフがより良いものになることを祈っています。
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