5分でわかる鈴木裕「天才性が見つかる才能の地図」書評&内容要約・解説

実用書

自分には才能がない?と思ってはいませんか。

実は才能はみんな持っていて、遺伝でも好き嫌いでも、得意不得意でも見つからないんです。

今回紹介する鈴木裕さんの「天才性が見つかる才能の地図」は才能について言及した一冊になっていました。

才能をどうやって見つけるのか。まさにその答えが見つかります。

この記事では、内容をざっくりまとめて才能を見つける手順について要約・まとめていきます。

では、いってみましょう!

ORANGE BLOG オリジナルロゴ
スポンサーリンク

本書の概要

ページ数

おわりにを含めず250ページ、全261ページでした。

読むのにかかった時間

大体2時間半ほどで読み切ることができました。

構成

才能が、得意でも好きなものでも、遺伝でもない理由を語ったのち

才能は環境や周りによって変わってくる話、社会全体で最適解を求めることが重要な理由を解説していました。

最終章で環境ごとにどのように才能を見つけてアピールしていくのかが具体的な方法として紹介されていました。

全体的に研究や論文をベースにした内容なので、かなり説得力のある内容でした。

才能は好きでも得意でもない理由

才能は好きでも、得意でもありません。

まず好きなものが才能ではない理由から紹介します。

好きなものというのは時間によって変わってくるのが一番の理由です。

子供の頃好きだったものが今でも好きというのは珍しく、さらに今好きなものが10年後も好きであるかはわかりません。

さらに好きだからその道を極めることが説得力が増すかというとそうでもなかったりもする。

「仕事が大好きな会計士」と「仕事が好きなコンサルタント」だと後者の方が仕事ができる気がすると思います。

会計士には熱意よりも冷静な対応が求められるので、好きであるからといってそれがイコール才能とはならないのです。

得意分野も才能というわけではありません。

というのも、得意が仕事に直結する例は少ないからです。

自分が得意と思っているもの自体上には上がいますし、仮にコミュニケーションが得意だとしてもそれが直結して仕事につながるかはわかりません。

仕事というのは複雑な能力が組み合わさって初めて優秀なビジネスマンなのです。

得意が一つあるよりも苦手がないという方がビジネスでは成功する可能性もあります。

また、上には上がいるという話が出ましたが、得意というものは比較によって決まるのです。

小学校で一番足が早かったとしても、全国だとそうでもない。ということが良い例だと思います。

比較対象によって得意か不得意かは変わってくるので、つまるところ比較対象によって才能というのは変わってくるのです。

才能は環境による理由

才能は比較対象・環境によって変わってきます。

コミュニケーション能力が高いのが前提の接客業で、コミュニケーション能力の才能があるというのはかなり突出した才能である必要があります。

パソコンスキルが大前提のシステムエンジニアでは、エクセル・ワードのスキルというのは決して才能がある。とは言われません。

このように環境によって才能があるかないかは変わってきます。

なんせ、才能というのはあくまで比較によって見えてくるものだからです。

「天才性が見つかる才能の地図」では、そんな才能というものをどう活かすかの答えが書かれていました。

それが「社会全体での最適化」です。

例えば、営業能力、企画能力が共に100点の有能マン君。

営業力は30点、企画能力は50点の普通マン君がいたとします。

この時、会社全体では有能マン君さえいればいいと結論が出そうですが、有能マン君は一人しかいません。

なので彼に全部の仕事を任せるのは辛すぎるので、普通マン君にも仕事を割り振って進めます。

その時、普通マン君は企画能力が営業力よりも高いので企画で会社の役に立つのです。

有能マン君が100の営業力を発揮しつつ、普通マン君が50の企画能力を発揮する。

普通マン君が営業をしないことによって会社全体で150の結果を生み出すことができます。

このように、周りのスキルを考えた上での才能の活かし方、できることを割り振ることで全体最適を目指すことこそが会社が売り上げを上げるという仕事という場面では才能となるのです。

環境によってどのスキルを活かすのか、どの力を発揮することが会社の最適になるかを考える必要があるので才能は環境によって決まるとなります。

才能を見つける方法

では、環境によってどのスキルを活かすべきなのかがわかる才能の見つけ方を紹介します。

「天才性が見つかる才能の地図」に載っていた方法を簡単にまとめたものなので、詳しく理由からやり方、具体的な例を知りたい方は是非とも「天才性が見つかる才能の地図」本編を読んでみてください。

フィールド分析

まずは自分の活躍したい環境(フィールド)を分析します。

自分がどうやって会社や社会、環境で活躍するのが目的なのかを明確にするのです。

次の三つについて考えます。

①戦う場所を明確にする

②審査員を明確にする

③勝利条件を選ぶ

まず戦う場所、自分が活躍したい環境やコミュニティを明確にします。

例えば、会社、会社のプロジェクトチーム、家族、スポーツジム、バイト先など。を選出してどこで活躍したいのか活躍することが自分のプラスになるのかを選出します。

続いて、そこで評価を受けたい人を選出するのです。

会社であれば、上司。家族であればパートナーや子供、親。バイト先であれば先輩など。

誰に評価されることで自分の活躍が明確になるのかを明らかにします。

最後に勝利条件、審査員にどのような結果をもらえればいいのかを考えるのです。

上司から高評価をもらえればいいのか。パートナーからありがとうを言われるようにするのか。バイト先で在庫管理を任されるようになるとか。

活躍した結果がどのように達成されるのかを明確にします。

これら三つを明確にできれば、ひとまずフィールド分析は完了です。

あとは自分の能力をどうやって勝利条件達成のために使うかを考えるかたより分析を行なっていきます。

かたより分析

自分の能力をどのようにフィールド分析で出た結果に活かしていくのかを分析する「かたより分析」をしていきます。

まずフィールド分析で出た勝利条件を達成するために必要なスキルを洗い出します。

情報収集能力、コミュニケーション能力、料理スキル、時間配分スキル、細部のチェック、周りとの関係性構築能力など。

勝利に必要なスキルを挙げていきます。できるだけ想像ではなく裏付けされる例があるといいです。

優秀な先輩は情報収集能力があるから活躍している。とかモデルがあると結果につながるスキルというのを明確にしていくことができます。

スキルが明確になったら、自分はどの程度そのスキルがあるかを10点満点で採点していきます。

そして、モデルケースである先輩や優秀な人についてもスキルを採点します。

すると、モデルの先輩などと自分のスキルが明確になりました。

点数がモデルよりも大きい場合それがあなたの環境上での才能です。

成功者のモデルよりも勝っているスキルこそが才能ということになります。

一つも優っているものがなかったとしても安心してください。

その場合は、必要なスキルの中でより一層勝利条件達成するのに役にたつスキルを磨くように心がけます。

スキルは後からでも身につくものなので、自分に足りない能力は本や成功者に聞くなどして身につけていきましょう。

もしも、全く身につけられない場合は必要なスキルを見直したり、フィールド分析の勝利条件を見直したり、そもそもフィールドを変えるなどを検討した方が良いです。

まとめ

今回は、鈴木裕さんの「天才性が見つかる才能の地図」を紹介してきました。

天才性というタイトルながら、天才というよりかは自分の能力をどのように活かせるかを探す環境が一番大事という話でした。

ちょっと期待外れな内容でしたが、社会や会社で活躍するためにないをすればいいのかが明確になる内容ではあります。

僕としては転職などでどの分野に手を出すべきかを明確にしたかったのですが、環境があるのが前提の才能の見つけ方なので自分が何に向いているかはやってみなければわからないって感じだと思いました。

また自分の能力・スキルがどの程度かって採点するのは難しいと思います。

客観的にスキルをもう少しわかりやすくなる方法があればいいですね。

では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

orangeblog-ending-picture

おすすめの電子書籍サービス

おすすめの格安SIM

・LINE使い放題のコスパ最強プラン!ブログ運営者イチオシLINEMO!

コメント

タイトルとURLをコピーしました