伏線回収の美しさに震えたことはありますか?
最後のとんでもないオチは実は全て最初から計画されていた内容で、しっかり読み解いていれば実はオチより先に見破れたかもしれないんです。
僕はそんな伏線回収が美しい伏線がすごい小説が大大大、大好きです!
時に震え、時に鳥肌し、何度も読み返してしまう小説なんか特に良いと思っています。
今回は年間100冊以上の本を読む僕が選んだ、伏線がすごいミステリー小説Top10をランキング方式で紹介します。
ランキングにはしていますが、どれも本当におすすめで鳥肌必至の作品ばかりですので、ぜひ全部読んでみてください。
では、行ってみましょう!
伏線がすごいの基準
伏線がすごい小説を紹介する前に、伏線がすごいの基準を定めておきます。
ここで紹介している伏線がすごいというのは、主に以下二つの条件を満たした上で小説全体としてどれだけ面白かったか、衝撃の大きかったかです。
・衝撃的なラストである
・ラストまでに伏線があって二度読むと見え方が変わる
伏線がすごいだけでなく、小説としても面白いものを選抜していますので、おすすめ小説ランキングと考えていただいても問題ないです。
またランキングと書いてはいますが、どれもおすすめの鳥肌もののミステリー小説ばかりですのでぜひ全部チェックしてみてください。
ではランキングを紹介していきます。
ランキング
10位:十角館の殺人
館で起こる殺人系ミステリー。
一行によってこれまでの常識が覆る感覚は超鳥肌ものです。
人物名を整理しながら、じっくり読むと驚きも面白さも倍増になる作品になります。
誰が殺され、誰が殺したか、考えながら読むと作者の作った衝撃の伏線とラストを最高に楽しむことができる作品です。
9位:倒錯のロンド
小説家を目指す青年が、作品を盗作されるところから、人生が一変する物語。
まさかまさかの展開が続く中、衝撃的なラストが待っていてタイトル通り、まさに倒錯します。
ジェットコースターのようなスピードがエグい小説が読んでみたい方にはぴったりの作品です。
8位:すべてがFになる
タイトルの伏線が綺麗に回収され、全てに納得する作品こそが「すべてがFになる」です。
理系の方やパソコンにちょっと詳しい方なら、その楽しみ方はさらに広がる作品になります。
王道の殺人系ミステリーですが、そのトリックはまさに伏線だらけそして衝撃のトリックに鳥肌&絶句してしまうことでしょう。
7位:神のロジック 次は誰の番ですか?
謎を含み続けたストーリーが一瞬で解ける快感、味わいたくはないですか?
ずっとモヤモヤしている謎、謎、謎、それが事件が発生することで一気に解けていく作品になっています。
徐々に殺されていく仲間たちという構図もドキドキハラハラ感が満載で、終始楽しめる作品です。
そして衝撃のラストと、実はそのラストは予想できたかもしれないと思わせてくれる伏線たち。
読み始めと読み終わりがここまで違う印象になる作品は、他にはありません。
6位:向日葵の咲かない夏
夏の思い出って言葉では決して表しきれないミステリーが「向日葵の咲かない夏」です。
ラストの衝撃は、言葉を失ってしまうほどの衝撃と鳥肌な作品になっています。
少年が事件に巻き込まれながら、進んでいきつつ事件解決で安心しきったところに、全く違う角度で驚かされるのです。
人の心の怖さを見事に小説に落とし込んだ作品で、その伏線もきっちり描かれているので納得しかないものの、衝撃でしばらくは放心状態になること必至でしょう。
5位:神様ゲーム
ラストの衝撃で、絶対ページを戻ってしまう作品が「神様ゲーム」です。
小学生ののほほんとしたミステリーかと思ったら、全く異なるエグい話となっています。
衝撃的すぎるラストと伏線なので、好き嫌いは分かれてくる作品ですが、僕は好きです。
グロいというより、暗い、エグい、見てられないと言った作品で、結構鬱系の話になっています。
読む際は自己責任でお願いします。笑
4位:ハサミ男
僕がこれまで読んできた作品の中で、一番の衝撃と常識がひっくり返る感覚を覚えた作品が「ハサミ男」です。
タイトル通りハサミ男という連続殺人犯がテーマになっています。
ハサミ男を追う警察官とハサミ男の両視点で描かれていて、読みやすいのに衝撃的なラストに繋がるのは小説家の腕の良さが伝わってくる作品です。
絶妙にうまい伏線が随所に張り巡らされていて、最後の最後に大どんでん返してくれるラストは決してネタバレせずに読んでほしいです。
3位:カラスの親指
騙されるのに、爽快感が最高なのが「カラスの親指」です。
伏線がすごい系の小説に多いのが、衝撃すぎるラストに放心したりすぐにもう一度読み返すといったことがあります。
ですが「カラスの親指」は「騙されたけど、最高の気持ちになった」というのが一番ぴったりな作品です。
衝撃的なラストではあるものの、心があったまるような伏線回収で見事に騙されながらも最高のエンディングを迎えます。
詐欺師がテーマになってはいるのですが、こんな詐欺師なら許してしまえる。
そんな伏線回収とラストになっているのです。
2位:オーデュボンの祈り
胸糞悪い!が一気に解放されるラストは、もう最高すぎます。
「オーデュボンの祈り」は正直胸糞悪い展開のオンパレードな作品です。
何度イライラして本を閉じようとしたかわかりません。
しかし、それが一気に伏線回収と共に解消されるのです。
その快感は他の伏線回収系小説よりも群を抜いて素晴らしい出来になっています。
全てが作者の思い通りに動かされていた悔しさがある伏線回収ですが、「オーデュボンの祈り」に関しては素晴らしいラストの伏線回収に最高の読後感を味わえます。
1位:ゴールデンスランバー
堂々の一位は、僕の人生の中で一番!の小説と言っていい作品「ゴールデンスランバー」です。
2位同様作者は「伊坂幸太郎」さんで、僕は「ゴールデンスランバー」きっかけで完全にミステリー好き、小説好きになりました。
それほど見事な伏線回収とそれまでの過程も最高に面白いミステリーなのです。
単純な誰が誰を殺したというミステリーではなく、こういうミステリーの形もあるのかと思わせてくれる作品です。
また衝撃ラストに心温まる部分もあり、ミステリー小説の中でここまで完璧な作品は他にないんじゃないかと思っています。
僕が今も小説を読み続ける理由に「ゴールデンスランバー」を超える作品に出会いたいというのがあるくらいです。
それほど見事な一冊になっていて、絶対死ぬまでにあと10回は読むであろうほど見事な伏線回収、衝撃ラストと納得感を味わえる作品になっています。
ランキングに入らなかったけどおすすめ
今回はミステリー小説に絞って紹介しました。
いかがだったでしょうか?ミステリー小説に限らず、下記作品についても伏線がすごいものがありますので、ぜひチェックしてみてください。
・ようこそ実力至上主義の教室へ(ラノベ、アニメ)
アニメ3期も決定した作品で、主人公が最強系ではあるものの、完全な心理戦という位置付けの作品になっています。
ルールの中で戦う主人公の頭の良さと暗躍系が好きな方にはぴったりの作品です。
伏線もすごく、きっちり伏線っぽいところを匂わせたりしっかり回収しているところはラノベと言えど侮れない素晴らしい作品になっています。
アニメにもなっていますが、僕は断然原作のラノベ派です。
・暗殺教室(マンガ、アニメ)
言わずもがなな作品ではあるものの、これを外して漫画界の伏線がすごいを語ることはできない作品です。
アニメにもなっていますが、これまた断然原作漫画を推します。
伏線がとにかくすごく、一話目から全てが計算され尽くしている作品で、最終話だけでなくその過程も非常に面白い作品です。
一番の漫画を選べと僕が言われた場合確実に「暗殺教室」と答えると思うくらい大好きな作品です。
遊び心と伏線が見事に噛み合っている作品で、真実が明らかになった後一話から読み直すことが必至の作品になっています。
巻数も多くないので、一気読みするのにぴったりの作品だと思います。
・オッドタクシー(アニメ)
アニメ界からはオッドタクシーがなかなか伏線と真相が噛み合って好きでした。
可愛らしいキャラで、タクシー運転手の小戸川が事件に巻き込まれていく。
それだけで終わるかと思いきや、実は全く予想だにしない真実が明らかになっていくのです。
アニメ初見でこの真実に辿り着けるし調査はまずいないでしょう。
真実に驚きつつもこれまでの小戸川の態度や行動の意味に全て辻褄が合うのは見事なストーリーだと思いました。
NetFlix、Amazon Primeビデオで見られますので、チェックしてみてください。
まとめ
今回は伏線がすごいミステリーについて紹介し、小説以外の伏線がすごい系についても軽くご紹介してきました。
気になったものがあれば嬉しいです。
伏線回収は、気づいた時に一気に謎が解けたり、思いもしなかった話が真相につながっていたという作者が仕掛けた最高の宝だと思います。
僕は今後もそんな宝を楽しんで小説を読んでいく所存です。
今回紹介した作品以外にも伏線がすごい小説や漫画はたくさんありますので、ぜひ読書ライフの一つの考えとして「伏線がすごい」を意識してみてください。
伏線を意識するだけで、ただの作品がとんでもない作品であったことに気づくかもしれません。
では、皆さんが伏線が張り巡った人生を謳歌することを祈っています!
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