2028年、現在のユーチューバーのほとんどが消えています。
AIが進化していく中で、価値観も働く姿も変わってくと言うのです。
今回は、そんな大胆な未来予測が書かれた一冊、岡田斗司夫さんの「ユーチューバーが消滅する未来」について紹介します。
読むのにかかった時間、無料で読む方法、内容の要約・解説を行なっていきます。
時間がなくて読めない方の時間短縮内容紹介です。
では、行ってみましょう!
本書の概要
読むのにかかった時間
だいたい2時間くらいで読み切ることができました。
構成
岡田斗司夫さんが豊富な知識で、今後起こるであろう未来について語った構成になっています。
実際に発生している実験や検証の情報から、SFなどで培った価値観の変化を組み合わせてかなり納得できる未来予測が書かれていました。
無料で読む方法
2023年3月時点ではPrime会員であれば、Kindleで無料で読むことができます。
岡田斗司夫さんの別本についても無料で読めますのでチェックしてみてください。
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未来を予測するための3大価値観
現在進行している価値観の変化をまとめると次の三つです。
①第一印象至上主義
②考えるより探す
③中間はいらない
これら三つの価値観の変化を押さえておくだけで、現在の出来事を理解し、未来を予測しやすくなります。
第一印象主義とは、最初に感じた第一印象やその時に起こった感情を絶対視してしまうことです。
一つのツイートを見てカッとしたらカッとした感情を肯定する情報ばかりを集めるようになります。
一時の感情で物事を決めるように社会は変化しているのです。
第一印象でいい人、悪い人、味方、敵を振り分けていると言い換えることもできる時代になっています。
続いて、「考えるより探す」です。
自分で回答を考えるのではなく、大勢の意見から自分に合った意見を選ぶようになってきています。
ネットではたいていのことが書かれているので、Google検索をすればあなたが思い付かないようなことだって書いてあるのです。
価値観もそれと同様に、自分で考えて欲しいものを選ぶのではなく、誰々が言っていたから、誰々が紹介していたから、おすすめ10選で紹介されていたからという理由で調べて購入する人が多くなっています。
最後に「中間はいらない」です。
これは、プロの世界などに向けて発生している価値観になります。
Amazonが会社として伸びたおかげで多くの書店が潰れました。
しかし、一部の書店については潰れずに売り上げをむしろ伸ばしているところもあるのです。
これはAmazonという会社によって、書店の中間層が潰れたという見方ができます。
一流だけや独自性のある書店、会社が生き残る、そういう構造になってきているのです。
これはマンガや小説、芸能人でも同じように発生しています。
超メジャーな人は生き残り、そこそこ食えていた中間のプロがいなくなる構図です。
無料で美味しいレシピを提供する無名の主婦、面白い漫画をTwitterにアップする学生、お金をかけずにそういったコンテンツにアクセスできるようになったからこそ、中途半端なプロというのは淘汰されてきています。
2028年までに何が進化する?
2028年ではどんな変化があるのでしょうか。
AIの進化
まずはAIの進化が目まぐるしいものになることが挙げられます。
2023年すでにChat-GPTという多くの言葉に瞬時に回答するAIが生まれていますが、今後の進化も間違いなく起こってくるのです。
世界的に人口もピークを迎える中で、人工知能で置き換えられる部分はどんどん人工知能に変わってくことも容易に想像できます。
ロボットの進化
空飛ぶ車もすでに形になってきています。
ドローンの形で、高精度な傾きセンサーや加速度センサーが低コストで使えるようになり、一般化するのも2028年にはなっていることでしょう。
さらにロボットの進化は人工知能の進化と並行して起こっていき、家族の代わりになると考えられます。
面白い話をしてくれる音声アシスタント、自分の気分に合わせて料理を変えてくれる粋な調理ロボット、2028年にはそんなロボットの進化と、家族、家庭の進化が見れるはずです。
2028年に起こると考えられる事象
2028年、人工知能の進化によって、どのような事象が起こると仮定されるかまとめていきます。
人工知能が政治をする
人工知能が政治をする可能性が高いです。
現在すでに政治家はキャラクターで選ばれているところが多く、マニフェストなんかは二の次になってきています。
信用できそうな人だから、良識がある人だからなんて言葉で選ばれている政治家が多いのです。
そう、政治家なんて誰でも良くなってきています。
だったら、常に冷静で淡々と判断を行うことができる人工知能が政治の方向性は決めるとした方がわかりやすく政治が良い方向に動くはずです。
政治家はあくまで人工知能が間違った場合や失敗した場合に謝る看板、政治自体は人工知能が方向性を決め、GDPの最大化を目指すなどの評価指標だけを上げる政策をしてくれます。
優秀な政治家とは何かが明確になっていない今、人工知能に置き換えるのが非常に有要です。
バーチャル恋愛が主流になる
人工知能の進化は恋愛の世界にも影響を及ぼすと考えられます。
好きなキャラクターが画面を飛び越して、あなただけのパートナーになる時代です。
顔はもちろん、性格、喋る言葉までもが全て大好きなキャラクターのもの。
そうなった時、オタク向けの娯楽と割り切ることができるでしょうか。
人工知能の進化で、キャラクターの心、言葉を再現できるようになる未来がやってくるのです。
見たいものを見る
ARの進化で僕たちは見たいものをこれまで以上に見るという選択ができるようになります。
知らない人の顔にはかぼちゃ、好きな人の顔にはキラキラフィルターをつけたりがAR(拡張現実)ではできてしまうのです。
今すでに、写真を撮るときはほぼ、フィルターや加工をします。
それが常時、メガネをかけることで現実化すると考えられます。
そうなると、見たい世界だけを見て、見たくない物をシャットアウトできる未来になっていくと考えられます。
AIがユーチューバーを淘汰する
AIがユーチューバーを淘汰する。
2028年に起こるであろう未来です。
これはまず第一に外国語の翻訳レベル向上が理由として挙げられます。
喋るタイミングとほぼ同時に和訳された日本語が音声として聞こえる技術にまで、進化すると考えられるのです。
これが可能になれば、僕たちは日本のユーチューバーではなく海外のユーチューバーでコンテンツを楽しむことができます。
つまり、現在のユーチューバーはグローバルな世界で戦うことになるのです。
これまで地方のお肉屋さんだったから需要が多かったところに、いきなり大きなスーパーが近くにできるイメージになります。
ユーチューバーが今後ますます生き残りが厳しくなるのが目に見えています。
さらにAIがキャラクターを演じたAIユーチューバーも参入してくるでしょう。
今はまだ、Vtuber止まりですが、今後は人間が一切関与しないユーチューバーが出てくると予想されるのです。
そうなったら、現在のユーチューバーは地元ネタでしか勝てなくなっていくと予想されます。
ユーチューバーは死語になる日も遠くないかもしれませんね。
今やっておくべきこと
そんな2028年の未来に備えるには、価値観を変えることを恐れないです。
2023年すでに多様性という言葉でどんどん価値観が否定されつつ、肯定される世界になっています。
今後ますますいろんな価値観が出てくることでしょう。
それはほぼ確定の未来なので、価値観を受け入れてどんどん新しい物を取り入れていくことが重要になってきます。
面白いと思えれば全てが楽しくなってきます。
今回紹介した未来についても、面白いと思えれば不安以上にワクワクが出てくるはずです。
これから起こるであろう未来にワクワクするのが今やるべきことになります。
恐れるのではなくいかに利用してやるか、その気持ちで世界を見ると今以上に楽しい生活が待っているはずです。
まとめ
今回は、岡田斗司夫さんの「ユーチューバーが消滅する未来」について紹介してきました。
未来は非常に不確定な要素ですが、面白いこと仕事がなくなるかもしれない恐怖など、色々あって楽しいですよね。
皆さんはどんな未来になるのが楽しみですか?
僕はARが進化して、好きはキャラクターの顔になるなんて面白いと思いました。
今回紹介した以外にも本書では多くの根拠と例が紹介されているので、本編も読んでみてください。
では、皆さんの未来がより良いものになることを祈っています。
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