5分でわかるアダム・グラント「THINK AGAIN」書評、ネタバレ要約・解説

実用書

柔軟な発想を生む方法をご存知ですか?

実にシンプルで、簡単なその方法は「再考」です。

どれだけ今の知識や考え方を手放して、別の角度から物事を考えられるか。

今回紹介するアダム・グラント氏の「THIINK AGAIN」はまさに再考を取り上げ、再考によるメリットとやり方について紹介された一冊でした。

頑固になってしまう。人とぶつかり合ってしまう。柔軟な発想ができない。人のアドバイスを素直に受け入れられない。人を説得したいのにできない。

という方にぴったりの内容だと思います。

この記事では、そんな「THINK AGAIN」の内容を簡単にまとめていきます。

では、いってみましょう!

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本書の概要

ページ数

訳者あとがき、謝辞を含めず399ページ、全422ページでした。

読むのにかかった時間

大体5時間ほどで読み切ることができました。

構成

考えを改める再考の技術がどうして必要なのか、から始まり

再考できるようになるための方法、人に再考を促す方法、子供が再考しやすくなる教育方法、組織を再考に促す方法について紹介される構成でした。

最後には、再考自体も本当に正しいのか再考するべきという締めくくりでした。

再考が必要な理由

考えを改める再考がどうして必要なのか。

常に最適解は変わっているからです。

少し前までスマホやパソコンが今のように普及するとは誰もが思っていませんでした。

時代はすぐに新しいものに置き換わりますし、考え方も変わります。

パンデミックによって生活様式や働き方も同様で、昨日の当たり前が今日の当たり前とは限らないのです。

そんな時に必要なのが再考になってきます。

再考することで、自分の常識を常に疑い、考えを改めて学び直すことができるのです。

再考ができないと、昔の化石化した知識のまま生きていくことになり間違った答えを言い続ける存在になってしまいます。

再考は自分の知識を疑うことなのでかなり疲れます。何が真実なのかをわからなくなるでしょう。

しかしそれでも、再考の技術によって柔軟な発想ができるようになり、土壇場で人が思い付かないような発想ができるようになります。

どんな場所でも最適解を常に探して、一つの考えに固執せず一番最適な答えに近づくことができるのが再考です。

再考によるメリット

再考によるメリットの一つが、慢心せず謙虚で人の意見を受け入れられるということです。

再考できるということは、自分の知識を疑うことであり自分の知識が常に正解とは思いません。

自分の考えは現状の最適解という考え方で、もっと良い答えがあるかもしれないと考え続けている状態です。

なので、自分の考えこそが正解で他の人の意見はダメ。ということは起こらず自信過剰になったりもしません。

どんな人の意見にも耳を傾けることができ、客観的に正しいのか自分の最適解をアップデートできるのかに着目できるのです。

人の意見に耳を傾け必要とあれば自分の知識をアップデートできる柔軟性、慢心せず自分は常に学び続ける必要がある存在だと思うことこそが謙虚。

再考ができれば本当の謙虚さが身につきます。

単純に「自分はまだまだです」と言うのではなく、心の底から自分はまだまだだから、もっと学んで最適解に辿り着きたいと思えるのです。

本当に頭の良い人は、決して自分のことを頭がいいとは思いません。

知れば知るほど、自分より知識を持っていて最適解に近づくためには一つの考え方では無理だとわかっているからです。

最高することでそんな頭の良い存在に一歩近づけます。

人の意見を聞けない、人を説得させたい。プライドが高いとよく言われる。そんな人たちにぴったりなのが再考です。

再考ができるようになる方法

実際に再考ができるようになるためにやるべきことは2つです。

まずは、自分の考え方とアイデンティティを切り離すこと。

自分の考え方が変わるからといって、自分自身は何も変わらないことを自覚することです。

考えを変えると自分が全部変わってしまう。もしくは自分の考え方や意見を否定されると自分自身を否定されているような気がしてしまう。

そういった考え方を捨てるのです。

自分の考え方や意見は自分のアイデンティティとは別物と考えます。

そうすることで人の意見によって変わる自分の考え方も、人に否定された自分の考え方も客観的に考えることができるのです。

続いて、失敗や自分の間違いを喜ぶこと。

そもそも失敗や間違いというのは、良いことなんです。

もしもその時点で失敗や間違いが発見されなければ、この先大失敗につながったり、間違ったままの知識で進んでいたかもしれません。

それを事前に知ることができたと思うのです。

失敗や間違いがわかったことに安堵するべきであって、落ち込むことも恥ずかしがる必要はありません。

今の教育の現場では間違うことは恥ずかしいこととなっていますが、本質的には失敗も間違いも恥ずかしいことではなくむしろ喜ぶべき進化できるタイミングなのです。

自分の考え方とアイデンティティを切り離して、間違いを喜ぶ。この二つを意識するだけでも十分に再考できる人間へと近づけることでしょう。

「THINK AGAIN」にはより詳しい話が書かれているので、気になった方は読んでみることをお勧めします。

人に再考を促す方法

実は自分が再考をできるようになるのは案外簡単です。

難しいのは他人。自分以外の人に再考を促すこと。

人の意見を変えることはかなりむずかしいです。

いくら論理的にデータを用いて主張しても、聞く耳を持たずより自分の意見に固執するということはよくあります。

ワクチン接種が良い例で、ワクチンによる副作用があるから。とワクチン否定派の方は色々な意見を言いながらいくら副作用が否定されるデータを出してもより頑なに拒みます。

まさに自分の考えに固執している状態、再考とはかけ離れた状態です。

こんな人たちを100%説得することは難しく、「THINK AGAIN」では話を聞く、質問して別の視点の情報を入れて想像してもらうことが一番再考してもらえる可能性が高いと記載していました。

キーフレーズとしては下記。

「どうしてその考えを持っているのか?」

「考えを改める条件にはどんなものがあるのか?」

「あくまで最終的に決めるのはあなただから、1意見として聞いてほしい」

「こちらの立場を想像してみた時、あなたならどんな行動をするか?」

これらの言葉を使うことで再考を促すことができます。

ただ、100%ではありませんし再考した上で意見がそのままという可能性もあります。

人を動かすことは難しいのがよくわかります。

やってみるだけやって、無理だったら自分の考えを再考する方が早そうですね。

まとめ

今回は、アダム・グラント氏の「THIINK AGAIN」を紹介してきました。

教育や組織に関する再考はまとめられなかったので、是非とも本書で確認してみてください。

どうしても時間がないよ。という方は「THINK AGAIN」の388ページから読んでみるといいです。

再考の全てが要約されている内容がまとめられていて数ページで終わるので、立ち読みでもある程度は再考について考えをアップデートすることができるでしょう。

あくまで方法でありますが、再考することに躊躇がない方の助けにはなると思います。

では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

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