50ページほどの物語。
そんなページ数で何ができるんだと思っていました。
今回紹介する東野圭吾さんの「小さな故意の物語」はそんな、短編集が三つ収録された一冊。
この記事では、そんな「小さな故意の物語」を一部ネタバレありで紹介します。
では、いってみましょう。

あらすじ

「冷たい灼熱」「しのぶセンセの推理」「小さな故意の物語」の3編が収録された一冊。
妻が殺された理由とは?
父が殺された生徒が隠す真実とは?
親友が死んだ本当の理由とは?
それぞれの謎一つ一つのクオリティにきっと驚くはず。
50ページほどの物語なのに、どうしてこんなに心を動かされるのだろうか…
本の概要

ページ数
全179ページ
1編はだいたい50ページほどです。
読むのにかかった時間
だいたい2時間ほどで読み切ることができました。
構成
独立した短編が3編収録されています。
おすすめ度

東野圭吾さんの「小さな故意の物語」のおすすめ度は、5点満点中3点です。
おすすめ寄りだけど、僕の好みではないかなぁという評価。
大前提として僕は短編集が嫌いです。どうしても好きになれません。
というのも、やっと乗ってきた、のめり込んできたところで終わってしまうから。
長編の壮大なストーリー構成や伏線と比べると、どうしてもさっぱりしすぎちゃっていると感じてしまうのです。
その前提があった上でも、「小さな故意の物語」は面白い部類に入りました。
物語一つ一つがちゃんとしている。登場人物たちの背景や考え、切なさをうまく表現しているのです。
なので、短いながらもしっかりと感情移入できて、謎に入り込むことができます。
面白いという点、さらに長編は読んでられないという方に合っているという点からおすすめです。
ただ、僕としてはやはり長編の魅力には及ばないという立場。
これをもっとアイデア加えて、人間模様を入れて長編にしたらもっと面白いだろうに。感動できるだろうに。と思ってしまいます。
おすすめではあるけど、僕の好みではない。そのため3点という中途半端な評価となりました。
決して悪い点数ではないので、気になる方はぜひお手に取ってみてください。
要約・あらすじ(ネタバレあり)
ここからはネタバレを含みますので、ネタバレが嫌な方はまとめの章まで飛ぶようにしてください。

では、ネタバレありのあらすじ、要約を行なっていきます。
今回は、それぞれの短編について、内容を紹介します。
「冷たい灼熱」
家に帰ると妻が殺されていた。そして一人息子は行方不明。
警察が捜査をすると、犯人は夫であることが判明する。
夫は、息子を灼熱の車に放置して、殺してしまった妻に腹を立て殺したのだった。
そして、亡くなった息子は熱硬化性樹脂で固められ、夫の職場のロッカーにいた。
妻は息子を殺してしまったことを誤魔化そうとし、夫もまた妻と息子の死を偽装しようとした。
だって、パチンコをするために置いた息子が車の中で熱中症で死んだなんて、恥ずかしすぎるから。
「しのぶセンセの推理」
綺麗だがガサツなしのぶ先生。
しのぶ先生の生徒の一人が事件に巻き込まれる。父親が殺されたのだ。
生徒に被害が及ぶことを恐れた先生は、独自に捜査し事件の真相に辿り着く。
生徒の母親が正当防衛で父を殺し、その事実を隠蔽するために生徒が車を運転したとのことだった。
まさか小学生が車を運転できるとは。という驚きはあるものの、警察よりも早くその真相に辿り着いたしのぶ先生は中々の人物であるだろう。
「小さな故意の物語」
親友が屋上から落ちて死んだ。親友が自殺するわけがない。中岡は目撃者を探す。
親友の恋人・洋子も目撃者探しに協力してもらいながら、親友は故意に向けられた鏡の反射によって目をくらませたことがわかる。
犯人は親友に片想いだった女の子。だがその事実は心に秘めることにして事件は幕を閉じた。
かに思われたが、中岡は親友の残した予定表によって真実を知る。
実は親友と共に屋上にいたのは洋子だった。別れたいと思っていた洋子は、鏡の反射にいち早く気づき、親友に見るように促したのだ。
小さな故意が重なり合い、親友は死んでしまった。その事実に気がついた中岡だった。
まとめ

ここからはネタバレないので、安心してください。
今回は、東野圭吾さんの「小さな故意の物語」を紹介してきました。
短編集嫌いな僕が面白い!と言える中々ない一冊です。
気になる方はぜひ、読んでみてください。
動機とか、人の心を描くのはやっぱり東野圭吾さん上手いですよね。
では、皆さんの読書ライフがより良いものになることを祈っています。


