COCOAというアプリをご存知でしょうか?
厚生労働省が新型コロナウイルス接触確認のためにリリースしたアプリになります。
最終アップデート「3.0.0」では画面の指示に従って、機能停止をすることができます。
つまり、ついにCOCOAの提供終了となったのです。
今回はそんなCOCOAの提供終了を受け、リリースから終了までどんなことが起きたのかまとめていきます。
結局役に立ったのかについても考察していきます。
では、行ってみましょう!
COCOA誕生
COCOAがリリースされたのは2020年6月、初めての緊急事態宣言の後解除のタイミングで接触確認アプリとしてリリースされました。
COCOAというのは、接触確認アプリでスマホにインストールすることで機能するものでした。
陽性者と濃厚接触していると通知がきてわかるという機能で、多くの方利用すれば、感染状況と感染経緯が分かりやすくなるというアプリでした。
一見便利で、画期的なアプリのように思いますが、問題も多々あったのです。
COCOA問題点多すぎ!
まずAndroid版で見つかったバグとして、陽性者と接触があっても通知されないというものがありました。
Android版だけ違うプログラムを動かしていて、条件部分に誤りなどあったのでしょう。
iOS版は初回起動時にBluetoothの利用を許可しないと起動しなくなるというバグがありました。
iOSは許可というセキュリティのおかげで、変なアプリを抑止できる効果が高いのですが、その分こういったバグに陥りやすい特徴があります。
しっかりとテストせずにリリースしたために多くの問題点が見つかったのです。
ちなみに、COCOA以外のアプリを入れてやろう!と思ってもインストールはできない状況だったのです。
というのも、アプリのリリースを管理しているAppleとGoogleが1国1アプリという制限を設けたためになります。
感染確認アプリを複数挙げてしまうと、どのアプリを使っていいのかわからなかったり、偽物の悪質アプリをインストールさせられるという可能性も出てくるからです。
COCOA以外のアプリはリリースすることができないということから、COCOAへの期待や絶望は多かった形になります。
COCOA終了
そんな問題点が多かったCOCOAですが、最終アップデート「3.0.0」を持って提供終了となります。
これまでもアンインストール自体はできたのですが、アンインストールしても裏で一部の機能が起動していて充電を消費したり、わずかな通信を使用していました。
今回「3.0.0」のバージョンでは、その機能も全て停止し、完全なアンインストールができるようになるのです。
注意としては、きちんとバージョンアップをおこなって機能停止を確認してからアンインストールするようにとのこと。
OSの設定からも機能停止はできますが、アプリからの方がより簡単だと思いますので、COCOAをインストールしている方はぜひアプリを開いて、機能停止をしてアンインストールを進めましょう。
もちろん、そのままインストールした状態にしていても特に問題はありません。
せっかく入れたアプリなので、記念として取っておくのもありかもしれないですね。
役に立った?
COCOAは役に立ったのでしょうか?
僕自身は、COCOAはインストールもしないで役に立っていないという判断ですが、世間では割と役に立ったという声もあるようでした。
COCOAは陽性と登録された人と1m以内かつ15分以上いた場合に通知が来るという仕様で、さらに15分以内にBluetooth圏内に陽性登録者がどれだけいたかも確認できます。
これによって、感染状況を把握しつつ、感染リスクを回避できたという声もあるそうです。
とはいえ、僕としては、1m以内15分以上一緒にいた相手が感染したら通知が来る前に自分も十中八九危ないと思いますのでCOCOAで通知される前に症状とか検査とか受けると思います。
また、陽性登録者がどれだけ信用できるものなのかも疑わしいと感じてしまいます。
本当にみんながみんな陽性登録するのか、感染しているけれど無症状で外に出ている人だって多くいたはずなので正確性、網羅性に欠けるかなと感じました。
結局はCOCOAは終了するということですので、役に立ったかと言われるとそうではないと思います。
本当に役に立っていれば、サービスが終了することなんてありませんから。
まとめ
今回は、COCOAという接触確認アプリについて紹介してきました。
はじめ、COCOAが発表された時、すれ違った人がわかると聞いてNintendo DS時代のすれ違い通信を思い出しました。
あれから何年もして再びすれ違いや接近が注目される時代になったことに驚きと、面白さがありました。
結局、COCOAは終了となるわけですが、COCOAで出た問題点、テストが不十分すぎた問題などについては次の機会に改善されることを強く願います。
役に立つアプリはやはりある程度バグがない状態で、かつ役に立つ根拠が明確なものがいいです。
では、今後の国が開発するアプリを楽しみにしています。
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