あなたの強みは何ですか?
見つける方法の一つとして役に立つのがFFS理論です。
あなたの強みと弱みがわかれば、苦手な上司、部下がわかります。
人との接し方がFFS理論を使うことでスッキリとします。
仕事丸投げの上司、心配性すぎる上司、言う事を聞かない部下。彼らは性格の理解で解決できるのです。
今回紹介する古野俊幸さんの「宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる|あなたの知らないあなたの強み」ではFFS理論を用いた性格の分類、分類ごとの接し方が紹介されていました。
この記事ではそんな内容をわかりやすくまとめていきます。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
あとがき含めず、369ページ、全377ページでした。
読むのにかかった時間
だいたい4時間ほどで読み切ることができました。
構成
FFS理論による性格分類と分類によって人との接し方が紹介されている構成で、随所で宇宙兄弟のマンガのコマが挿入され、わかりやすく解説されています。
また宇宙兄弟の登場人物別に登場人物のFFS理論による分類がなされ、FFS理論の分類方法が理解できる構成です。
FFS理論とは
まずはFFS理論とは何か。
FFS理論とは、チームを編成するにあたり個々のメンバーの特性を理解した上で、強み弱みを客観的に把握する手法のことです。
FFS理論によって、「凝縮性」「受容性」「拡散性」「保全性」「弁別性」の5つの因子で個性を理解して、強いチームを作り上げます。
どの因子が優秀とかではなく、あくまでも組み合わせ、相性、接し方の目安にするための分類です。
FFS理論を使って自分の分類を知る
まずはFFS理論による分類を行っていくことで、自分の性質を理解します。
「凝縮性」「受容性」「拡散性」「保全性」「弁別性」のどの要素が自分の中で強いのかを理解するのです。
そのためのサイトがありますので、こちらを使ってまずは自分の強みを知ります。
そして、強みがわかったら上司や部下の因子も推測し、接し方を考えていくのです。
この記事では一部の因子を持つ上司、部下との接し方についてまとめていきます。
保全型上司との接し方
冒険をしない手堅いところから動かない上司、せっかくの画期的な提案も前例がないからと突っぱねる上司は保全型の性質を持っています。
リスクを取らない上司に対して、単にデータを揃えても逆効果で一向に首を縦には振りません。
やるべきこととしては、感情への訴えです。
守備型の上司である保全型には、理論よりも感情論の方が響きます。
データなどの理論武装だと上司はかえって守備が固くなるのです。
むしろ感情論の方が、真っ直ぐに相手の心に響き保全型上司のYesも引き出しやすくなります。
リスクを取ろうとしない上司がいる方は、感情に訴えると言うのをやってみると良いでしょう。
堅物上司との接し方
無口で接しづらい上司もいるかと思います。
何を考えているのかわからない。
無愛想で怖い上司。
そんな上司は凝縮型です。
独自のこだわり、価値観を持っている人物で、一見怖いですが一度味方につけて仕舞えば非常に頼もしくなります。
仕事は基本的にできる性質を持っていて、こだわりがあり独自のペースを持っている特徴があります。
怖くて何を考えているのかわからない。無愛想というのは自分のこだわりの外のことは無関心というだけで、逆に関心の中に入れるように積極的に相手の懐に入ると仲良くなれたりするのです。
堅物の上司とは、怖い恐れの気持ちを振り捨てて、思い切ってその胸に飛び込んでみるのが接しやすい方法になります。
自由形部下との接し方
それ興味ないんでやりません。
議事録なんて僕の仕事じゃありません。
そんな自分のやりたい仕事しかしないという部下は拡散性が強い人物です。
拡散性が強い人は外に関心が向いている人物で、自分の興味や自由を最重要としています。
そういった部下に対してはこれをしろ。あれをしろ。と具体的な指示をしても逆効果です。
自分のやりたい方法、やりたいことでしかやる気を発揮できず、力も出せません。
そういった部下に対しては、
「インプットとアウトプットは変えられないけどやり方は任せる」
「別の便利で早い方法があればそれを考えて実践してもらいたい」
などと単純作業にプラスアルファで自由さを混ぜると良いです。
自由が含まれるだけで拡散性の部下はそこにやる気を感じます。
相手の性質を理解することで、うまく利用することができるのです。
まとめ
今回は、古野俊幸さんの「宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる|あなたの知らないあなたの強み」を紹介してきました。
FFS理論を利用することで、一見接しづらい上司や部下とも円滑に関係を築いてくることができます。
今回紹介した上司、部下の性質以外にも本書では紹介されているので、ぜひとも人間関係に悩んでいる方は読んでみてください。
では、皆さんの人間関係がより良くなる事を祈っています。
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