個人事業主になる前にやっておきたいことから、考えておくべきこと。
それらが一冊にまとめられているのが今回紹介する天田幸宏さんの「個人事業主1年目の強化書」です。
この記事では、そんな「個人事業主1年目の強化書」の内容を僕が今後個人事業主として活躍する際に押さえておきたいポイントとしてまとめています。
個人事業主にすでになっている方も、これからなるという方の参考になれば嬉しいです。
では、いってみましょう!

本の概要

ページ数
おわりにを含めず227ページ、全230ページでした。
読むのにかかった時間
大体2時間半ほどで読み切ることができました。
構成
開業から仕事の環境づくり、個人事業主を続けていく上での心構えと狙うべき仕事の考え方が書かれた内容でした。
実際にどんな仕事をやるかはその人の適性や強みを活かすという考えのため、具体的な仕事のやり方は書かれていませんでした。
あくまで考え方として時間の切り売りではない仕事を作っていくべき!という感じです。
おすすめ度

天田幸宏さんの「個人事業主1年目の強化書」のおすすめ度は5点満点中1.5点です。
正直、あまりおすすめはしません。
まず個人事業主1年目という限られた層向けである点を差し引いても、おすすめ度は低いです。
一番気になった点は、個人事業主の開業届は自宅で申請しろ。という点。
自宅で申請するのは特に異論はないですが、自宅が賃貸の場合はどうなるのかという補足が全くない点は信用を下げていると思いました。
開業届時の事務所設定はコロコロ変えられないからこそ、自宅にしろということですが、それでは賃貸は変わらないのかというとそんなことはありません。
自宅に設定しても、自宅がいつまでもあるとは限らない人たちもいます。その視点が抜けているのがとにかく気になりました。
他にも、やっておきたいことのほとんどが、どこかの起業系の本に書かれていることが多く結局は時給ではない働き方を目指そうという内容。
100のやっておきたいことと言いながら、徐々に穴埋めのように家庭でできる節約術系も出てきた際は頑張って捻り出しているなぁと感じてしまう内容でした。
正直、どこかの知識の焼き直しという一冊で、おすすめはしないです。
あえて、今回学んだこと個人事業主ならではのやっておくべきことは、この記事に残しておくので「個人事業主1年目の強化書」は正直読まなくて良いかなと思います。
個人事業主になるまでにやっておきたいこと

個人事業主になるまでにやっておくべきことは、最低半年分の運用資金を用意しておくことと、自己紹介をしっかりできるようにしておくことです。
テクニカルな点として、ホームページは問い合わせフォームさえあればいい、名刺に事業目的を書くと良いというのもありました。
退職してから個人事業主になる場合は、特に退職時に残っている人間関係から仕事に繋がるようにしっかりと個人事業主になる旨は伝えた方が良いです。
個人事業主になる旨の際に自己紹介で、自分がどういう人として個人事業をやっていくのかを話せるように自己紹介も作っておきます。
これさえできていれば良いスタートダッシュが望めそうです。
仕事の環境を整える

仕事の環境で大事なのが、第一にバックアップ。
PCを主体として仕事をする人が多い昨今ですから、特にPCのバックアップは考えておくべきです。
クラウドなどを利用して大切なデータはPCが壊れても大丈夫なようにしておきましょう。
またネット銀行を開いたり、仕事用のクレジットカードを作ったり、クラウド会計を導入しようというアドバイスもありました。
極力楽をしつつも、確実に業務を実施できる環境を整えるのも個人事業主のやるべきことです。
人生設計をする

個人事業主はいつまでも働き続けることができてしまいます。
だからこそ、いつまでに何をやるのか、いつまで仕事を続けるのかを明確にしておく必要があるのです。
初めのうちはそんな余裕はないかもしれませんが、終わりが見えるからこそ頑張れる時もあります。
人生設計で、いつまでにどのようになりたいのかを意識し、成長することも個人事業主に必要な要素です。
目指すものを意識するだけでも、自由すぎる中に成長要素を加えられる良いアクセントになることでしょう。
ストックビジネスを目指す

ビジネスは極力ストック型ビジネスにしていこうというのが、天田幸宏さんの「個人事業主1年目の強化書」の主な考え方です。
もちろん、やりたいことによって変わってはくるでしょうが、個人事業主でも安定が欲しいという方には特にこの考え方が重要になってきます。
ストック型ビジネスとは、自分が動かなくても自動的にお金が入るビジネスのことです。
例えば、ブログなんかが典型的な例。
ブログは一度面白い記事を書いて仕舞えば、半永久的にそのサイトが読まれるたびに広告収入が入ります。
このような自分が働かなくても長くお金を発生させる可能性のあるビジネスが、個人事業主には合っているというのが筆者の考えでした。
ただし、やりたいことによって、体を動かして顧客を満足させることが生き甲斐なんだという方もいることでしょうから、必ずしもストックビジネスが良いとは限りません。
まとめ

今回は、天田幸宏さんの「個人事業主1年目の強化書」を紹介してきました。
正直、どこかで読んだことがあるような内容のまとめという一冊という印象でした。
もっとテクニカルなことや、個人事業主の失敗例などもあったら面白かったと思いました。
僕としては、個人事業主でも何の目的で個人事業主であるのかを明確にすることの重要性を知れたのは良かったです。
今後の個人事業主になる上での参考にします。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

