「自分でやったほうが早い」と人に任せるができない。
そんな悩みはありませんか?
今回紹介するのは山本渉さんの「任せるコツ」です。
タイトルの通り誰かに頼むことができるようになるそんな本になっています。
この記事では、「任せるコツ」の簡単にまとめて紹介します。
では、いってみましょう!

本書の概要

読むのにかかった時間
だいたい2時間半ほどで読み切ることができました。
構成
まかせるためにどのように振る舞えばいいのかが、詳細に書かれていました。
どう頼むかのコツから、丸投げで相手を成長させる方法、褒め方、叱り方、部下や後輩を持つ方が読むべきノウハウが詰まっている構成でした。
無料で読む方法
Amazon Prime会員であれば、PrimeReadingで無料で読むことができます。
おすすめ度

山本渉さんの「任せるコツ」のおすすめ度は、5点満点中4.5点です。
多くの方におすすめしたい一冊という評価。
特に部下や後輩を持っている方におすすめしたいと思いました。
タイトルの通り任せるコツが学べる一冊で、どのようにお願いをすることで相手の成長とともに自分の仕事を減らすことができるかが学べます。
具体的なやり方から、理論づけられた根拠でわかりやすかったです。
部下や後輩を持たない人にとっては参考になる部分は少ないと思ったので、満点評価ではなくなっています。とはいえ、多くの方に読んでもらって仕事も家事も任せられるようになって欲しいです。
どうして頼む必要があるのか

そもそも、どうして頼む必要があるのか。
自分がやった方が早いのに。そう思われる方もいるかもしれません。
全体最適を考えた時にその考えは吹っ飛び、頼むことの必要性がわかると思います。
もしかしたら、頼んだ相手の方が自分よりも作業が早くなるかもしれません。
また、頼んだ相手がその作業を任されたことでスキルが上がり、これまで難航していた案件が解決するかもしれません。
仕事を頼んだことによって、あなた自身の手が空いて新たなスキルを獲得したり新しい事業に手を出せるかもしれません。
たった仕事を頼むようになるだけで上記のような可能性が広がり、会社全体を見た時も属人化解消によるあなたの退職の穴を埋めやすくなるということになります。
決して自分のためではなく、会社全体がより成長した人員を蓄えられるという面からも仕事を頼む、任せるというのは必要なのです。
意欲と適性を見極める

仕事を任せる上で重要なのが、意欲と適性を見極めることです。
やる気のない相手に仕事を振っても良いものは出てこないでしょう。
事務仕事をメインスキルとしている方に力仕事をお願いするのは適性を欠いていると言えるでしょう。
このように、やる気・意欲を持って相手が実施できるようにしたり、相手のスキルの適性を見極めながら仕事を任せることが重要です。
具体的には、まずは相手の話を聞きます。
何がしたいのか、何がモチベーションになるのか、どんなことが今スキルとして持っているのか。
これらを聞いた上で、仕事を持ってくるのです。
様々な意欲やモチベーション・やる気があることを理解した上で、その人に合った仕事を振るのが良いでしょう。
頼み方も重要

頼み方も一工夫するだけで、意欲をより一層高めた上で任せることができます。
頼み方で特に意識したいのは、なぜ・どうしてあなたにやって欲しいのかを明確にすることです。
どんな理由で仕事を振るのか、何をやって欲しいのかは後回しにして良いほど、理由を全面に押すことが重要。
理由の部分に意欲と適正で判断した上で、会社にとってこんなプラスのことがあるからぜひやってほしい。
そう頼むことによって、責任感を持って仕事にあたることができます。
ちょっとしたテクニックで褒めて頼むという方法もあります。
前回作ってくれた資料がすごく丁寧で良かったから、また君に頼みたい。のような形で褒めをつけた上で頼む。
これによっても気持ちよく頼まれた側は仕事をできるようになります。
さらに、断る余白を作っておくこともこのご時世のハラスメント対策にも良いです。
時間的に厳しければ断って良いことを具体的に言っても、遠回しに言葉に含んでも良いので相手にとって断れない空気になっていない状態を作れるようにしましょう。
褒めながら頼む、どうしてあなたに頼むのかを明確にする。断れる余白を作っておく。この三つを意識することが「任せるコツ」の重要ポイントです。
褒め方といつ褒めるか

ただ、褒めればいいというわけではありません。
まずは結果に対して褒めることをします。
結果が出たから褒める。成長したから褒める。これは大前提となります。
時々プロセスを褒めた方が良いという話もありますが、あくまでそれは子育ての話。
ビジネスでは結果を誉めることが1番の平等となってきますので、犯罪に触れるような悪いプロセスではない限り結果のみを褒めていくスタイルが大前提で必要です。
次にいつ、誉めるのか。
絶好のタイミングは紹介をする時です。
「我が部署の期待の新人の〇〇です」や「プレゼンをさせたら右に出るものはいない〇〇です」といった具合に褒めながら先方に紹介するのが最高のタイミングです。
また、多くの人がいる場面で褒めるのも良いタイミング。
誰しもが承認欲求というものが存在します。その欲求を満たす上でも人前で褒めるというのが重要です。
褒められた側も恥ずかしい、照れるという気持ちを持ちながらも嬉しい気持ちになりますし、褒められている人を見た人も自分もああなりたいと奮起するようになります。
この時しっかりと成長している結果を持って褒めることが注意点です。
単純に人柄であったりそういったところをほめてしまうと、贔屓であるというふうに見られる可能性もあります。
しっかりと結果を持って褒める。これを意識して人前で褒めるをやっていくことが重要です。
まとめ

今回は、山本渉さんの「任せるコツ」を紹介してきました。
仕事を丸投げにするために、褒めたり叱ったり、頼んだり。色々なことが必要です。
それらのスキルを高めてマネジメントしていくことは非常に楽しいことだと思います。
僕自身もマネジメントに非常に興味があるので、こういった本は参考になります。
今回紹介した内容は一部ですので、気になる方はぜひ本書を読んでみてください。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

