「これから何が売れるのか?」
わかっていればどれだけお金儲けができるのかは、想像に難くないと思います。
でも、それができない…なんて言わせません。
今回紹介するちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」では、市場を知り何が今後売れるのかを見極める術が書かれています。
センスではない、考え方と意識でマーケット感覚が身につき、次何が売れるのかを見極めることができるのです。
この記事では、「マーケット感覚を身につけよう」の書評と内容について簡単にまとめ、今すぐにでも実践できる方法を紹介します。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
あとがき含めず、251ページ、全263ページでした。
読むのにかかった時間
だいたい3時間ほどで読み切ることができました。
構成
行間広め、約10ページに1ページは挿絵になっていて、読みやすい一冊でした。
マーケット感覚とは何か、マーケット感覚の必要性、マーケット感覚がどのような場面に活かされるべきなのか、マーケット感覚を身につける方法という構成で書かれていました。
市場のニーズや潜在的ニーズを探す上で非常に参考になる内容でした。
おすすめ度
おすすめ度は5点満点中4.5点です。
マーケットがどんなことを考えて購入しているのかを考える上で非常に役に立つという点で、どんな仕事をしている方にもおすすめしたい一冊でした。
いかに市場が何を考えているか、何を求めているのか、知りたいという方はこの一冊が非常に満足できることでしょう。
市場は移り変わるため、その波に乗れるようにしたいという方にぴったりです。
逆に安定した職に就きたいと言う方は読まない方が良いかもしれません。
ちょっと大袈裟に書かれていますが、安定なんてこれからの世の中には通じない的なことが書かれているのでショックを受けるかもしれないです。
マーケット感覚とは
マーケット感覚を知る上で、まずはマーケットから考えていきます。
マーケットとは、「不特定多数の買い手と不特定多数の売り手が、お互いのニーズを満たしてくれる相手とマッチングされ、価値を交換する場所」です。
例えば、高級果物を売る市場を考えてみます。
・果物の中でもより糖度が高くブランドがついている高級果物が欲しいという買い手のニーズ
・精魂込めて作った最高品質の果物をそれなり高い値段で買い取って欲しい売り手のニーズ
お取り寄せビジネスはそんな二つのニーズを交換してくれる場所になります。
お互いが高級の果物をもらえる価値をお金と交換するという場がマーケットです。
マーケット感覚とは、この買い手のニーズをしっかり把握しようということになります。
買い手がどこに価値をもっているかを把握することで、売れるものを作り出すことができるのです。
さらに、高級果物が欲しいというニーズの潜在的な部分、高級果物をどのように使うのかという観点まで落とし込むことを「マーケット感覚を身につけよう」では推奨しています。
高級果物は取引先に持っていくことが多いのであれば、高級とわかるようにブランドの知名度を上げる戦略をとるべきですし、
たまに家族で食べる贅沢品なのであれば、分けやすいパッケージにする工夫などが必要になります。
マーケットがどのように価値を求めて購入をしているのかを考える、考える力のことをマーケット感覚と呼んでいます。
マーケット感覚で、できること
マーケット感覚を身につけることでどのようなことができるのでしょうか。
一番はビジネスの場面が一番恩恵が大きいでしょう。
お金を得るためには誰かにサービスでも、製品でも、何かを買ってもらわなければなりません。
何かを買ってもらうときに相手が何を求めているかを考える、マーケット感覚が重要になってきます。
欲しくも無いものを買おうなんて、普通の人は思いません。
何がどういう理由で欲しいのかという感覚を身につけることで、的確に売れるものを作りお金を得ることができるのです。
お金を稼ぐ以外の部分でも、サプライズプレゼントでもマーケット感覚=プレゼントする相手のことを考える力が必要です。
相手がもらったら喜ぶであろうものを考えることはマーケット感覚を学ぶイメージと似ています。
マーケット感覚を身につけていれば、相手のニーズを把握することができ、適切なプレゼントで相手を喜ばせることができるでしょう。
相手の欲しいというものをしっかりと分析して読み解くことができる技術が、マーケット感覚を身につけることで高まっていくのです。
マーケット感覚の身につけ方【3選】
では具体的にマーケット感覚を身につける方法についてここでは3つ紹介します。
本書では5つ紹介されていますので、ここで紹介しないものが気になる方は本書を読んでみてください。
プライシング能力を身につける
プライシング能力とは、値段をつける能力のことを言います。
普段の買い物では値段を見て購入をするかを決めることが基本です。
ですが、本当は値段というのはそれに見合った価値が享受できるからこそ、支払います。
僕たちは普段から売り手の値段ばかりを気にしてしまい過ぎているのです。
9,800円の価値が本当にあるのか、いくら分の価値になる製品であるかを自分なりに価格に置き換えるのがプライシングになります。
値段を自分でつける能力を伸ばすことで、自分の感覚を市場に近づけていくことができます。
自分が100円の価値だと思ったものが1,000円で売られていれば市場との乖離が900円あるのか、もしくは自分が知らない900円分の価値が眠っているかなど考えていくのです。
まずは自分が欲しいと思ったものの、値段を見る前にどれくらいの価格になりそうか予想してみるとプライシング能力は自然と身についていきます。
失敗と成功を積み重ねる
いくら市場に精通している人でも必ず失敗します。
失敗から何を学んで成功に結びつけるのかがマーケット能力があるか、ないかが分かれてくるのです。
市場と自分の感覚をすり合わせるためにも失敗のための挑戦をいっぱいする必要があります。
あのAmazonでさえ、ユーザーがどのような画面だと使いやすいのかを毎日試行錯誤を繰り返しています。
試行錯誤の中で市場・ユーザーが求めているものにたどり着けるように奮闘しているのです。
失敗は大前提で成功への道を諦めない人にだけマーケット能力が身につく原理になっています。
市場性の高い環境に身を置く
どうしても市場の感覚が身につかないならば、いっそのこと環境を変えてしまうのも手です。
学校だったり、公務員だったりすると市場からかけ離れた感覚を持つことになります。
どうすれば売れるのか、という競争の機会にないために市場の感覚を掴みづらくなってしまうのです。
学校が悪いとか公務員が悪いとかではなく、マーケット感覚を磨くのであれば市場に近い、市場の感覚に触れられる環境にいた方が良いという話になります。
市場でどんどん競争できる環境に自分を置くことで強制的に成長する機会にもなるのです。
マーケット感覚を身につける荒療治的考え方ですが、今回紹介する3つの方法の中でも一番効果がある方法言えるでしょう。
今日すぐにできること
マーケット感覚を身につける上で、すぐにできることは「自分が欲しいと思ったものの価値を考える」だと思います。
自分が欲しい!と思った時、あなた自身も市場の一部なのです。
なのでそのタイミングを活かして「どうして欲しいと思ったのか」「欲しいと思ったものを手に入れた時どんなプラスがあるのか」と考えを深めていきましょう。
自分の欲にも正直に、これを買うとお金が儲かりそうだと感じた。広告の俳優が好み!とかでもいいのでどうしてその商品を選ぼうと思ったのかを考える癖をつけるだけでもマーケット感覚はみるみるついていきます。
余裕があれば、値段が妥当かどうかプライシングもしていくと、加速度的にマーケット感覚が身についていきます。
まずは、欲しいものができたらどうして欲しいのか、どういった価値があると感じて買いたいと思ったのか考える癖をつけていきましょう。
まとめ
今回は、ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」を紹介してきました。
マーケット感覚を掴めると就活や転職でどんな能力のある人材が喜ばれるかなどもわかるようになるので、応用はいくらでも効くので身につけておいて損はない能力です。
この記事では一部の内容しか伝えられませんでしたので、詳しい部分や今回紹介した3つの方法以外が気になる方はぜひ、本書手に取ってみてください。
では、皆さんのマーケット感覚が磨かれていくことを祈っています。
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