やりたい仕事とやりたくない仕事。
それによって多くの人が消耗し、時には諦めたり潰れてしまったりします。
ですが、佐久間宣行さんはむしろそんな中、のらりくらりと頭角を表していったのです。
今回はそんな佐久間宣行さんの「佐久間宣行のずるい仕事術」の紹介。
名プロデューサーの働き方、ぜひチェックしてください。
では、いってみましょう!

本の概要

ページ数
解説、おわりにを含めず227ページ、全231ページでした。
読むのにかかった時間
大体1時間半ほどで読み切ることができました。
構成
仕事術、人間関係、チーム、マネジメント、企画、メンタルの6つの章に分かれた構成でした。
それぞれで佐久間宣行さんの独特かつ実践的な生き残り術、世渡り術が紹介されています。
また章の間には芸人への佐久間宣行さんへの印象のインタビューや、佐久間宣行さんの持ち物紹介というコーナーがありました。
おすすめ度

佐久間宣行さんの「佐久間宣行のずるい仕事術」のおすすめ度は、5点満点中4点です。
非常に読みやすく、多くの方におすすめしたい一冊という評価。
とにかく内容がわかりやすく、イメージしやすく、そして斬新で、自分の仕事のやり方に取り込みやすく取り込みたくなる内容でした。
一つ一つの考え方自体は決して目新しいわけではないけれど、それをイメージしやすい形で説明されることで腑に落ちるのです。
テレビ業界という荒波を乗り越えてきたからこそ言えることや、そういった中でも生き残る技はどんな会社にも応用できると思います。
非常に良くできた一冊で、仕事のやり方に悩みを持っている方には間違いなくおすすめです。
ただ、「やりたいこと」というものに若干強めにフォーカスを当てている節があります。
「やりたいこと」なんてないけどとりあえず働いているという方も多い昨今には、若干刺さらない方もいるかもと思い、この記事でのおすすめ度も下げています。
とはいえ、非常に仕事に関する良い本ですので、気になる方は一度お手に取ってみてください。
佐久間宣行さんとは?
佐久間宣行(さくま のぶゆき)さんは、1975年11月23日福島県いわき市生まれのテレビプロヂューサー、演出家、作家、ラジオパーソナリティです。
「ゴッドタン」や「あちこちオードリー」「ピラメキーノ」といった多くの人が知る番組を作ってきた人物でもありドラマなどを手がけた経験も持っています。
元々テレビ東京に勤めており、その後独立。
そんな佐久間宣行さんの仕事術、テクニック、世渡り上手力が学べるのがこの一冊です。
仕事への向き合い方

「たかが、仕事、たかが、会社」この考えが佐久間宣行さんの根本にあります。
どんなに頑張っても仕事は仕事であり、自分の身が大事であることを前提に置いているのです。
自分のやりたいことをいかにやるか、やりたくないことからいかに逃げるか。
この考えをもとに佐久間宣行さんはテレビ東京という荒波を乗り越えていきました。
その中で多数のテクニックなどが生まれていったのです。
どんなテクニックも全ては「たかが、仕事、たかが、会社」から来ています。
最悪、自分のために仕事も会社も辞めればいい。
その考えのもとやりたいことのために試行錯誤することに注力したわけです。
仕事の向き合い方「たかが、仕事、たかが、会社」をまずは大前提にテクニックを学んでいくことが大事。
ちょっと肩の力を抜いて仕事に挑んでいきましょう!
人間関係はメンツに気をつける

人間関係を上手くするなら「メンツに気をつける」ことです。
メンツとは、体裁や品位のことで、つまりは相手のプライドをいかに守ってあげるかということ。
例え相手が100%間違っていることを言っていたとしても、否定するのはその人のメンツを潰しかねません。
相手のプライド(メンツ)を守りながら、自分の意見を通すことが人間関係の重要なポイントになってきます。
相手を立てつつ、自分を敢えて下にして意見を言う。たったこれだけでも周りのあなたへの扱いは変わってくるはずです。
他にも、会社に友達はいらない。苦手な相手にはコント!嫌いな人で乗り越える。などのテクニックもありましたが、ここでは割愛します。
問題児には先手を打て

どこの職場にも問題児というのが存在します。
自分が偉いと思って怒鳴り散らす人、平気で遅刻をしてくる人など。
そういった人を制するために先手を打つと良いです。
例えば、チームが組まれた時点で前回のチームでは遅刻が頻発したせいでチーム崩壊してしまったとか。
怒鳴り散らしている人がすごい恥ずかしくてみてられなかったというエピソードとか。
嘘でもいいので、そんな話を事前にしておくことで、自分はそうはなりたくないと事前にインプットさせることができるのです。
エピソードが具体的であればあるほど、ひどいエピソードであればあるほど、この効果は大きくなっていきます。
これによって、事前に問題児の問題行動に牽制をすることができ、問題行動の発生を抑止できるようになります(100%ではないですが…)
メンタルの結論

メンタルを保つ結論は、無理をしない。です。
最初のところでも話したように、「たかが、仕事、たかが、会社」です。いくら頑張っても仕事はあなたを助けてはくれません。
最終的にあなたを守れるのはあなただけです。
メンタルを壊してまで、体を壊してまでやるべき仕事なんてこの世にはありません。
あなたが元気であるからこそ、その仕事は生まれ消化されているだけに過ぎないのです。
だからこそ、「たかが、仕事、たかが、会社」
決して無理をせず、自分の体を第一に仕事に打ち込むようにしましょう。
例え、誰がなんと言おうと、一番大事なのはあなたの体と心ですから。
まとめ

今回は、佐久間宣行さんの「佐久間宣行のずるい仕事術」を紹介してきました。
ずるい仕事術。というタイトルではありますが、理にかなったちゃんとした仕事術で読んで良かったです。
個人的には「社内初はローリスクハイリターン」「自分ブランド化」とかが刺さりました。
今回ここで紹介した内容は、一部を抜粋した内容なので、ぜひ気になったか方は本をチェックしてみてください。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。

