M4チップ搭載の新型iPad Proが発表・発売されました。
そんな中、意外と見落としがちなストレージによる性能の違い。
今回は、iPad Proのストレージ容量によって性能が変わる部分を紹介し、どうしてストレージによって性能が変わるのか解説していきます。
では、いってみましょう!
iPad Proのストレージと値段設定
M4チップ搭載の2024年最新のiPad Proはストレージによって値段が大きく変わってきます。
まずはその確認から。
一覧にまとめたのが下表です。(11インチのiPad Proで他オプションはなし)
256GB 168,800円
512GB 204,800円
1TB 272,800円
2TB 340,800円
ストレージは大体2倍単位で準備されており、価格も一気に高くなっていきます。
ちなみに、13インチの方がストレージによる価格差が11インチよりも少ないです。
このストレージは、写真や動画をどれだけ保存できるかという要素だけかと思いきや、実はそれ以外にもストレージの差よる性能の違いがあるという話が今回。
ストレージによって変わるコアとRAMとは
ストレージによって変わるのはズバリ、コア数とRAMです。
コア数は、同時に動ける脳みその数。
RAMは、同時に起動できるアプリの量を表しています。
もちろん、高い方が性能が高く重い処理を行える仕様です。
この違いは512GBと1TBの間に生まれます。
256GBと512GBのストレージのiPad Proでは9コア、8GBのRAM。
1TBと2TBのストレージのiPad Proでは10コア、16GBのRAM。
コア数は1違う程度ですが、RAMは2倍という差があります。
かなり、シビアにガツガツ使わないとこの差を感じることは難しいでしょうが、確実に差があります。
正直、ストレージを選ぶしか選択肢はないくせにコア数やRAMも変わるのはずるいと思ってしまいます。
パソコンであれば、ストレージは変えずにコア数やRAMを変えることはできる場合が多いですから。
ではどうしてAppleは、そんなストレージの変化によってコア数とRAMも買えるようにしているのか?
どうしてAppleはこんなことするの?
Appleのコストカットと、売り上げ増進が関係していると考えられます。
まずコストカット。
これはコア数とRAMを単独で変更できないことから考えられます。
コア数とRAMだけを変更することは技術的には可能ですが、やらないのは、注文を受けてからオプションに沿ったiPad Proを用意する必要が出てくるからです。
コア数は9、RAMだけ16GBで、ストレージは512GBやコア数10、RAMだけ8GBで、ストレージは1TBなど組み合わせを自由にするとそれだけ在庫を確保する必要が出てきます。
これをコア数、RAMを選択できないようにすることで、用意するiPadの数を少なくすることができるのです。
カタログにあるものだけを作っておけば追加のオプション分の在庫を作らなくても、持っておかなくてもいいという考え。
続いて、売り上げの増進。
これは単純で、できるだけ1TBというちょっとお高めのモデルを一人でも多くの人に買って欲しいという意図です。
512GBで事足りるけど、コア数とRAMの性能が上がるならそっちが欲しい。という層を捕まえにいく作戦。
少しでも高い方を買ってくれるようにうまく誘導されているのです。
iPadやMacBookなどでPro版を選ぶ人は大抵がコア数やRAMなどを気にします。
気にしなくても性能が高いと言われたらそっちが欲しくなるもの。
なので、価格が高い方が性能が高いにすることで、より一層Appleは高いモデルを売ることができる構造です。
以上、コストカットと売り上げを少しでも高くすることがAppleがストレージとコア数、RAMを紐づけて変更させている理由だと思います。
まとめ
今回は、iPad Proのストレージによって性能が変わることを紹介してきました。
1TBになると急にコア数とRAMが変わるのは正直ずるいですよね。
ちょっとAppleの意地悪なところが出ている気がします。
揃えるなり、コア数とRAMだけを変更できる方がユーザーのお財布まで気を配れている企業だと思えます。
売り上げも大事ですが、僕としてはドンっと構えたAppleが好きなので、ちょっと好感度ダウンです。
では、皆さんのiPadライフがより良いものになることを祈っています。
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