大学一年生の英語留学先としておすすめはどこですか?
この質問にあなたならどう答えますか?
よく聞くから、アメリカやオーストラリアがいいんじゃないか。と思った方ぜひ高松智史さんの「暗記する 戦略思考」読んでみてください。
どうしてその答えになるのか、じっくりと考える思考力が身に付く本が「暗記する 戦略思考」です。
コンサルトのように問題や問いを考える方法が、覚えることで身につく一冊になっています。
なるほど、面白い頭の使い方と思える一冊でした。
思考力をつけたい方はぜひとも読んでほしい内容です。
この記事では、そんな「暗記する 戦略思考」について内容を紹介していきます。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
おわりにを含めず292ページ、全295ページでした。
読むのにかかった時間
シンキングタイムを5分ほど取りながら読み進め、大体、5時間ほどで読み切ることができました。
構成
全三章に分かれており、戦略思考とは何かどういった技術なのかを1章で自分で問題を解きながら実感する。
2章で、戦略思考のどの部分を暗記するべきかを明確にし、3章で日常の問題にどう当てはめていくのかが紹介されている内容でした。
終始話し言葉の書き方で非常に読みやすく飽きない内容になっていました。
何を暗記するのか?
「暗記する 戦略思考」というタイトルから暗記するというのはわかるかと思います。
では、何を暗記するのか。
ズバリ、問題に対する頭の使い方、考え方の筋道を覚えるというのが「暗記する 戦略思考」のメインテーマになります。
本記事の冒頭で紹介した「大学一年生の英語留学先を考える」という問題についてどうやって問題を分解して、最もらしい解答に導くかを覚えるのです。
この解き方を覚えることで、他の問題にぶつかった時も覚えたことを利用して問題を分解して考えやすくするというのが「暗記する 戦略思考」の目的になります。
数学でいうところの、解答を見ながら似たような問題を解けるようにしようという考えに近いです。
実際に、「暗記する 戦略思考」に載っている12個の考え方を知るだけで、新たな問題に対しての柔軟かつ網羅された発想ができるようになります。
天才は元々センスで思いつくような解答を、暗記という努力で同じ立ち位置に立とうというコンセプトになっている一冊です。
考え方、問題の解き方を暗記して、コンサル思考を手にすることができます。
戦略思考マップの一部を紹介
実際に、「暗記する 戦略思考」で書かれていた思考方法を紹介します。
大学一年生の英語留学先を考える
「大学一年生の英語留学先を考える」というテーマが出た場合にどうやって頭を使っていくか。
ズバリ、リアリティを重視します。
自分勝手に状況を仮定して問題を解釈して、解を考えていくのです。
例えば、大学一年生ということはまずは大学やサークルに馴染むのが重要だから、留学は秋から冬がいいだろう。
大学一年生だから、親からの支援もあったとしてもお金が足りない。
だから100万円ほど稼ぐためにバイトをする期間が必要だろう。だったり。
そして、その上で英語留学ができて、価格が抑えられるところ、親を説得しやすい治安が安定しているところがいいだろうと考えていくのです。
このようにリアルに自分なりに状況を仮定して問題を解いていく。という考え方を覚えていきます。
「暗記する 戦略思考」の中では模範解答も書かれており、模範解答も覚えることで一気に理解が進む内容でした。
スギ花粉っぽく考える
「スギに巻くことで花粉症がなくなる薬が開発されました。普及させるにはどうすればいいか?」
を考えていきます。
この時重要になるのが、利害関係者です。
単純に考えると、花粉症の人が減って最高じゃん!広告を打てば普及しそうとなりそうなものですが、利害関係者を考えるとそう簡単ではないのがわかります。
例えば、花粉症によって儲けていたマスク業界や医薬品業界(アレグラなど)はおそらくこの薬によって売り上げが大幅減します。
なのでもしかしたら、新薬に対してネガティブなアクションを起こすかもしれません。
また、スギを林業として利用している方からも、本当に安全なのかという面で攻撃されることがあるかもしれません。
スギ花粉の新しい薬によって誰に利害があるのかを把握することで、考慮するべき点が明らかになります。
これもまた問題を考える上で重要な観点、考え方です。
年間パスポートっぽく考える
「ディズニーランドの年間パスポート購入者を増やすためにはどうすればいいか」
という問題に対しても考え方が紹介されていました。
ズバリ、そのまんま考える。ことです。
簡単に考えてしまうと年間パスポートを安くすればいい。購入特典をつける。広告を打つ。などが挙げられるでしょうが、これは御法度。
思考停止してしまうのです。
だからこそ、難しい方難しい方へと考えます。
条件をできるだけ変えずに、値段はそのままに、追加予算はほとんどない場合を考えていくのです。
そうすることで思考が深まっていき、より良いアイデアが生まれやすくなります。
ディズニーランドの例だと、値段を変えずに1年間のスケジュールがわかるパンフレットを作ることで、一年を通してディズニーランドに通いたいと思えるようにする。というのが打ち手として考えられます。
できるだけ難しい方、条件を変えないで進める方向にするそのまんま思考は、思考を深めてくれる効果があるのです。
本書の使い方
「暗記する 戦略思考」は12個の思考法が問題とともに紹介されています。
使い方としては、第1章を読みながら自分でも解答を考えてみる。
その後、模範解答を見て自分の考え方の浅さを自覚し、頭の使い方考えの深め方を学んでいく。
第2章で覚えるべき点を洗い出します。
第3章で覚えたことを普段の生活に活かす方法を学びます。
やるべきことはとりあえず読んで、とにかくあとは覚えることです。
覚えることができれば、思考力の深め方をマスターすることができます。
「暗記する 戦略思考」の使い方はズバリ、読んだあと定期的に思い出すことで暗記を完璧にできるようにする。です。
覚えるのが難しそうだと感じるかもしれませんが、覚えるところは明記されているので「暗記する 戦略思考」を読むと案外覚えやすいなと思うことでしょう。
僕はスマホのメモを使いながら、いつでも思い出せるように工夫しています。
まとめ
今回は、高松智史さんの「暗記する 戦略思考」を紹介してきました。
高松智史さんの本は、本当に参考になりすぎる。
コンサルタントを目指していない方でも、この頭の使い方考え方のコツは超優良だと思います。
わかりやすいし、本人の思考力の高さを感じる内容です。
思考力を暗記でカバーできるというコンセプトも、実際にできるであろうこともわかる内容で、超ためになりました。
ぜひ一度、お手に取ってみてください。
では、皆さんの思考力がより一層深まることを祈っています。
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