病院行くほどでもないし、行ったとしてもいまいち原因がわからない。
実は、自律神経が乱れているのが原因かもしれません。
今回は、「眠れなくなるほど面白い自律神経の話」を紹介します。
自律神経とは何かという話から、整える意義と方法が簡単にまとまった一冊でした。
この記事では、そんな「眠れなくなるほど面白い自律神経の話」の内容をまとめて紹介します。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
おわりにを含めず125ページ、全127ページでした。
読むのにかかった時間
大体1時間半ほどで読み切ることができました。
構成
見開き1ページで一つの項目を説明する構成になっており、右ページで文章での説明左ページで図解という形でした。
非常に読み進めやすく復習もしやすい形なので、知識を早く入れたい場合にはぴったりだと感じました。
自律神経とは
自律神経とは、意思でコントロール不可能な神経を指します。
神経とは、運動神経など人間の体で信号となって動く際に使われるものです。
指を動かす際、足を動かす際は運動神経と言われる意思でコントロールする神経が使われ、自律神経は脈拍や発汗といった意思ではコントロールできない特徴があります。
そんな自律神経にはさらに二つの種類に分けられます。
「交感神経」と「副交感神経」
これらはシーソーの関係で、どちらかが優位になるかで体の状態が変わってきます。
交感神経が優位になると、活力に溢れ集中力などが増えるのです。
副交感神経が優位になると、リラックスでき落ち着いた状態になります。
これら二つが正しくバランスが取れた状態こそが、自律神経が整った状態だといえ、崩れると体調不良などになってしまうのです。
自律神経が乱れるとはどういう状態か
先でも少し述べましたが、自律神経が乱れるとは「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れてしまっている状態です。
基本的に、朝から夕方にかけて優位になるのが「交感神経」
夕方から夜にかけて優位になるのが「副交感神経」です。
もっと簡略的にいうと、眠くなっている状態が「副交感神経」が優位な状態で、目覚めて覚醒されている状態が「交感神経」が優位な状態。
この基本的な流れが崩れてしまっており、朝起きてだるい、夜眠れない、動悸息切れがしやすくなったなどの具体的な症状に現れてきます。
精神的には、不安、やる気が出ない、不眠、イライラする、集中力低下、情緒不安定。
身体的には、頭痛、動悸、息切れ、めまい、肩こり、便秘、疲れやすい、冷え、倦怠感、息苦しさ、手足の痺れなど
こういった症状が出ている場合で、病院にかかっても解決策が見えないものは自律神経が乱れていることが原因であることが多いです。
自律神経が乱れる悪習慣
自律神経を乱す悪習慣はズバリ、大きく二つ「悪食」と「睡眠不足」です。
まず「悪食」、胃や腸に負担のかかる食べ物ばかりをドカ食いしたり、脂っこいものばかり食べていることによって胃腸が疲れてしまいます。
それを修復しようと副交感神経が優位になることで、眠くなったりやる気が出ないといった状態になってしまうのです。
また、消化器による循環は血液の巡りの循環にもつながっており、血液の循環が滞りないと自律神経も正常に機能します。
つまり、消化器の循環が悪くなる=血液の巡りが悪くなる=自律神経が乱れる。という図になるわけです。
消化器の循環を良いものに、血液の巡りを良いものにするというのが一つの自律神経を整えるキーワードとなってきます。
続いて「睡眠不足」、これはほぼ説明不要でしょう。
睡眠不足で良いことなんて一つもありません。
適切な睡眠によって、副交感神経が一定時間以上優位な時間が生まれ、体が回復される。この循環を止めるのは悪いことしかないのです。
睡眠不足は自律神経に取って大敵。
自律神経を整える方法
自律神経を整える方法は、ズバリ「食習慣を見直す」という方法です。
腸内環境を整えてあげることで、消化器官の巡りをより良いものにする、血液の循環が良くなって自律神経が整うという流れ。
この良いサイクルを回すべく、まずは「食習慣を見直す」ことが大事になってきます。
一日3食を心がけて、間隔としては一食の間を5~6時間空ける、食べる量の比率としては「朝4:昼2:夜4」を意識します。
食べ過ぎはいけません。仮に食べ過ぎたタイミングがあったら次の食事をちょっと減らしたりと調整しましょう。
この習慣に加えて食べるものとしては、食物繊維多めの腸内細菌になれるものが良いとされます。
例えば、食物繊維が多いものとしては「ごぼう」「オクラ」「ジャガイモ」「全粒粉のパンやシリアル」など
腸内細菌になってくれるものとしては「味噌」「ナンプラー」「漬物」「ナチュラルチーズ」などが食品として挙げられます。
これらを1日3食、バランスよく食べることで、腸内が整い結果的に自律神経が整っていくのです。
自律神経を整える手っ取り早い習慣
食習慣以外でも自律神経を整える方法はあります。
呼吸です。
決して鬼滅の刃の話をしているわけではないですが、現実世界でも呼吸は自律神経を整える意味で重要な役割を果たします。
「1:2の呼吸法」を使うと自律神経を手っ取り早く整えることができます。
1吸って、2で吐く、5秒吸って10秒かけて吐き出す。このゆっくりとした呼吸によって副交感神経を呼び起こすことができリラックス効果を一時的に出すことができるのです。
緊張している時にも使えて、自律神経の乱れ、特に副交感神経が優位になりづらい場合に使える技。
落ち着かないや不安がある。といった方は呼吸を意識すると良いと思います。
まとめ
今回は、「眠れなくなるほど面白い自律神経の話」を紹介してきました。
非常によくまとまっている内容で、素人の僕でも簡単に理解実践できそうだと感じました。
意識的にコントロールできないため、目にも見えない。どのくらい乱れているかの見極めも難しい自律神経。
まずは呼吸、腸内環境と意識したいと思いました。
ストレッチなど、今回紹介した内容以外の自律神経を整える方法も紹介されていますので、自律神経で悩んでいる方はぜひ読んでみてください。
では、皆さんの自律神経が整われることを祈っています。
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