ブランドを立ち上げるのは簡単です。
今回紹介する根宜正貴さんの「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」を読めばその意味がよくわかる内容となっています。
自分でブランドを立ち上げて、中国から輸入したものをAmazonで売る、簡単そうであるもののいざやってみようと難しそうと思える内容ですが、やっぱり簡単なんです。
この記事では、「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」の内容を紹介し、ブランドを立ち上げる手順についてまとめていきます。
また「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」では語られていない部分についても考えていきたいと思います。
では、行ってみましょう!
本書の概要
ページ数
あとがき含めず、172ページ、全175ページになります。
読むのにかかった時間
かなりまとまった内容で、大体2時間ほどで読み切ることができました。
構成
自分ブランドがなぜ、コロナ禍でも稼げるのかから始まり、自分ブランドに必要な手順が丁寧に書かれている内容でした。
商品リサーチ、ブランドのロゴや名前、輸入の流れから、完全オリジナル製品を作る方法まで書かれていました。
ただし、最終的には筆者である根宜正貴さんのLINEに登録して、詳しい情報を手に入れよう系の内容なのは気になりました。
本書で十分に内容を理解して、Amazonに中国輸入した商品を売ることはできると思いますが、随所で引っかかりポイントはあるような内容です。
これ一冊で、十分にやり方の基礎は固められるといった感じで、これだけでブランドが完璧なものになるのかやジャンル選びの参考になるかは怪しいです。
あくまで輸入ビジネスの基礎といった一冊で、ブランディングや売るべき商品のリサーチはさらに深く勉強する必要がありそうです。
自分ブランドで稼げるわけ
「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」の趣旨というのは、中国のアリババで売っているノーブランド製品を自分のブランドとして売ろうという話になります。
アリババは、中国の工場と販売元をマッチングさせるサイトで、工場で製造されている製品を個人で安く仕入れることができるサイトになっています。
工場で作られている製品であるものの、製品自体にブランド名がないため、Amazonで見かけても「ノーブランドじゃ不安で買わないなぁ」というユーザーに自分のブランド名をつけて売り込むことで買ってもらうという狙いです。
そのために必要なこととして、どんなノーブランド製品を選んで自分のブランドとするのか、自分のブランドの名称やロゴをどのように入れ込むか、アリババを使ってどのように輸入をしてAmazonで売るのかという知識が必要になってきます。
「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」はそんな自分ブランドを立ち上げる方法について書かれた一冊となっています。
ノーブランドでこれまで売られていた信用の低いものを、自分ブランドで品質を担保することでより売れる、安く仕入れて適正価格で売るので物販ビジネスとして成り立って収益になるという仕組みです。
大体利益としては、30%を狙うようなビジネススタイルになります。
自宅にいながら作業ができたり、特別なスキル、語学力も必要のない点では誰でもやりやすい副業であり、事情であると思います。
売る製品を増やしていけばいくほど収益も高くなり、オートメーション化もしやすい分野なので未来も明るいというわけです。
商品リサーチ方法
実際に自分ブランドを作っていく方法について書いていきます。
まずは、売る商品を見つける方法からです。
「俺、これ欲しいから、仕入れよう」というのは完全な間違いです。
そんなフィーリングでは物販ビジネスでは失敗してしまうと「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」には書いてありました。
ズバリ商品リサーチに必要なのは、どれだけ直近で売れているかという実績です。
どれだけ売れているかは在庫の様子を確認することで、無料で調べる方法があったりしますが、「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」ではあまログというツールが紹介されていました。
ちょっと宣伝広告的匂いを感じますが、軽く調べた中だとちょっと値段は高いですけどいいツールっぽいです。
一つ一つ関連商品などからちまちまと売れそうな商品をリサーチする手を短くできるという点でおすすめとのことです。
ツールを使わないのであれば、どれだけ売れているかをAmazonの在庫の様子で見ていくしかありません。
Keepaという無料ツールなどで在庫を確認することもできますし、自分でカートに全商品を入れることでその場での在庫数を把握することもできます。
それを数日繰り返すと、在庫推移が見えてきます。
在庫推移が変動しやすいもの上がっては減りを頻繁に繰り返している製品は、よく売れ、よく在庫を補充しているという指標になります。
そういった製品を積極的に見つけていくのです。
それが商品リサーチという手順になります。
いかに売れる製品を在庫推移で見つけることができるかが、商品リサーチの大変であり重要な部分になってくるのです。
これで見つかった売れやすい製品を、実際にアリババ(1688)で作っている工場を確認するという流れになります。
原価を確認して、どれだけ利益が出そうかを計算したら、販売する製品を決定するという流れができます。
輸入までの流れ
売る製品が決まったら、いよいよ輸入してくる話になってきます。
アリババ上で、仕入れをする工場を選択したら、早速連絡を!というわけでなく、輸入仲介業者を挟むことが推奨されます。
輸入仲介業者を挟むことで手数料は発生しますが、トラブルや中国語での対応を自分の代わりにやってくれるのです。
「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」では、CiLEL、イーウーマート、淘太郎という三つの仲介業者が紹介されていました。
選び方のポイントとしては、代行手数料と重量20Kg以上の送料という面で探すと良いです。
20kg以上とするのは比較がしやすいという面でおすすめの比較方法になります。
輸入代行業者が決まったら、あとはそことのやりとりで輸入作業は進んでいきます。
工場へのやりとりも輸入代行業者がやってくれて、中国語を話す必要もありません。
あとは検品のためにテストで作ってもらったものを送ってもらって、確認していざ売り始めるという作業に進んでいくのです。
ここらへんの細かい部分については、輸入代行業者とのやりとりで半自動的に進んでいくことでしょう。
仕入れたあとは、どこで売るかが大事になってきます。
「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」ではAmazonのFBAが推奨されていました。
FBAというのはAmazonの倉庫に在庫を置かせてもらって、発送やトラブル対応全てをAmazonにお願いできるというサービスになります。
僕もこの方法が一番楽で良いと感じました。
製品をAmazonのFBA倉庫に送るだけで、Amazonで買い物があったらFBAから直接発送処理をしてくれて、もしもお客さんからのトラブルがあった場合もAmazonが代行してくれるのです。
これらのメリットは、多少お金を払ってでもやるべきだと感じます。
自分で発送するのでももちろんいいのですが、手間だったり、Amazonの売りの一つである即日発送などができないというデメリットがありますから。
FBA倉庫までの輸入ルートができたら、あとは売れるのを待つだけとなります。
意外と簡単でしょう?
ブランドのコンセプトや、商品リサーチのためのもっと詳しい方法、そもそもカテゴリーからわからない人用の説明は「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」には載っていませんでした。
ここらへんは自分なりに調べていく必要があると思いました。
ブランド名、ブランドコンセプトを決めて、売っていく方が僕はオリジナルブランドを今後発展させていく上でも大事だと感じます。
最悪のシナリオ?
「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」にはもう一つ抜けている要素があると感じました。
それは最悪のシナリオが描かれていないという点です。
いくらの損失があり得るのかという点になります。
例えば、ブログを始めようとなった時、サーバー代ドメイン代と初期投資が必要になって、大体10,000円くらいかかってきます。
では自分ブランドを作る場合はどうでしょうか?
正直どんな製品を仕入れるかによって変わってくるというのが答えです。
「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」にはその一例が一つも載っていませんでした。
そこは不親切だと正直思いました。
「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」には最悪のシナリオを描いておけ、というアドバイスがあるのにも関わらず、最悪のシナリオの例を一つも挙げないのはちょっと矛盾しています。
良い例だけをあげて、月商1,000万円とかいっているのはずるい気がします。
うまくいかなかった例を挙げることで、初期投資で100万円を失う可能性はありますが、きっちりステップを踏めば、半年くらいで元は取れます。
くらいの記述があってもよかったと思います。
そういった面だと、もう少し自分ブランドでの発売は勉強する必要があると感じました。
これ一冊だけだとどれだけのリスクがあるのかがわかりませんでした。
まとめ
今回は、根宜正貴さんの「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」について紹介してきました。
中国から輸入して、AmazonのFBAで売るという手法について基礎を学ぶことができた一冊でした。
ただ、かなり良い面ばかりがフューチャーされているのは気になりました。
最悪のシナリオ、初期投資にいくらくらいかかりそうなのかは明記してほしかったです。
また、商品リサーチの方法についても有料ツールを使うべきという結論に持っていくのも、ちょっとうーんという感じでした。
もう少しカテゴリーの絞り方や、おすすめの商品を例を挙げながら紹介してほしかったです。
僕としては、根宜正貴さんの「Amazon中国輸入の教科書 自分ブランドで稼ぎなさい」一冊では自分ブランドという事業へ一歩踏み出す勇気にはなりませんでした。
もう少し商品を探すスキルを伸ばすべく調べたりしていこうと思いました。
もちろん、理論だけでなく、リスクを把握できたら一歩踏み出して僕も、自分ブランドを立ち上げることだけは約束します。
では、皆さんの自分ブランドが輝くことを祈っています。
コメント