言いたいことが伝わらない…!
というもどかしい経験はありませんか?
伝えたいことが伝わらないのは、他人同士だから仕方ないと思っていませんか?
伝えたいことを伝えるのにはちょっとしたコツを用いるだけで、圧倒的に伝わるようになるのです。
今回紹介する柿内尚文さんの「バナナの魅力を100文字で伝えてください」では、伝えるためのコツや考え方、手法が紹介されていました。
この記事では、特に僕が気になった手法やコツについて紹介していきます。
これだけ抑えておけば伝え方が上手くなる方法が知りたい方はぜひ、読んでみてください。
では、行ってみましょう!
本書の概要
読むのにかかった時間
行間が広く、字も大きめだったため簡単に読むことができました。
大体2時間ほどで読み切ることができました。
構成
とにかく読みやすい構成の文章でした。
まさに伝わるための本という位置付けにふさわしい内容で、これ一冊だけで伝わる技術というのを網羅することができる内容でした。
ページ数に対して文字が大きく、行間も広いので情報量が少ないと感じる部分はあるかもしれません。
無料で読む方法
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伝わるための7階建て構造
伝わるためには話や伝えるものの構造を整理して話すことが大事です。
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」では7階建ての構造体が紹介されていました。
ゴール設定、納得感、相手ベース、見える化、聞く力、親近感、信頼感の7つの改装になります。
それぞれを簡単にまとめると、
ゴール設定とは、何のために伝えたいのかということです。
ゴール設定を明確にしておくと伝えたいこと、伝わった後にどういった形になるのが理想かを描くことができます。
納得感とは、相手がどれだけ納得できたかです。
「言っている事がよくわからない」と言われるようでは納得感は生まれていないということになります。
相手ベースとは、伝わるためには自分一人ではもちろんできません。
相手に伝わって初めて、伝わったになるのです。
自分が伝えることに注視するのではなく、相手に伝わったかを意識する必要があります。
見える化とは、相手の頭の中に見える化をさせることが大事ということです。
自分の頭の中のイメージと、相手の頭の中のイメージを一致させる感じになります。
例えば、朝ごはんを何を食べたかという記憶というイメージを相手も同様のものを浮かべられたら見える化は完成という形です。
聞く力とは、相手が求めることを聞くことが伝わるために必要な考え方になります。
相手が何を求めているのか、聞いて聞いて聞いて、そして的確な言葉を返すというのが一番伝わり、かつ納得感につながるのです。
親近感とは、感じの良い伝え方をするということです。
嫌いな人の話はいくら上手い話し方でも頭に入ってこないことがあります。
それの逆です。
いかに相手に親近感を抱いてもらえるか、そのためにも共通点を見つけたり、相手に興味があることを示したりすると良いです。
信頼感とは、どれだけ情報に信用があるかになります。
「天才とは99%の努力と1%のひらめきだ」という名言、これはエジソンが言ったから価値があります。
そこら辺に転がっている中学生、高校生、社会人がいったところで何の価値もありません。
いかに信頼できる人物かというので伝わるかも変わってくるのです。
そのためにも根拠や裏付けされるような行動を心がける必要があります。
以上の7つの構造を意識すると、伝わるための下地は完成です。
あとは、伝わる心と伝わるためのちょっとしたテクニックを習得するだけになります。
伝わるテクニック 4選
ここからは具体的な伝わるためのテクニックを紹介します。
比較
比較対象があるだけで伝わりやすさは大きく変わってきます。
「美味しい」という言葉だけでは足りません。
何と比べて美味しいのかを明確にするだけで伝わりやすさが変わるのです。
「前回食べたシチューより美味しい」「お店で食べるパスタより美味しい」など比較対象を出すだけで伝わりやすさが変わってきます。
褒めるだけでなく色々な場面で、比較すると良い面を浮き彫りにさせることができるのです。
例える
抽象的な概念を具体的にするだけで伝わりやすさが高まります。
具体性を持たせるために大事なのが、例える技術です。
「美味しい」という表現に喩える技術を加えると
「お店のパスタのように美味しい」「毎日食べたくなるシチューだ」「世界のおふくろになれるような味噌汁の味だ」などになります。
この身近なものに例えることで、伝わりやすさがアップします。
小学生の時も、単純に「1 + 1 = 2」と教わるよりも、りんごが1個、もう1個買うと何個になるでしょう?の方がイメージしやすく考えやすかったのに似ています。
数字
数字を用いると自分と相手の認識を合わせることができます。
僕もこの技術は頻繁に使います。
例えば、「読書家です」と言うよりも「年間100冊以上読む読書家です」と言った方が伝わりやすいですしイメージしやすいと思います。
単純に「すごい」とか「大きく」などの形容詞ではなく「前年度比20%増」「東京ドーム3個分」という表現の方が伝わりやすくなります。
伝わる文脈
文脈がないだけで、意味が異なってくるのが言葉です。
「お前、馬鹿じゃないの」という言葉、ここだけ聞くと嫌な気持ちになる侮辱みたいに聞こえます。
しかし「徹夜でギターの練習をしていたなんて、お前、馬鹿じゃないの」ではどうでしょうか?
相手に対してすごい!という意味を含むようになります。
日本語は特に言葉足らずでもある程度意味が推測、伝わるようにできている分文脈が非常に大事になってきます。
伝えられればではなく、しっかり自分の意思や意図を伝わるようにするためにも文脈はきっちり伝えるようにしましょう。
勘違いで喧嘩なんて悲しすぎますから。
伝わる人が実践していること
伝わる人が実践していることは、怒らないことと優しさを持つことです。
伝わらないからといって不機嫌になったり、怒ったりしてはいけません。
不機嫌になったり怒ったりすると、余計に伝わりづらくなりますし、相手にとっても気分のいい言葉じゃなくなってきます。
伝わる人はその不機嫌や怒りというものが伝わる上では一番邪魔なものであることをも意識のうちに理解しているのです。
冷静に相手がどうしてわかってくれないのか、伝わらないのかを考えることが大切になります。
イラッとした時は、3秒間深呼吸をするなど実践すると良いです。
相手を思いやる気持ち、優しさこそが伝わるための一番のコツになります。
いかに相手の立場になって考えられるかです。
相手ベースで考えるの究極の形が相手の気持ちを思いやる優しさになります。
どうして、優しい人は好かれるかわかりますか?
優しい人は相手のことを思いやって行動に移して、自分の感情をぶつけるということをしないからです。
相手のことを考えると、自分の感情をぶつけるよりも二人がどう言った方向に向かうべきかを話し合える、そんな人であると伝わるものがしっかりと伝わるという形にすることができるのです。
まとめ
今回は、柿内尚文さんの「バナナの魅力を100文字で伝えてください」を紹介してきました。
伝わる技術、伝わったでしょうか?
今回紹介したテクニックは一部ですので、全容が知りたい、もっと詳しい話を読んでみたいという方はぜひ一度「バナナの魅力を100文字で伝えてください」お手に取ってみてください。
きっと今までのトークは伝わるではなく伝えるだけだったなと自覚できると思います。
伝えるではなく、伝わる、いかに相手の立場になって考えられるかが大事ということです。
では、皆さんの伝わる技術が向上することを祈っています。
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