Matterと呼ばれるスマートホーム規格に、Amazonのアレクサたちも12月より順次対応していくとの発表がありました。
それによって何が変わるのか、いまいちわからなかったので調べてみました。
この記事では、Matterとはなんなのか、Matterによって何が変わるのか、実生活ベースで書いていきます。
Matterとアレクサで何ができるかについても書いていきます。
では、行ってみましょう!
Matterとは
Matterとは、Google、Apple、AmazonなどのアメリカIT企業280社以上が参加している無線通信規格標準化団体が策定したスマートホームのためのIoT共通規格のことをいいます。
Matterで何が変わる?
Matterが導入されると何が変わるのでしょうか?
現在は、GoogleやAmazon、AppleといったIT企業ごとのスマート家電対応という垣根がなくなります。
例えば、アレクサに話しかけて、Googleのデバイスを操作したり、GE CYNCのスマート電球を操作することができたりするのです。
現在でも設定をいじったりすることで、可能ではありますが、もっと簡単に接続ができるようになるための共通企画がMatterになります。
新しいデバイスを登録するときに、Matter対応であればデバイス検索で簡単に見つかって設定もワンクリックでできたりしていくのです。
これまで、スマートデバイスは設定が面倒という部分があったのですがMatterによって近くにあるだけで製品番号やらを入力する必要がないくらい簡単になっていきます。
アレクサがMatter対応すると…
今回そんなMatterにAmazonが出しているEchoシリーズが対応するというニュースがありました。
Echoシリーズは一言で言ってしまうと、アレクサになります。
「アレクサ、今日の天気は?」「アレクサ、電気消して」など声によって操作するデバイスです。
このアレクサがMatterに対応するとどうなるのでしょうか?
Matterに対応している機種についての設定が用意になって、操作が可能になるということです。
SamsungのSmartThingsというスマートカメラやスマートプラグ、スマート電球などの操作が可能になります。
Samsungは既にMatter対応していて、Googleの音声アシスタント操作はできる状態でした。
今回そこにAmazonアレクサが加わることで、さらに便利になりました。
アレクサが操作できる家電の量が増えるということです。
ただし、あくまでアレクサが対応するということであって、スマート家電側がMatter対応していないと意味はない点は注意が必要です。
今後Matterに対応していないスマート家電はなくなっていくことでしょうが、今はまだMatter対応していない家電もある点は覚えておきたいところです。
Matterから見える未来
今後Matterによってどのような未来が想像できるのでしょうか?
僕の考察を書いていきます。
Matterによってスマート家電業界にはかなり厳しい風が吹くと僕は思っています。
というのも、どのスマート家電も接続できるようになるということは、自分のお気に入りのスマート家電同士を組み合わせられるということになるからです。
例えば、従来はアレクサ × SwitchBotという組み合わせしかできないから、新しいスマート家電はSwitchBotシリーズしか買うことができない。となっていた部分が、SwitchBotじゃなくもっと安かったり、より便利なものを電球はAの会社、スマートプラグはBの会社などバラバラにできてしまいます。
これによって、スマート家電の統一をすることは難しく、スマートカメラを買うならA社、スマートプラグならB社、スマート電球ならC社と偏りができてくるはずです。
スマート家電業界では、いかに自分のスマート家電を買わせるかという戦いになってきて、囲い込みができない分自由と言えますが、競争が激しくなることでしょう。
消費者としては競争が激しくなることによって、より良いスマート家電を比較しながら購入することができるメリットになりますが、開発者にとっては結構厳しい時代になる気がします。
また、競争に負けたものの、一定数の支持者がいるスマート家電会社が淘汰される可能性もあるので、お気に入りのスマート家電なのにサポートがなくなってしまったという状態にもなると思います。
とはいえ、競争というのはどの業界でもあるものです。
競争によってより良いものが発明されたり、発売されるのは嬉しいことだと思います。
まとめ
今回は、アレクサシリーズがMatte12月に対応するというニュースからMatterの説明、Matter対応で変わることを書いてきました。
消費者としては統一されることによって嬉しいことは多いです。
USB-Cもその一つで、今後充電端子は全てUSB-Cになっていくというのは、喜ばしかったりします。
Matterも同じで、統一されることで、競争が高まりより良いものを購入することができます。
スマート家電もメーカーを気にせずじっくりと比較できる時代がもうすぐそこまで来ているのです。
今後も注目ですね。
では、皆さんのスマート家電ライフがより良いものになることを祈っています。
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