職場でも学校でも、理不尽なことは多々あります。
その度に怒って、戦っていては時間がもったいない。
今回紹介する田村耕太郎さんの「頭に来てもアホとは戦うな!」では、タイトル通り戦わずに勝つ方法が書かれていました。
理不尽とどう向き合うべきか、理不尽をどうやって自分のプラスに変換するかについて書かれた一冊でした。
この記事では、そんな内容を要約しながら重要ポイントだけ紹介していきます。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
おわりにを含めず217ページ、全221ページでした。
読むのにかかった時間
大体2時間ほどで読み切ることができました。
構成
アホとは戦ってはいけない理由から始まり、理不尽に怒りが募る理由に紹介される構成でした。
そこから、理不尽を受け入れる方法、アホとどう付き合うことでうまくいくのかが紹介されていました。
人付き合いの中に怒りを抑えきれないという方にぴったりの内容だと思いました。
アホと戦うことでの損失
アホや理不尽と戦うことで一体何がいけないのか。
まず大前提として戦うことで手に入れられるものはない。というのがあります。
一時のスカッとした感覚は手に入るかもしれませんが、その後の人間関係や恨みを考えると損失は大きいのです。
さらに、スカッとするために頭や時間を使ってその理不尽に対応するのももったいない。
とにかく脳と時間は重要なものだからこそ、使い方を間違えてはいけない。というのが「頭に来てもアホとは戦うな!」の主張でした。
理不尽を受け入れる方法
理不尽を受け入れられないのには、さまざまな理由があります。
「正義感」「責任感」「自信」「プライド」これらの理由からついつい理不尽なことに対して怒りを覚えてしまうのです。
これらの資質は決して仕事において悪いことではありませんが、理不尽と戦ってしまうのは先も話した通りもったいない時間を生み出すだけ。
だからこそ、あえてこれらの資質を抑えて怒らず、理不尽を受け入れる必要があるのです。
理不尽を受け入れるためには、「即座に反応しない」「相手の意図を探る」「幽体離脱」を意識すると良いとありました。
「即座に反応しない」というのは言葉の通り、その場ですぐに言い返したりしないほうが良いというものです。
時間が経てば自分側も落ち着いてくるのでとにかく時間を置くというのが一番の方法になります。
「相手の意図を探る」というのはどうして理不尽なことを相手は言うのだろうと考えます。
さらに相手の動機や立場を考えることで、即座に反応しないことにもつながるのです。
相手がどうして?そんなことを言うのかを考えることで怒りを別の方向に持っていくことにもつながります。
最後が「幽体離脱」です。
半分最後の手段という方法で、怒りそうな自分を俯瞰してみるように意識します。
可哀想な自分だなぁと遠目から見ているイメージを持つことで、感情を客観視することができ今起こるのは得策ではないということを認識することができるのです。
最終手段なだけあって、怒りが満ちているときには難しいですが少しずつ練習したいですね。
理不尽をプラスに変える方法
理不尽をプラスに変える方法も「頭に来てもアホとは戦うな!」では紹介されていました。
まずは理不尽を受け入れるところから始めます。
理不尽を受け入れられるようになったら、わかった上で相手に寄り添うのです。
どんな相手にもリスペクトを持った態度で接し、相手の望むものを差し出し、従順な態度をとることで相手に受け入れる体制を持ってもらいます。
さらに困り顔ができるとさらにGOODです。
困ってもいないのに困り顔をすることで、周りから助けてもらうこともできてしまいます。
怒りではなく困る。これこそが重要で人というのは基本的に助けたくなる生き物です。
そのためにも助けたくなるような、自分に従順な存在、困っている様子を作り出すことが大事になってきます。
人にすり寄るような形でダサい。と思てしまいますが、これこそが世渡り上手への一歩だと割り切ることも重要です。
「あの人は部長に取り入るのが上手い」「明らかなゴマスリなんてダサい」そう言わずに、自分が成り上がるためにも一時的なダサいを乗り越えるのも社会人として成功するためのコツの一つだという見解になります。
自分さえ持っていれば大丈夫
理不尽と戦うために重要なのがプライドの扱い方です。
ゴマスリなんてダサいと感じるのはプライドのせい。
だからと言ってプライドを捨てろ!と言っているわけではありません。
プライドを置く。ということを覚えてほしいという話です。
プライドはあって悪いことでは決してありません。
自分が何をしたいのか、目指しているものが明確であれば目の前のことを我慢することはきっとできるはず。
30分後に重要な面接があるのに、目の前で肩がぶつかったからといって時間を浪費するなんて馬鹿げているのと一緒です。
自分の本当にしたいこと、自分自身の望みが明確になっていればプライドを置くことができます。
本当に守るべきプライドが何かをわかっているから、目の前の謝る動作やダサい行動などただの手段として受け入れることができるのです。
まずは自分が本当にしたいこと、目指すべきところを明確にすることがプライドを置くために重要になってきます。
その上で、理不尽なことにも耐える。
本当のゴールのための通過地点だと我慢することが「頭に来てもアホとは戦うな!」の中で一番言いたいことだったと感じました。
まとめ
今回は、田村耕太郎さんの「頭に来てもアホとは戦うな!」を紹介してきました。
理不尽さとの付き合い方がわかる内容でした。
僕自身プライドが高い方で、短気な方なので非常に刺さりました。
本当の目的のために一時を我慢すること、ぜひ実践していきたいと思います。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。
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