身近にあるのに、意外と知らないのが、自分の体。
普段は気にすることもない腕の重さも実は4~5キログラムもあるんです。
今回紹介する山本健人さんの「すばらしい人体」では、そんな体の機能や特徴、体への好奇心をくすぐる内容が多数紹介されていました。
医学の知識なんて一つもない僕自身も、「すばらしい人体」は楽しく、好奇心を掻き立てられました。
この記事ではそんな「すばらしい人体」の一部抜粋しながら紹介していきます。
では、いってみましょう!
本書の概要
ページ数
おわりにを含めず357ページ、全374ページでした。
読むのにかかった時間
大体4時間半ほどで読み切ることができました。
構成
人体の特徴を紹介しつつ、細菌やがんとの関係による病気というものの正体と解説。
医学の進歩と医学がどのように進歩したのか、意外と知らない健康の常識が紹介されている構成でした。
意外と知らない体の重さ
体重が50キログラムの人であれば、頭は5キログラム。足は一本あたり約10キログラム。
腕も一本4~5キログラムほどあります。
普段は気にもならない体は、実は重いんです。
ベッドで寝たきりになったり、宇宙飛行士が地球に帰ってきた時など、筋肉ご衰えることで途端に自分の体を支えられなくなるのもこれだけ重いんだから納得しますね。
普段から僕たちは筋トレレベルの追い込みで体を動かしているわけです。
すごい目の機能
見えるだけでもすごいのに、目にはもう一つすごい機能を備えています。
それが前庭動眼反射です。
頭を左右上下に振っても視野がぶれないのはこの反射のおかげ。
歩きながらスマホを見ていても、酔わないのもこの反射のおかげで特に意識することなく見ているもののブレを補正してくれます。
スマホの手ブレ機能も最近では非常に進化してきていますが、人間はそれ以上の手ぶれ機能を目に持っているのです。
病気と健康の境目
病気と健康の境目を説明できますか?
病気は細菌やウイルスが体にいないことでしょうか?
実は、細菌やウイルスというのは常に体の周りにも体の中にもいるのです。
これを完全に0にすることは地球で生きている以上不可能。
では、どういった境目が医学的にはあるのでしょうか。
ズバリ、治療や隔離などのアクションが必要な人を病気と判定します。
ただこの判定も実は正確ではないです。
病気と健康はそれくらい難しく、複雑。
たとえ体にウイルスが存在していても、特に体に異常がなければウイルスの存在は特に無視して健康と判定しても良いでしょう。
この理屈だとガンで影響が出ていなければ、病気じゃないとなってしまいますし、がんと診断を受けて治療が始まって初めて病気となります。
病気と健康の境目は曖昧なものです。
ですが、確実に治療が必要になった場合は病気である。といってしまって良いと僕は思いました。
消毒による医学の進化
消毒というのは実は最近生まれた医学の進化だったのです。
1850年代で、多くの患者が手術後に感染症で命を落とした時代。
当時は消毒などという概念がなく、外科医も汚れた身なりで使い回しの器具で手術をしていました。
当然ながら傷は頻繁に化膿し、悪臭を放ち感染症を引き起こすのです。
そこからイギリスの外科医リスターが細菌が体に入ることによって感染症が引き起こされることを知り、消毒液を思いつきました。
そこから消毒が当たり前の知識となり全国へと広まっていったのです。
消毒によって術後の感染症は減っていき、感染症自体も消毒液によって広がりを抑えることができていきました。
さらに、抗生物質といわれるもので体の中の細菌を殺すという技もでき、細菌による体へのダメージに勝ちやすくなっていきました。
医学は悪い細菌によって具合が悪くなったりするという発見から、消毒や抗生物質といったものが生み出されながら進化してきたのです。
新鮮でも食中毒になる
新鮮なら食中毒にならない。というのは真っ赤な嘘。
新鮮でも食べ物に食中毒を起こす細菌が付着していたら食中毒になります。
食中毒を確実に防ぐにはしっかりと火を通すこと。
魚の場合はアニサキスも注意が必要で、アニサキスは肉眼でも確認できるほどの寄生虫ですので生で食す場合は注意してみると良いでしょう。
新鮮さよりもしっかりと調理がされているかを重要視することが大事で、特にひき肉には注意が必要です。
ハンバーグなどの生焼けは特に危険ですので、しっかりと焼いた方が食中毒のリスクを抑えることができるでしょう。
食中毒は細菌のせい。細菌の有無によって食中毒になるかならないかが決まるというのだけ押さえておくべきです。
新鮮でも細菌がいれば、食中毒になる。
これは紛れもない事実なのです。
まとめ
今回は、山本健人さんの「すばらしい人体」を紹介してきました。
医学のことは全然わからなかったものの、非常に興味深い内容でした。
読んでいて楽しいのと、全く知らなかった知識が多くてよかったです。
人体はいつもそばにいるのに実は知らないことがいっぱいで、知ると病気の理由や原因、対策がわかって実に面白いと思いました。
ぜひとも、この記事で紹介した以外の実に面白い医学の知識を読んでみてください。
では、皆さんの体がより健康になることを祈っています。
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