戦争では戦略が命。
今の世の中では、戦争ではないところで戦略が必要です。
それが、ビジネスの世界。常に競合というビジネスの相手がいる中の戦略。
まさに鈴木博毅さんの「戦略の教室」はそんなビジネスを生き残るための手引書となる一冊です。
この記事では、そんな「戦略の教室」の内容を一部ネタバレありで紹介します。
では、いってみましょう!

本の概要

ページ数
おわりにを含めず322ページ、全326ページです。
読むのにかかった時間
だいたい、3時間ほどで読み切ることができました。
構成
リーダーシップや効率化、実行力といったビジネスに関する戦略について、さまざまな文献を参考としてどういった進め方がいいのかをまとめている構成でした。
経営力を総上げできる一冊になっています。
おすすめ度

鈴木博毅さんの「戦略の教室」のおすすめ度は、5点満点中4点です。
かなりおすすめできる一冊という評価。
まず、僕のバイブルになること間違いなしです。今後経営やマネジメントをしていく上で非常に大事な考え方や指標になる一冊でした。
さまざまな文献の良いとこどりをした一冊で、これ一冊で何十冊分の知識が詰まっています。
しかも、それがどの能力や目的に適しているかも示されているのです。
リーダーシップなら第1章を見ればいいですし、フレームワーク戦略なら第7章を見ればいい。
ここまで内容が詰まった戦略の本は中々ないと思います。
読むべき本が多い中、内容が密に詰まった「戦略の教室」はタイムパフォーマンスも、コストパフォーマンスも高い一冊です。
2時間で読み終わる!という謳い文句でありながら、実際は3時間くらいかかるという点が若干気になりましたが、内容については文句なく一級品です。
気になる方は、ぜひお手に取ってみてください。
リーダーシップの戦略

まずはリーダーシップの戦略を紹介しましょう。
リーダーとして活躍するための戦略は大きく三つ
①自らが先陣を切って戦う
②さらに先の未来をイメージさせる
③逃げ場を先に失くしてしまう
アレクサンダー王が考えた上記のリーダーシップ論。
誰よりもリーダーが頑張り、希望となる未来を周囲に示し、小さな成功で大きな成功のための挑戦から逃げられない気持ちを作り出す。
簡単にまとめられつつも、これさえ抑えられていれば随分立派なリーダーとして振る舞うことができることでしょう。
実行力の戦略

新たな成功のための実行力。
そのために必要なのが、新しい考え方・方向性を示すことです。
さらにその先に腕組みをして考えるだけでは終わらない、ひとまずやってみる・挑戦してみるということを行わせます。
これによって、新しいものを内側から生み出す仕組みが作られ、新陳代謝の良い組織となっていくのです。
また実行力というのは人の内側から生まれてくるものであることも理解しないといけません。
人のやる気がどこから生まれるのかを理解した上で、小さな成功体験を積ませながらより高い挑戦を促すことも大切になってきます。
競争戦略

強い者が勝つ。これは基本的にそうです。
また、強い者=数が多い者というのも一つの心理。
では弱いもの・数が少ない者が勝つ方法はないのか。もちろん、あります。
数が少ない方はとにかく小さなナンバーワンを意識するべきです。
ナンバーワンの得意先、地域、商品。それは限られていればいるほど良く、それだけに集中します。
集中によって上がるクオリティこそが弱い者・数が少ない者の戦い方となるのです。
逆に強い者は、より新しい者が入ってこれないような環境づくりが最大の戦略となります。
参入障壁を高くする。価格を下げる。これによって新しいものを寄せ付けない一人勝ちという戦い方に持ち込むことができるのです。
マネジメント戦略

マネジメントを考える上で、次のことは非常に大切です。
①一つの製品は必ず景気の上下動を受ける
②資源を遊ばせないため新規事業が必要
③広がった製品・各顧客から目を離さない組織を作る
特に①、全てはこれがあるために、いち早く顧客や製品の景気を知り、上がる製品を新たに作り出すというのを行います。
これを適切な状態に保つことこそマネジメントの重要な役割となってっくるのです。
またマネジメントは生物、常に人の心は変わるように柔軟に考えていく必要もあります。
行動して戦略を変えて、行動してやり方を変える。この姿勢がマネジメントをしていく上で重要となってきます。
思考しつつ、より働きやすい、よりモチベーションが上がる環境を作っていくマネジメントを行なっていくのです。
まとめ

今回は、鈴木博毅さんの「戦略の教室」を紹介してきました。
戦略という言葉を使いつつ、ビジネスを多面的に捉えることができる良い一冊だったと思います。
ビジネスを行なっていく上でどう戦うのか、どう考えれば勝ちやすく、成功しやすくなるのかがわかる一冊。
気になる方はぜひ、一読してみてください。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

