5分でわかる!木下斉「凡人のための地域再生入門」書評&要約

地域再生することなんて、なかなかない。

ですが、そこには深い事情が眠っているのです。

今回紹介するのは木下斉さんの「凡人のための地域再生入門」

この記事では「凡人のための地域再生入門」の内容を一部まとめて紹介します。

では、いってみましょう!

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本の概要

ページ数

おわりにを含めず343ページ、全346ページでした。

読むのにかかった時間

大体4時間ほどで読み切ることができました。

構成

地域再生の内容をフィクション小説と共に描かれる構成でした。

適宜地域再生や経営に関わる補足が入る形でした。

おすすめ度

「凡人のための地域再生入門」のおすすめ度は、5点満点中4点です。

タイトルは地域再生であるものの、事業を一からやってみたいという方にぴったりの内容だと思います。

小説を通して、どのように考えてどのように事業を広げていくのかがわかる内容になっていました。

小難しい話は全て置いておいて、事業から始まって成功するまでの流れがわかる内容になっています。

これのおかげで誰にでもわかりやすい形で、事業の展開という話が入ってくる。

さらに主人公がナヨナヨ系だからこそ、感情移入しながら、自分だったらどうするかという立場で読むことができるのも良い点だと思いました。

ただ、地域再生や事業を一からやりたいという願望がない方には、全く刺さらないと思います。

単に知識や地域再生の細かい部分を知りたい方にも向いていないと思いました。

とにかく事業展開の流れを抑えたい方にぴったりな一冊です。

ぜひ、気になる方はチェックしてみてください。

あらすじ・要約(ネタバレあり)

ここでは小説部の内容について、簡単にあらすじを要約してまとめていきます。

ネタバレを含んでいますので、ネタバレが嫌な方は次の章に飛んでください。

主人公である瀬戸は、実家の母に呼び出されました。

その内容は実家の店を畳んで余生を謳歌したいという話。店を畳むにあたり銀行などとのやりとりは瀬戸に任せたいという話でした。

渋々瀬戸はその提案を受け、実家を畳むため、東京と実家を行き来する日々が始まります。

そんな中、地元事業で成功を納めている高校時代の同級生・佐田と出会うのです。

佐田は、瀬戸の実家の店をただ閉めるのは勿体無いと言います。

どうせだったら新しいことを使用と提案し、感化された瀬戸は佐田の提案を受け、事業を始めることに。

事業を始める中で、地域再生の楽しさを感じ、東京での仕事をやめ本格的に事業に参画するようになりました。

全て順調に思えましたが、補助金を使って何か地域再生プロジェクトをやってくれないかという市から依頼を受けたせいで一変。

瀬戸はなんとか自分の力だけでプロジェクトを成功させるように奮闘しますが、後手後手となってしまい、結局は大した成果もあげられずプロジェクトは失敗してしまうのです。

さらに、そんな瀬戸の相談に乗ろうとした佐田は交通事故に遭ってしまいます。

落ち込む瀬戸でしたが、失敗は誰にでもある。その後どう動くかが大事。という言葉を受け再度事業のために動くことにしました。

そうして、地域再生事業を次々と成功させるようになり、最終的には因縁のあった官僚をギャフンと言わせることもでき、ひとまずの平穏を手に入れることができました。

ただ、瀬戸の挑戦はまだまだ続きます。

まだまだ眠っている地域の良さがあるからです。

身銭を切るのが大事

「凡人のための地域再生入門」ではとにかく、身銭を切ることの大切さがわかりました。

というのも、国からの補助金で成功する事業がほとんどないというのがよくわかるからです。

「地域再生のために、国から補助金がやってくる。その補助金を使って地域再生が行われる。」

これが理想であるものの、実のところこれは成功しづらい構造になっていることがわかります。

どうしても、補助金を取れるような企画になってしまったり、補助金という初期コストだけで運用コストは度外視されがちになっていくのです。

これによって、補助金をとにかく使い切ることばかり考えた要らないものができたり、運用コストがバカ高いものができたりします。

これは突き詰めると、自分のお金を使っていないがために中途半端で考えのない物ができているということ。

これこそが身銭を切らないことによる悪い流れなのです。

身銭を切っていれば、もっと考えて自分が損しないように、むしろ利益を得られるように必死に考えるはず。

それが国からの補助金であると考えなくなってしまうのです。

これこそが地域再生がうまくいっていないというのが「凡人のための地域再生入門」の一つの結論でした。

補助金は一見良いものに見える分、こういった観点での指摘は面白いと思いました。

また、補助金も突き詰めると実は税金。つまりは国民の身銭。

だからこそもっと正しく使われなければいけないはずです。

失敗はどんな世界でもあります

成功するためには絶対に失敗が必要です。

それが「凡人のための地域再生入門」でも描かれるのは非常に好感が持てて、リアルさを感じました。

失敗から何を学び、次の成功に繋げていくか。

失敗は挑戦している証。

こういった言葉からも、実に失敗はどの世界にでもあり、それは地域再生にも言えることだと思います。

失敗することは決して悪いことではありません。そこから何を学ぶか。次に繋げるか。

そのためにもまずは自分の失敗を認めることから始めたいですね。

まとめ

今回は、「凡人のための地域再生入門」を紹介してきました。

地域再生プロジェクト。実に参考になる一冊だと思いました。

小説ベースになっている点も非常に読みやすかったので、気になる方はぜひ本書をお手に取ってみてください。

では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

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