まずこれだけは言わせてください!この一冊本気で読んでほしい!
新入社員の方も、学生も、数年働いて現状に不満を抱いている方にぴったりの一冊でした。
高松智史さんの「コンサルが最初の3年間で学ぶコト」はコンサルタントに必要な能力がわかるとともに、考え方が載っています。
目から鱗であり、これまでになかった必要だったのになかったものを突きつけてくれる内容なのです。
この記事では、そんな見事すぎる一冊「コンサルが最初の3年間で学ぶコト」の書評と特に重要だと感じた内容を要約という形で紹介していきます。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
あとがき含めず337ページ、全339ページでした。
読むのにかかった時間
大体3時間半ほどで読み切ることができました。
構成
コンサルタントで学ぶ3年間の考え方を1年ごと33つのコツに分けて紹介する構成になっていました。
3年とは別に最後の章は4年目として書ききれなかった考え方のコツが紹介されて締めくくられていました。
絵が多くあり、理解がしやすい工夫もありました。
誰向けの本なのか
コンサルタント向けの本と思いきや全社会人が読むべき本というのが「コンサルが最初の3年間で学ぶコト」の位置付けだと感じました。
コンサルタントに限らず、頭を使って仕事をする上で必要な知識が書かれていて、論理的思考力をどのように身につけて利用していくのかを学ぶことができます。
コンサルタントがどのような点で高給取りになっているかもわかる内容で、非常に学びの多い一冊になっており学生も対象になるかと思います。
コンサルタント限定の知識ではなく網羅的に利用できるスキル・考え方を書いた内容で、これ一冊学んでおけば社会人として大活躍できること間違いなしだと思いました。
重要なのは「ロ→サ→T→ス→作→ア」
実際に「コンサルが最初の3年間で学ぶコト」の内容について要約して紹介します。
一番重要だと感じたのは「ロ→サ→T→ス→作→ア」です。
これは頭文字を取った仕事の手順、分解方法になっています。
ロは、論点。
サは、サブ論点。
Tは、TASK。
スは、スケジュール。
作は、作業。
アは、アウトプット。をそれぞれ表しています。
例えば、「空手で強くなるためにはどうすればいいか?」という大論点があったとします。
この時サブ論点として「空手の強さを表す指標は何か」「現状何ができていなくて弱いのか」「成長が鈍化している理由はないか」と挙げていくのです。
そしてTASKに落とし込むとして「筋トレして基礎体力をつける」をやるとします。
スケジュールを立て毎日腕立て伏せを100回すると決める。あとは実行(作業)
アウトプットで成果を確認したり、その結果を確認する。といった流れです。
1年目に習得するべき考え方との紹介がある内容で、是非とも身につけるべきだと僕自身も感じました。
TASKばかりに目がいって、どうしてそれをやっているのかやる必要があるのかを論点から追えるようになって初めて一人前です。
どんな事柄もこの「ロ→サ→T→ス→作→ア」に当てはめることができるので、日々の生活で使いながら身につけたいと感じました。
調べるなら徹底的に
調べるときにどこまで徹底できていますか?
例えばGoogleで検索をしたとき、ページは何ページまで開いていますか?
「コンサルが最初の3年間で学ぶコト」ではズバリ、最後の最後まで見ろ!というのが回答でした。
お客さんにこのページは見なかった?と聞かれるのは御法度で、とにかく検索できる全てを見尽くして初めて調べ切ったと言えるとのこと。
ここまではできないにしても、徹底的に調べるための熱意、Googleで調べましたと本当に言えるレベルはやはり見れるページ全てを見たあとと思うくらいがちょうどいいでしょう。
構造化は自分のためじゃない
フレームワークや構造化は、「考えるための道具ではなく、あくまでも人に伝える際にわかりやすくするためのものである」
というのが、「コンサルが最初の3年間で学ぶコト」で言いたいことだったと感じました。
構造化やMECEはあくまで思考法の一つであって、それを実施するのが目的にはなってはいけないという教えです。
ツールを駆使して、本当の目的である論点を解決する部分にフォーカスしないといけないよという考えで、構造化で考えたから良い悪いではなく、その後のアウトプットにどのように影響できているかが重要ということ。
横文字をとにかく使うのではなく、考え方一つとっても目的に合致したやり方を考えるというのがコンサルタント以外でも重要だと感じます。
社会人に必要なのはいかにツールを使いこなすかではなく、問題を解決するか。問題を解決する質や量によってお金がもらえるのです。
細部にこだわるのが重要
「コンサルが最初の3年間で学ぶコト」で最後に感じたのはとにかく細部にこだわれ!ということでした。
誤字脱字はもちろん、スライドを作った際にどうしてその順番にしたのかを答えられないなら順番に意味がなくなってしまうという考えには特に感銘を受けました。
誤字脱字があると、他の内容全てに信頼性がなくなるという考え方も納得で、どうして細かい部分なのに文句を言う人がいるのだろうと言う疑問が解消しました。
単純に並んでいるだけに見える箇条書きについても順番を意識するだけで、確かに順番があることで理解しやすさがアップするなと感じました。
一度こういったことに気づけると、日常でも順番に意味があるのかも?と言う考えが身についてくるので、この考えに触れられたのは非常に良かったです。
他にも細かい部分をこだわることで、本当にできるやつ、こいつに任せておけば大丈夫と思われるようになると言う考え方も好感が持てました。
まとめ
今回は、高松智史さんの「コンサルが最初の3年間で学ぶコト」を紹介してきました。
最近読んだ本の中でも、かなり学びになった一冊だと思います。
特に「ロ→サ→T→ス→作→ア」を全てのことに当てはめていくと言う考え方はなるほどな!と思いました。
作者は他の著書でも考え方をわかりやすく解説しているようなので、そっちの本も読んでみようと思います。
今回紹介したこと以外にも、非常に学びが多い一冊ですので、コンサルタントを目指している方もそうでない方も是非とも読んでみてください。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。
コメント