未来は誰にもわかりません。
ですが、完璧にないにしろ読むことはできます。
今回はビジネスにフォーカスし今後流行っていくであろう分野を見つけるコツがわかる「未来に先回りする思考法」の書評、内容要約・解説を行っていきます。
世界が今後どうなっていくのか、予想できる力を身につけたい方はぜひ、一読してみてください。
ここでは、僕が特に大事に思った点に絞って、忙しくて「未来に先回りする思考法」が読めない方でも7分で内容が理解できるようまとめていきます。
では、行ってみましょう!
本書の主張と構成
「未来に先回りする思考法」の主張は、「進化には一本の流れがあるので見極められる」というものです。
この結論を裏付けるテクノロジーのこれまでの進化の過程を紹介し、実際にこの先の未来について考えられることを筆者が考察していく内容となっています。
そして一本の流れであるということがわかったら実際に一本の流れを見極める際に「原理=必要か否か」にフォーカスを当てて物事を考えることで、一本の流れの本質を見抜くことができると結論づけられます。
未来を先回りする際に必要な思考法とは「必要か否かで決まる本質を見抜く方法」と言い換えることができるのです。
詳しくは次章にて説明していきます。
「未来に先回りする思考法」は一本の流れで進化は続いていくという話から、必要を考える、必要から生まれる今後の未来について語るという構成で書かれています。
「未来に先回りする思考法」一冊で随分今ある技術がどのような経緯で生まれてきたのかがわかるとともに、今後どういった技術が生まれていくのかが掴めるのです。
テクノロジーの今後や歴史に興味がある方や新しいビジネスを考えている方は必見の内容だと思います。
「未来に先回りする思考法」では、今後進化していきそうな分野を見極める術を学ぶことができるんですから。
起業家も投資家も未来を読む力が何より必要です。
そんな未来を読む力を高める手助けを「未来に先回りする思考法」は行っているのです。
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予想するためには「必要を考えれば良い」
僕は「未来に先回りする思考法」で大事なのは「必要を考えること」と結論づけました。
例えば、神という存在が今よりも信じられた時代、戦争や飢饉によって多くの尊い命が失われてきました。
そんな人々に必要だったのは死んでも救われるという考え方でした。
死というものがただの恐ろしいものだったら、彼らには希望なんて本当に一つもなかったのです。
こういった時代に、人に必要とされたために神という存在が特別に信じられるようになったわけです。
危機が訪れれば、自ずと神という存在を信じてしまうという心理も、まさになんでもすがりたいという気持ちからくるものです。
「未来に先回りする思考法」では、必要に迫られる時にイノベーションが起きるとまで言い切っています。
ニーズがあるから発展する、ニーズがあるから売れるのです。
「未来に先回りする思考法」をまとめると時代が求めているもの、人々が求めているものこそがこれから発展していくということでした。
未来を読み解くときもこのニーズがどこを向いているのかを見極めていく必要があります。
コロナ禍で自宅で過ごすことも多いところでウーバーイーツなどの宅配サービスが伸びたのも、それだけニーズがあったからです。
Zoomが伸びたのも自宅で会議や授業を行いたいというニーズがあったからです。
このように多くの発展してきているテクノロジーには全てニーズがあり求めている人々が大勢いたために進化をしてきました。
「未来に先回りする思考法」では差し迫った危機でもない限り、イノベーションはおこならない。
だから日本ではイノベーションが起こらないんだと書かれていました。
日本は幸せな国であり、特に何かを追っかけずとものんびりと静かに穏やかに暮らすことができるからです。
確かにその通りだと思いました。
命の危機や生活の危機に瀕した時、サイヤ人のように進化するというのが人間という生き物なのかもしれません。
生存本能でイノベーションを起こしてきたのが人間ですから。
今後もニーズに注目するだけで市場の動き、未来の動きを読めるようになるでしょう。
未来に先回りする意思決定方法の解説
現状を効率化することが本当に大切か?
そもそも間違った道を歩んでいるのかもしれません。
「未来に先回りする思考法」では意思決定の前にそもそも自分の歩んでいる道が正しいかを疑えとありました。
効率化も大事ですが、注力する場所を正しく選ばなければ無駄な努力となってしまうかもしれないんです。
「未来に先回りする思考法」では三つの方法をとることで努力の最適化が紹介されていました。
・常に原理から考える
・テクノロジーの現在地を知る
・タイミングを見極める
の三つです。
これら全てを満たすことができれば、いつどこにどんな力を注げば良いかがわかるのです。
「常に原理から考える」は前章でお話しした必要性がどこにあるかを見極めることです。
参入しようとしているビジネスがどのような必要性を満たすために生まれたのかを知ることが大事だとあります。
「テクノロジーの現在地を知る」は問題の解決方法を適切に選ぶために必要なことになります。
例えば、東京から大阪にいくのに徒歩で行こうという方は現代ではいないでしょう。
新幹線やら車、飛行機などの解決方法から目的に合った選択をしていくと思います。
ビジネスや他システムに関しても同じことが言えるのです。
新しいテクノロジーを使えて、ポテンシャルがわかっていて、原理まで知っていることで新しいテクノロジーを使っての新しいビジネスやシステムの構築は可能になるのです。
「タイミングを見極める」は一番難しく一番大事だと「未来に先回りする思考法」では紹介されていました。
ビジネスの大波に乗れるかどうか、乗ろうとした時に十分な資金や時間、従業員などがあるかなど揃えることは多いのです。
いつ大波が来るかも大波よりちょっと前に乗る必要もあったりします。
これを見極めることこそ大事なことであり、こればっかりは最終的には運に頼らざるしかありません。
本書で紹介されている未来の紹介
「未来に先回りする思考法」では、考えうる未来の姿についても書かれていました。
人工衛星が今後増えていくというのが一番印象に残りました。
しかも通信インフラを整えるために打ち上げられるのです。
これまでは電波は基地局を立ててそこから飛ばしていましたが、これからの時代は宇宙から人工衛星から電波を飛ばして本当にどこでも電波が通るようにします。
GoogleやSpaceXが宇宙事業に投資している理由がこれになります。
まだネットに十分に繋がれていないというネットが必要な人たちに通信を提供することが目的なのです。
合理的かつこれまで紹介した必要性という観点からも十分にありうる未来だと思います。
宇宙からの通信という分野は今後注目が増えていくことでしょう。
他にも国家がなくなり企業が力を持つようになるなど面白いネタもありましたので、みてみてください。
まとめ
今回は未来を見抜くために必要な力が身につく「未来に先回りする思考法」を紹介してきました。
必要性という原理を見極めることで未来を読むことができるというのが結論です。
実際に動き出そうとした際にはタイミングという極めて難しいものがあるので、タイミングの見極め方などは業界や時代によって変わるので一概には言えないというのは少し残念でした。
タイミングこそ1番知りたいところでもあったからです。
こればっかりは運と、いかに失敗を考慮してスタートできるかが大事になってきます。
失敗を最小化できていれば、タイミングを逃すことはないですからね。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」です。
未来がどんなふうになるかを正確に予見することはできませんが、限りなく近く読むことならできます。
ニーズがどこにあるのかを見極めながら、どんなテクノロジーが今後進化していくのか楽しみに、そして参入できるタイミングが来たら思い切って乗っていきたいと思いました。
では、進化し続ける未来を楽しみましょう。
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