寓話から学ぶビジネス思考。
ただの小学生が読むような物語なのに、実はその中にビジネスに必要な大切な要素が詰まっている本です。
ジョン・P・コッター氏の「カモメになったペンギン」はペンギンを主人公にした物語なのに、チームビルディング、ビジネスの立ち上げ方が抽象的に理解できる内容でした。
この記事では、そんな「カモメになったペンギン」の内容を一部ネタバレありで紹介していきます。
では、いってみましょう!

あらすじ

ペンギンたちは氷山に住んでいました。
そんな中、あるペンギンが自分たちの住む氷山が溶けていることを発見します。
すぐにペンギン議会に意見するものの、取り合ってくれるペンギンはごくわずか。
そんな中、どうこの危機を乗り越えていくのか。
苦難とチームのやるべきことが寓話とともにわかる一冊でした。
本書の概要

ページ数
あとがき含めず89ページ、全101ページでした。
読むのにかかった時間
大体1時間ほどで読み切ることができました。
構成
ペンギンの物語を三人称視点で描く小説です。
ペンギンを人間の解説者が解説しながら物語が進んでいく構図で、読みやすく淡々と話が進みました。
書評(ネタバレなし)

よくわからない!!が僕の正直な感想です。
まず小説としては決して面白くありません。
読んでいる途中で何度も寝かけるほど、ぼーっとした話だったという印象でした。
ペンギンたちが溶ける氷山からどのように脱出し、生き抜いていくのかを描いており一見面白そうなんですが、なんとなく会話のテンポが悪いのに話の展開だけ早い。
なので、正直読み進めづらかったです。
ページ数に対して、結構時間がかかる印象でした。
ビジネス視点で読めば面白い。とも思えるかもしれませんが、僕としては期待外れな感じでした。
チームビルディングや課題解決に向けた、動き方を学べるのは良いかもしれませんが、それを小説にすると正直冷めてしまう感じがしました。
試行錯誤やら苦難というのが淡々と描かれすぎていて葛藤とかを感じないんですよ。
そのためか、読んだ後にあーこれってチームビルディングを表していたのか、と一瞬気づきませんでした。
それくらい淡々としている印象が強く、1週間後には忘れてしまいそうな内容というのが正直な僕の感想です。
おすすめ度

「カモメになったペンギン」のおすすめ度は、5点満点中1.5点です。
ごめんなさい。
正直、おすすめはしません。
子供向けや大人でも読書が極端に苦手という方以外は、まず読んで後悔するかもしれないです。
小説としては面白さに欠ける、ビジネスの教えとしても頭に残りづらいといった内容。
僕なら別の小説やビジネス書を読みます。
ちょっと辛口ではありますが、立ち読みでも済みますので、ぜひお近くの本屋で試しに読んでみてください。
もしかしたら人によっては好みかもしれません。
僕は絵本が元々好きではないタイプなので余計肌に合わなかった可能性はあるので、皆さんもぜひ合うかどうか試してみてください。
要約・あらすじ(ネタバレあり)
ここからはネタバレを含みますので、ネタバレが嫌な方はまとめの章まで飛ぶようにしてください。

では、ネタバレありの内容要約・あらすじからやっていきます。
ペンギンのフレッドは毎日氷山の様子を見るのが好きだった。
そんな時、自分たちの住む氷山にヒビが入っていることに気づき、氷山が溶け出していることこのままだとこの氷山に住めないことを知る。
そして、そのことをペンギン議会の一人であるアリスにフレッドは相談した。
アリスは斬新なアイデアも受け入れる性分だったので、フレッドの話をよく聞き実際にヒビが入った部分も見に行った。
フレッドの主張を信じたアリスは、ペンギン議会全体の課題として提案する。
しかし、議会の中では、信じないものが現れ、すぐに課題に取り組むことができなかった。
フレッドはガラスに水を入れて放置することで膨張によってガラスが割れることを証明したりすることで、なんとか課題に議会は真剣に向き合うことになる。
どう対策するか考えているところに、一羽のカモメがやってくる。
カモメは自分が偵察隊であると語り、住める場所を群から離れて探している途中なのだと説明した。
この話にピンと来たペンギンたちは、自分たちも移住しながら生活を続ければいいのではないかと発想する。
そして、民衆のペンギンたちにもその話をするものの、なかなか偵察隊への希望も少なければ、偵察隊用の魚をどうするかなどの課題が出てきた。
それぞれの課題に対し、ペンギン議会はチームを作って、課題解決に勤しんだ。
ついには、偵察隊を結成することができ、最終的には無事移住を主とする生活をペンギンたちが送れるようになった。というところで物語は幕を閉じた。
何が言いたいか解説(ネタバレあり)

「カモメになったペンギン」が何が言いたいのかというと、チームビルディングが大事なのと、いかに民衆を動かすためにはビジョンや課題を一つ一つクリアしていくことが重要なのかということです。
「カモメになったペンギン」ではチームを作ることで、適材適所の場面を作ることができました。
それによって、民衆の士気を高めるもの、反対意見に戦うもの、恐怖で怯える子供達をフォローするといった課題に対して的確に対応することができました。
まさにこれがビジネスで必要な考え方。
適材適所で誰がどの課題をクリアすることで、最終的な目標をクリアできるのかを考えていくというもの。
さらにカモメという全く異なる生き方をしているものから、意見をもらってアイデアに繋げるのもビジネスでありがちなことです。
大人としてこういった目線で物語を読むと学びが多い一冊だったと言えます。
まとめ

ここからはネタバレないので安心してください。
今回は、ジョン・P・コッター氏の「カモメになったペンギン」を紹介してきました。
ごめんなさい。正直僕は面白さを感じられませんでした。
絵本が好きな方やペンギン好きには刺さって、ビジネス視点の学びもあるかもしれません。
僕は好みじゃなかったですね。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

