月収300万円も決して夢ではないスモールビジネス。
ベンチャー起業でも大手企業に勤めるでもない、ビジネスの形。
今回紹介する武田所長さんの「スモールビジネスの教科書」はまさにそんな一冊でした。
再現性が高く、才能やアイデアに頼らない自分のある力と努力だけでスモールビジネスが可能であることを示しています。
この記事ではそんな、「スモールビジネスの教科書」の内容をまとめて紹介していきます。
では、いってみましょう!

本書の概要

ページ数
解説・謝辞含めず224ページ、全231ページでした。
読むのにかかった時間
大体3時間ほどで読み切ることができました。
構成
スモールビジネスとはどういったもので、ベンチャー起業となにが異なるのか紹介され
どういった戦略でビジネスを組み立てるのか、実際にリリースする方法が紹介される構成でした。
スモールビジネスとは 違い

スモールビジネスとは、「スモールビジネスの教科書」では下記4つの条件を満たしたビジネスのことを指しています。
・年間安定して3,000万円以上稼げ、2年以内に創出できる
・関係者に対し利益をもたらす安定着実重視
・売上は100億円以下
・自己資本での運営を基本としている
これらを満たすべくビジネスを作っていくのが「スモールビジネスの教科書」の主な内容になっています。
大手企業がやらないものの、ニーズがあるサービスや商品に注目してマイナーチェンジするのが主な戦略です。
小さいながらも、確実に存在するニーズに応えるものを作り売り上げを早く確実に達成させるというのがスモールビジネスの目標になっています。
スモールビジネスのステップとやること

スモールビジネスを実際に進めるためのステップは以下の流れです。
①自分の経験を振り返り探査領域を定める
②探査領域において儲かっている企業を発見し儲かる手法を知る
③対象ユーザーを明確にしバーニングニーズを発見する
④儲かる手法を改変しマイナーチェンジコピー品を作る
⑤テストやベータ版を作りながら実行する
①~④は戦略として、ビジネスを考えて作っているフェーズ、⑤が実行フェーズとなっています。
これらのステップを経ることで、儲かるスモールビジネスが誰でも作れてしまうのです。
次からはもっと具体的に各ステップでやるべきことを紹介します。
スモールビジネスの戦略を立てる

①自分の経験を振り返り探査領域を定める。
では、自分の強みを活かせる分野をまずは見つけるところから始めます。
決してその業界で一番の実力を持っている必要はなく、ほどほどの力でも良いので平均よりもできるだろうと思える分野を見つけます。
例えば、コンサル経験があり、エクセルが人よりもできる。とかです。
また自分の強み以外にも、その界隈に人脈がある、専門知識を持っている場合でもその経験を活かせると判断できます。
自分の経験を活かせる分野を見つけるのが①のステップです。
僕の個人的な例だったら、システムエンジニアなので、ITの知識とかですかね。
続いて、②探査領域において儲かっている企業を発見し儲かる手法を知る
探索領域で儲かっている企業を決算報告やネット情報を集めて調べます。
ITの知識をどのように商売として成り立たせているのかを調べていくイメージです。
ITの知識を使って、システム開発の手伝いをする会社は数多くあり儲かっていそう。実際にどのような手法でお金を稼いでいるのか。ふむふむ、ホームページを作ったりして儲かっているのか。
というような形で調べていきます。
ここで仮に自分の強みを活かせる領域で儲かっている例がなければ、他の領域を調べるべく①からやり直していきます。
③対象ユーザーを明確にしバーニングニーズを発見する
では、儲かっている手法の中に本当はもっと〇〇してほしいと思っているユーザーを見つけます。
ホームページを作ってもらっているけど、本当はホームページを季節ごとに変わるようにしてほしい。などです。
実際に対象のサービスや商品を利用している人の意見を聞いてもいいですし、口コミや評判から拾ってもよく、とにかく今のサービスや商品に不満を持っている人を見つけ共通点や一挙に解決できる方法を考えます。
もしかしたら、シンプルに価格が高すぎるという不満を持ってる人もいるかもしれません。
これが見つかればもうあとは「④儲かる手法を改変しマイナーチェンジコピー品を作る」のステップでサービスや商品を作るだけ。
売れているものをちょっとだけ変更して売り出すことで、ニーズはすでにあるので売れていきます。
もしもここまでのステップで良いものが見つからなければ①に戻る。
イメージとしては、売れているサービスや商品をちょっとだけ変えるために、適切なニーズを拾ってくる。形です。
いかに売れているサービスや商品を見つけられるか、バーニングニーズと呼ばれる強い想いを持っているユーザーを見つけられるかがスモールビジネスの鍵となってきます。
スモールビジネスを実行していく

①~④のステップができたら、あとは「⑤テストやベータ版を作りながら実行する」です。
テストやインタビューをすることで、ユーザーのニーズに本当に応えられているのかを確認します。
実際にベータ版として世に出してしまって様子を見るのも良いでしょう。
いかに作ってから試行錯誤していくかが重要なので、このステップは早く安くできるのが良いです。
テストやベータ版で確実な手応えを感じてから、投資の額も増やしていき本腰を入れていくくらいのステップがよく、失敗を最小にすることができます。
小さく確実に始めることで、スモールビジネスを成功に導くのです。
スモールビジネスが軌道に乗ったら、事業を誰かに引き継げる形にして自分は管理者になっても良いですし、事業を売却しても良い、スモールビジネスを成長させてビックビジネスにしてもいい。
スモールビジネスは自由なんです。
小さいからこそ、大手企業では満たせない細やかなニーズに応えられる。
大手企業の取りこぼしだからこそ売れないリスクも低い。
これがスモールビジネスです。
まとめ

今回は、武田所長さんの「スモールビジネスの教科書」を紹介してきました。
コピー品のマイナーチェンジで稼いでいこう!という考えは斬新ながら、納得できました。
コピーなんて格好悪いことはしたくないなんて気持ちじゃ一生稼げない。
売れているものから売れるものを作ればいい。という発想が素晴らしかったです。
今回紹介したステップが「スモールビジネスの教科書」では、詳細かつ例もわかりやすく解説されていましたので、ぜひ読んでみてください。
魅せる稼ぎ方じゃなく、しっかり稼ぐ方法が書かれている良書だと思います。
では、皆さんのビジネスライフがより良いものになることを祈っています。

