スティーブ・ジョブズのようなスピーチがしてみたいですか?
観客を魅了するプレゼンやスピーチができるようになりたいというのは、多くの方が夢見ることだと思います。
実は、それちゃんと学べば誰にでもできちゃうんです。
今回紹介する岡本純子さんの「世界最高の話し方」では、スピーチやプレゼンなど人と話す時に使えるスキルがぎっしりつとまれた一冊になっていました。
この記事では、その一部について紹介し、要約を行っていきます。
では、行ってみましょう!
本書の概要
読むのにかかった時間
だいたい2時間半くらいで読み切ることができました。
構成
50個のルールにまとめられた会話テクニックが紹介されていて、日常会話からプレゼン、スピーチのコツを学ぶことができる構成になっています。
筆者の岡本純子さんは、1000人以上の社長や企業幹部の話し方改善に尽力した人物で、話し方のコーチエキスパートという存在です。
非常に学びがあり、実践できる形のテクニックがわかりやすく紹介されている構成でした。
無料で読む方法
2023年1月時点ではPrimeReadingで無料で読むことができます。
Prime会員になることで無料で読めるという形です。
他にも無料で読める作品が1000冊以上ありますので、チェックしてみてください。
会話の内容よりどんな気持ちにさせるか
何を話すかよりも、相手にどんな気持ちになってもらうかが会話では非常に重要になってきます。
挨拶の後にどうやって雑談に結びつけていくかであなたへの印象がまるっきり変わってくるのです。
うまく質問をすることで、相手視点で話を進められる状態に持ってくることが理想的で、決して自分視点で話すのではなく、相手を中心に聞く気持ちを持つことが大事になってきます。
二流ほど口を動かし、一流は目と耳を動かします。
質問のコツとしては、「ど」という音から始まる質問をすると良いです。
Whatに当たる、「どう思いますか?」「どんな〇〇」「どうしたの?」など
Whoに当たる、「どんな人」「どの芸能人が」など
Whenに当たる、「どんな時に」「どんなタイミングで」など
Whereに当たる、「どこの出身?」「どこで」など
Whyに当たる、「どうして」など
Whichに当たる、「犬と猫どっちが好き?」「どれがいい?」など
Howに当たる、「どうやって」「どうしたら」など
以上、6W+1Hの質問を使うだけで質問は無限に出てきますので、挨拶とともに雑談に入るコツとして持っておくと便利です。
いかに質問から相手の話を引き出すかが、日常会話の話し方のテクニックになります。
緊張しないためのコツ
続いては、人と話すときやスピーチ、プレゼンの時に緊張してしまう方向けのテクニックです。
これは一言、「数をこなせ」というのが「世界最高の話し方」に乗っていたテクニックになります。
数をこなしていくうちに、失敗が怖いものでは無くなっていくのです。
それはそうですよね。1000回もやって、1000回全て失敗したとしたら、失敗が当たり前になって気にする必要がなくなるんですから。
また失敗を別に恥ずかしいと思う必要もないんです。
噛んだからとか、読む原稿の行を間違えたなどは大したことではなく、恥じることなどありません。
どうしてもかっこよくスピーチをしたい、プレゼンをしたいと理想ばかりを追い求めるからこそこのようなちょっとの失敗が気になり、恥ずかしいものと換算されてしまうのです。
この小さなプライドなど捨ててしまい、失敗を笑いに繋げられるくらいの気持ちを持つことで、親しみのあって緊張しないスピーチが行えるようになります。
とにかく場数を踏んで、失敗の経験を数多くやることが緊張しないためのテクニックです。
4種類の質問で会話を途切れさせない
日常会話に戻って、一対一だと会話が途切れた時の間が怖いという方もいると思います。
そんな時に4種類の質問を用意しておきましょう。
① 「元気ですか?」「どちらの出身ですか?」などという「導入質問」
② 聞かれた質問と同じ内容を聞く「聞き返し質問」
③ 相手っが言ったことに関する「フォローアップ質問」
④ トピックを変える「ギアチェンジ質問」
この四つを意識することで、会話が途切れることなくどんどん続いていくのです。
「世界最高の話し方」に乗っていた会話の例がこちらになります。
あなた:どこの出身ですか?(導入質問)
相手:山形です。
あなた:山形ですか。(聞き返し質問)
あなた:いいところですねぇ、どの温泉がおすすめとかありますか?(フォローアップ質問)
相手:銀山温泉がいいですよ。街並みがとても風流があります。
あなた:食べ物だと、どんなものが美味しいですか?(ギアチェンジ質問)
相手:山形といえば芋煮が有名ですが、冷やしラーメンというのが僕は好きですね。
あなた:食べてみたいです!ラーメンといえばこの前私も美味しいお店見つけたんですよ!(自分の話)
こんな具合で、質問を織り交ぜながら、最後に自分の話をちょこっとすることで、自己開示と相手に話させるを両立できる会話ができるようになるのです。
「質問 → 聞く → 質問 → 聞く → 時々自分の話をする」ができるようになればあっという間に雑談マスターになれます。
今すぐできるテクニック3選
プレゼンやスピーチが明日にでも控えている方に向けた、すぐにできるテクニックについて最後にご紹介していきます。
第一声をテンプレート化する
スピーチやプレゼンで一番大事なことって何かわかりますか?
第一声です。
最初の言葉で、どんなプレゼンなのか、どんな人なのか、会場の注意をどれだけ引けるかが変わってきます。
そんな大事な第一声で、自己紹介なんてしている場合ではありません。
記憶に残るためにも第一声には注意をして、インパクトがあるものにしておく必要があります。
「世界最高の話し方」に出てきたテンプレートをここでは紹介し、ぜひ自分に合ったものを準備してプレゼンやスピーチに臨みましょう。
① ユーモア:気分はいかがですか? 素晴らしいですね。私はもうすでに皆さんの視線に圧倒されています。なのでそろそろ、帰りますね。
② サプライズ:悲しいことに、私が話すこの18分間の間に、4人のアメリカ人が彼らの色が原因で死ぬことになります。
②の補足、子供たちの食の冒頭に行ったショッキングな話始め、珍しい実績や珍しい雑学を発表する内容に絡んだもので持ってくると興味を引くことができます。
③ ストーリー:さて、この話から始めましょう。2年前、イベントプランナーから電話が来ました。彼は電話口でこう言いました。~
③の補足、過去の話を冒頭から始めることで、オチがメインの話につながってくる構成を持ってくることができます。
これによって、ストーリーによって入りやすい冒頭という印象を持たせることができるのです。
④ 質問:物事がうまくいかなかった時にどう説明していますか?あるいは常識を全てひっくり返すようなことを誰かが成し遂げた時にどう説明していますか?
④の補足、質問を持ってくることで、相手に思考が生まれ、記憶に残りやすくなるのです。
今回紹介する中で一番汎用性があり、スピーチやプレゼンの主テーマに合わせやすい第一声に分類されます。
⑤ 告白:最初に告白させてください。20年ほど前にしたあることを私は後悔しています。
⑤の補足、実は、という形で告白を演出することで相手の興味をグッと惹きつけるテクニックです。
今回紹介した5つのテンプレートをもとに、自分のスピーチやプレゼンにあった第一声を用意しておきましょう。
これまでよりも相手の食いつきや、興味をゲットできるはずです。
顔は振るんじゃなく一人を見る
多くのスピーチやプレゼンの本では、会場全体を見渡して、話せ!と書かれていることが多いですが、「世界最高の話し方」では一味違います。
従来の会場全体を見渡すというやり方では、首を振っているだけ、なんなら目が泳いでると指摘される事項になることがあるのです。
見渡すのではなく、一人一人の目を見ていく、というのが正しい会場へのアイコンタクトになります。
会場を右グループ、左グループ、真ん中グループと決めたら、そのグループごとの一人をターゲットとして、その一人に語りかける。これを意識するだけで首振りからアイコンタクトに昇華されるのです。
もちろん、ターゲットの一人を一回一回変えるでもいいです。とにかく全体を見るのではなくしっかりと個人の目を見て話すというのがアイコンタクトとして大事になってきます。
一番簡単に変えられて、かなり効果のあるテクニックです。
語尾に気をつけるだけで変わる
ご協力を改めてお願いいたしたいと思います。
速やかに取り組んでいきたいと考えております。
なんて、語尾になっていませんか?
これは回りくどい言い方としてNGです。
シンプルに言い切った方が、印象は良くなり、説得力も増します。
語尾には注意を向けて、「と思います」「と考えています」というのは極力減らすように心がけましょう。
本物のリーダーというのは言葉を無駄遣いしないのです。
シンプルイズベストは、言葉の世界でも通じる考え方になります。
まとめ
今回は、岡本純子さんの「世界最高の話し方」について紹介してきました。
話し方を全体的に学べる良い一冊でした。
今回紹介しきれなかったテクニックがたくさん収録されていますので、雑談、スピーチ、プレゼンなどの話す機会で悩みがある方はぜひ手に取ってみてください。
Amazon Prime会員なら無料で読めますので、この機会を逃さないようにしてください。
では、皆さんの話し方スキルが向上することを祈っています。
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