売るのをやめたら、爆発的に売れた!
そんな矛盾するような話から始まる本書。
プルデンシャル生命で前人未到の業績を上げた金沢景敏さんが書かれた「超 営業思考」を今回は紹介します。
日本一の営業マンが持つ営業のノウハウについて書かれた本で、売りこむという営業のこれまでの固定観念をぶち壊す一冊でした。
営業職以外にも、ものを作る方、売る方にもぜひ読んでもらいたい本です。
この記事では、金沢景敏さんの「超 営業思考」の書評、内容を簡単にまとめていきます。
では、行ってみましょう!
本書の概要
ページ数
あとがき含めず399ページ、全405ページでした。
読むのにかかった時間
だいたい4時間半ほどで読み切ることができました。
構成
TBSで働いていた金沢景敏さんがプルデンシャル生命に転職し、一年で日本一の営業成績を叩き出した方法を実体験ベースで書かれています。
中学高校で野球を、大学からはアメフトをやってきただけあるパワフルで根性溢れる内容になっていました。
営業のテクニックというよりかは、精神面、思考面で役にたつ本になっています。
一番大切なのは創意工夫
「超 営業思考」に書かれている中で僕が一番大切だと感じたのが、創意工夫です。
金沢さんは営業一年目でプルデンシャル生命で一番になりました。
一年目というところで最初は、全てが初めての体験でした。
研修が終わってからの金沢さんは試行錯誤、創意工夫の連続で、あきらめずに目的のために貪欲に進んでいく力こそが営業で一番をとれた理由です。
自分に何が足りないかを先輩社員を見て真似して、自分流にアレンジしていきます。
守破離のお手本と呼べるその考え方をしていて、創意工夫こそが営業でも他の業務であっても必要不可欠ということを教えてくれます。
この創意工夫の考え方ができる金沢さんは営業以外でも、成功を手にしやすいでしょう。
どんな場面でもピンチはチャンスという考えを捨てずに、貪欲に自分の弱さと向き合いながらいらないものは捨てて、新しい考え方取り入れながら進化し続ける姿は非常に参考になります。
営業だけでなくどんな仕事も、できる人の真似を徹底的にしてから自分なりに考えて、工夫を加える。これが大事な考え方で成功への近道となるのです。
二番目に大切なのは母数
創意工夫の中で、金沢さんが取り組んだことが母数を稼ぐということです。
母数を稼ぐというのは、普通の人が月50人会うところを200人、成約確率が1%でも1,000人に声をかければ10人の成約が手に入るという考え方になります。
営業はとにかく数を打つことが大切という考え方で、金沢さんはそのために平日は会社に寝泊まりしていたそうです。
朝から夜までとにかく会える時間に人に会って、事務処理系は夜中にやってそのまま寝るという「働き方改革」と騒がれる今では考えられない働き方をしていました。
ただ、その甲斐あって成約をどんどん伸ばしていきプルデンシャル生命で一番になる事ができました。
母数の考え方はいろいろな場面で使えて、何をやるにもとにかく数をこなす事が最初は大事です。
ナンパでもどれだけ声をかけられるかが決め手になります。
初心者はとにかく数をやって、良し悪しの目を養うことを意識して創意工夫のやるべきことを明確にしていくようにしましょう。
三番目に大切なのはGiveの心
Giveの心も金沢さんの営業では大事にされていました。
いかに売るのか、ではなく、いかに買いたいと思ってもらえる存在になれるかを重要視している考え方で、営業というよりかは一人の良き相談相手になれるよう努力していました。
同じ保険であれば仲が良い相手、信頼できる相手から買いたいと思うのが人ですから、まさにこの考えによって金沢さんは最終的に日本一の営業マンになれたと言って過言ではありません。
金沢さんの人柄がわかるエピソードとして、あるお客さんが既に保険に入っていた事がわかりました。
普通の営業マンであれば、いかに今入っている保険が悪くて、自分が売っている保険が良いのかを売り込みそうなところですが、金沢さんは違いました。
お客さんに本当に適している保険かどうかを確認した上で、「保険マンとしても問題ない素晴らしい保険ですよ」と言うのです。
このエピソードだけで、僕は心を掴まれました。
こういう損とか利益とか考えずに率直な意見を言ってくれる信頼できる人から、保険やらを買いたいって思ったのです。
信頼される事がどれだけ大切なのかがよくわかる内容でした。
他にも自分の得になることばかりではなく、相手のためにどうすればいいかを一番に考える金沢さんの考え方は非常に勉強になりました。
営業だけでなくいろんな場面で、相手のことをとことん考え尽くすという考え方は大切ですから。
コミュ力が非常に大事ってこと
営業の話を聞いて、思ったのがコミュ力が非常に重要であることです。
金沢さんはバンバン新しい人に会って、人の輪を広げていける人間でした。
交流会やコミュニティにもどんどん参加して、人と人を結びつけることにも尽力していたそうです。
これを聞いて、僕には真似できないなと正直思ってしまいました。
コミュ力は大事だとわかっていながらも、新しい人にはバンバン話しかけられないし、コミュニティなんかにもどうしても踏み出せない自分がいるんです。
とはいえ、こんなことを言っていれば、金沢さんから「コミュ力は場数や、母数を増やせ!って本にも買いたやろ!」と突っ込まれそうです笑
元々コミュ力がある方はそれをさらに伸ばしていく。
コミュ力がない僕のような方は、ちょっとずつでも新しい人に話しかける練習やら、店員さんにこっちから話しかける練習を積んでいく事が大事だと思いました。
せっかくのチャンスを人見知りで無くしてしまうのは勿体無いですから。
僕もこれからもっとコミュニティなどに参加して、コミュ力や人とのつながりを増やしていければと思いました。
まとめ
今回は、金沢景敏さんの「超 営業思考」を紹介してきました。
母数をとにかく増やすという考え方は得に学びになりました。
僕もどんどん、いろんなことに挑戦して挑戦の数を増やすことで、成功できるように頑張ろうと思いました。
信頼できる存在になるという営業方法も新しい考え方でありながら、非常に理にかなっていて納得する内容でした。
本書ではもっと金沢さんの経験ベースで面白く営業の思考法を学ぶことができるので、ぜひ一度お手に取ってみてください。
では、皆さんの営業力がアップすることを祈っています。
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