5分でわかる橋本将功「プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本」書評&内容要約

ビジネス本の書評

どこの職場でも活躍できる人材になりたくはありませんか?

今回紹介する橋本将功さんの「プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本」では、タイトル通りプロジェクトマネジメントについてまとめられていました。

プロジェクトマネジメントを目指している方、プロジェクトマネジメントという職業に行き詰まっている方にぴったりの内容でした。

また、プロジェクトを今後作っていく経営層にもぜひ読んでほしい内容。

この記事では、そんな「プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本」の内容をまとめていきます。

では、いってみましょう!

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ページ数

おわりにを含めず255ページ、全263ページでした。

読むのにかかった時間

大体3時間半ほどで読み切ることができました。

構成

プロジェクトに関する基礎知識から始まり

プロジェクトに対する不安との向き合い方、組織でプロジェクトを乗り越える方法

コミュニケーション能力やリーダーシップの鍛え方について紹介されていました。

最後にはプロジェクトマネジメントとして働く上で重要なキャリアパスについても紹介されている内容でした。

プロジェクトマネジメントを取り巻くスキルや組織についてがメインテーマで、逆にプロジェクトマネジメントが実際にどういうことをやるのかについては詳細は書かれていません。

プロジェクトとの向き合い方が主軸となった一冊です。

プロジェクトとは、何かを達成するための一つの枠組みを指します。

「プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本」では計画・交渉・要件定義から実際にビジネスとして稼働するまでをプロジェクトとして説明が進められています。

プロジェクトの成功確率は31パーセントと言われるほど難しいものです。

というのも、実は日本でプロジェクトとして動き出しが始まったのは30年ほど前から。

積み重ねたものが少ないからこそ、「わからない」ままにプロジェクトが始まり失敗してしまうケースが多いのです。

さらにプロジェクトという概念が発達している海外の例をそのまま、日本に持ってこようとする場合も多く、それだと日本に合わなかったり、実はすでに海外では却下された方法の可能性があります。

海外は移り変わりが早いからこそ、日本語訳された本が入ってくる頃にはすでに常識が変わっているなんてことも大いにあるのです。

プロジェクトは難しい。

だからこそ、しっかりと手順や組織としてプロジェクトについて知っておくべきなのです。

プロジェクトマネジメントの仕事を一言でいってしまうと、プロジェクトを成功に導くことです。

プロジェクトマネジメントの仕事と相反するものが、ルーチンワークの仕事になります。

ルーチンワークの仕事はどれだけ効率的に低コストで実施できるかが重要な仕事で、昔ながらの仕事と考えるとイメージしやすいと思います。

それに対し、プロジェクトという仕事は新しいものを生み出すという点で、効率的や低コストよりも創造的でリターンが大きいものが望ましいです。

プロジェクトマネジメントはそんなプロジェクトを計画し、お金を出してくれる相手と交渉し、実際にどういったシステムが必要なのかを要件定義して進めます。

その中で、ITに強い人材や経営層と話し合いを進めていくのです。

プロジェクトを成功に導くために、お金を出してくれる相手に満足してもらいつつ、協力者たちに気持ちよく働いてもらうことを目指すのがプロジェクトマネジメントという仕事になります。

プロジェクトを成功に導くコツはズバリ、不安やリスクを共有することです。

もしかしたらプロジェクトがうまくいかないかもしれない。という要素が見つかったらすぐに共有します。

うまくいかないならば、どうしなければいけないのか。予算を増やす必要があるのか。期間を延ばす必要があるのか。

新たな協力会社を取り付ける必要があるのかを決めるのです。

この不安やプロジェクトを失敗に導くリスクを取り除くことがプロジェクトマネジメントの仕事といっても過言ではありません。

プロジェクトを始めると出てくる不安というのも、潜在的なリスクをはらんでいるからだと考えられます。

うまくできるかわからない。から不安になる。

うまくできるかわからない部分にこそ、できれば成功がグッと近づく要素が眠っているのです。

不安やリスクをユーザーとしっかり共有することで、取り除く手段を考えたり投入することができます。

報連相が大事なのはプロジェクトマネジメントも新入社員も同じなのです。

リーダーシップとはなんですか?と聞かれたらなんと答えますか?

グイグイチームを引っ張っていく能力?

チームをやる気にさせる言葉をかけられる能力?

「プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本」でのリーダーシップの正体は「人の意見や情報を取りまとめて、効率的かつ合理的に、より最適な方針を立てること」というものでした。

不安やリスクをキャッチアップして、どこに問題があってゴールへの舵取りをする役割がプロジェクトマネジメント。

人の意見や情報をもとに、ゴールに向けてどういった行動を取ればいいのかを考え行動に移していきます。

これがいかに適切に行われているかによってプロジェクトの成功は決まってくるのです。

また、この能力が高い人がリーダーシップがあると言い、決してカリスマ性ではプロジェクトマネジメントのリーダーシップは見えてきません。

チームの声を聞いて、ユーザーにリスクや方針転換を提案する。できる部分とできない部分を素早く判断します。

チームの声を適切に聞くためにも、チーム内での信頼関係を作るのもリーダーシップを決める上で重要で、話しやすい雰囲気相談しやすい雰囲気を作るのも重要になってきます。

プロジェクトマネジメントのキャリアを歩もうとした場合に選択肢は四つあります。

①事業会社(非IT企業)

②BtoC企業(IT企業、一般顧客向け)

③BtoB企業(IT企業、受託開発/コンサルティング)

④スタートアップ

事業会社(非IT企業)は業務システムやDXを外部のベンダーに発注してプロジェクトを実施する場合が多いです。

プロジェクトの中心としてマネジメントする経験を積むのは難しく、その会社がどれだけプロジェクトに重きを置いているか確認する必要があります。

BtoC企業は広告やマーケティングに多くの投資を行っていることが多い会社です。

メガベンチャーと呼ばれる企業が多いので、事業成長フェーズによって関われる領域やプロジェクトが大きく異なるため成長機会が多くあります。

ただ逆に大々的にプロジェクトマネージャーの育成を謳っていたのに実は力を入れていない、小規模追加開発くらいしかできないという場合もあったりするので、事業によって大幅に成長度合いが変わります。

BtoB企業は一番プロジェクトマネジメントに向いている企業だと言えます。

色々なビジネスの裏側を覚えながら、大きなプロジェクトに携われるチャンスが多いのです。

仕事の発注者と向き合うためストレスや不安も大きいですが、その分成長機会も多い選択肢になります。

スタートアップはプロジェクトを一から作ることができるキャリアです。

少人数ながら大規模なプロジェクトに関われる選択肢で、成長機会はありますがその分主体性がないといけません。

ハイリスクハイリターンな選択肢で、うまくいけばその企業の幹部にもなれるという意味では良い選択肢かもしれません。

いずれの選択をしても最初の1~3年はプロジェクトマネジメントの初心者としてとにかく勉強の期間となります。

その後に徐々にプロジェクトを捌けるようになり5年目にようやく一人前としてプロジェクトマネジメントができるようになるのです。

ただ、それでもプロジェクトを始める上では不安になったりもします。

キャリア選びだけでなく、いかに経験を積んで成長できるかがプロジェクトマネジメントのキャリア構築では重要なのです。

今回は、橋本将功さんの「プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本」を紹介してきました。

不安やリスクを取り除くことがプロジェクトマネジメント。という言葉が心に刺さりました。

プロジェクトを成功させるためには、不安要素やリスクを共有して早めに解決することが重要ですね。

また、BtoC企業という選択肢も僕には魅力に感じました。

転職するときにはこの考え方も参考にしたいです。

では、皆さんのプロジェクトがより良いものになることを祈っています。

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