5分でわかる「スターバックスはなぜ強いブランドでいられるのか?」書評&要約

ビジネス本の書評

スタバはCMも値下げもしません。

なのに、強いブランド力を持っていて、人気が高い。

今回紹介するのは、ジョン・ムーア氏の「スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?」です。

スターバックスのマーケティングのノウハウが詰まった一冊で、CMも値下げも必要ない理由が書かれています。

この記事では、そんな一冊の内容を簡単にまとめて紹介します。

では、行ってみましょう!

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本書の概要

ページ数

全289ページでした。

読むのにかかった時間

大体3時間半ほどで読み切ることができました。

構成

大きく三つに分かれた構成で、

・スターバックスのマーケティング&ブランディングの紹介

・スターバックスのサービスで意識していることの紹介

・スターバックスの人材育成方法の紹介

がまとめられている内容でした。

おすすめ度

「スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?」のおすすめ度は、5点満点中3.5点です。

悪くないけど、ちょっと良いくらいというおすすめ度。

スターバックスが好きな方なら、こういったところに力を入れているからブランド力があるのかぁという勉強になる一冊です。

ですが、マーケティングを実際にやっている方にとっては、テクニックというよりかは考え方に近いので実践にすぐ活かせるかは微妙なところ。

これから新しいブランドを作っていくという方には中々良い一冊ではあると思います。

なので、スタバが好きな方、新しいブランドを作っていこうとしている方にはピッタリでおすすめできる一冊です。

ただ、マーケティングに磨きをかけようとしている方や、マーケティングの即戦力的なテクニックを学びたい方はちょっと満足できない内容だと思います。

そういったことも含め、3.5点というのが僕がみたおすすめ度です。

スタバのすごいところ

スターバックスのすごいところとされるブランド力。

CMも特にしておらず、値下げもしていないのに、いつ行っても混んでいるレベルの集客力を持っています。

このブランド力をどのようにつけたのか。その方法が「スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?」には書かれています。

今では、新しいドリンクが出れば、インスタなどにアップされ売り切れも続出するほどの力。

スタバの紙コップやマークが書かれたものを持っているだけで、ちょっとした誇らしさも有ります。

そんなスターバックスはどうやってブランド力を手に入れたのか?

スタバのブランディングの本質

スターバックスのブランディングの本質を一言で言うと、「熱意と顧客への奉仕」です。

ブランド力をつけようとしたブランディングではなく、やるべきことをやっていたら自然とブランド力がついたというのがスターバックスでした。

ブランディングではない、どうしたら自分たちの熱意を顧客へ伝えられるかを考える。

顧客が求めていることは何なのか、顧客のwantを満たすように努める。

これがコーヒーの品質、高品質のサービスという方法になり、こだわり抜くことでスタバのコーヒーはいつでも美味しい、サービスも良い。という口コミが広がり、ブランド力という結果がついてきたのです。

あくまで、ブランドよりも先に製品の品質やサービスの品質があるということ。

スタバはその徹底したコーヒーへのこだわりと、顧客の気持ちを汲んだサービス提供によって今の高いブランド力を手に入れたのです。

サービスの品質を上げる方法

スターバックスのサービスは非常にレベルが高いです。

それも、スターバックスの考え方に「人を大切にする」というのがあるから。

人を大切にすることで人に好かれ口コミで自然と注目を浴びていくという考え方です。

なので、とにかく目の前のお客さんの満足度を優先させる接客、サービスを心がけるのがスターバックス。

道徳、法律、倫理に反しない限りお客様が喜んでくれることをやる。

これがスターバックスの考え方で目指していることで、お客さんが満足しないならせっかく入れたコーヒーも平気で捨て、新しいものを作り直します。

とにかく顧客第一でいかに過ごしやすい空間を作り出せるか、満足できるコーヒーを淹れられるかにこだわります。

その結果、口コミによって評判が広がっていき、ブランドに力を持つようになるのです。

売り上げ以上に顧客を満足させることが目的なので、道を挟んだ向かいに別の店舗が立つこともあります。

これは、一点ぽの売り上げは減ってでも、提供できる顧客を全体で増やした方が良いという考え方で、どんなサービスも全てが人を大切にする。顧客を大切にするという考え方が元になっています。

スタバの人材育成方法

スターバックスは人材育成にも力を入れています。

良い会社は人が作るという考えのもと、従業員が働きやすい環境を整えているのです。

働きたい会社No1を。という目標を掲げて従業員の声を聞き、新人でも思ったことは言える環境を整えています。

また人材採用の際もスターバックスの情熱を理解できる人を採用するようにしているのです。

顧客にスターバックスの熱意を伝えるために、まずは従業員から。という考えがありスターバックス愛が溢れる従業員を育てるようにしています。

そして、常に向上心を持って現状維持に抵抗する気持ちを大切にしているのです。

失敗するサービスや特典なんかもありますが、挑戦した回数を大事にし、失敗を許容して成長をし続ける環境づくりにも力を入れています。

人を喜ばせるために、まずは働く人も大切にしなければいけない。というのがスターバックスの従業員の扱い方になるのです。

売り上げを上げる三つの手段

売り上げを上げる方法は三つしかありません。

①新規顧客を獲得する

②既存の顧客にもっと多く、もっと頻繁に購入してもらう

③価格を高めに設定する

スターバックスではそれぞれ、①は店舗拡大、②質の高いコーヒー提供と新商品、③年ごとに少しずつ値上げと品質向上をする

という方法で売り上げを上げる努力をしています。

これを真似する必要はないですが、売り上げを上げる観点として非常に大事なところです。

これまでに縁のなかった顧客に足を踏み入れてもらう方法はないか?

値上げをしたら顧客はどんな反応をするのか?

値上げを納得してもらうためにはどんな品質を上げる必要があるのか?

こういった観点での考え方でも、人を大切にするスターバックスの考え方が伺えます。

まとめ

今回は、ジョン・ムーア氏の「スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか?」を紹介してきました。

まとめると、人を大切にして、最高のコーヒーを提供する。というのがスターバックスの秘密でした。

言われてみればその通りですが、そのこだわりようがとにかく凄まじいです。

顧客を第一にした考え方はわかっているようで、実現はできていないところも多いはず。

ブランド力をつける前に、ブランド力が自然とついてくる品質の高いものを提供する。という考え方非常に勉強になりました。

即使えるテクニックは少ない一冊でしたが、僕は満足できる一冊でした。

では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

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