ライターになりたいなら、とにかくこれを読んでください!
という本についに出会えることができました。
ライターの本というと文章の書き方とか、テクニックなんかが載っていることが多いですが、今回紹介する佐藤友美さんの「書く仕事がしたい」では文章術ではなく、ライターになるために!というテーマに絞って紹介されています。
ライターになりたいと思ったら考えるべきステップと、ライターのお金事情や仕事事情を事細かくわかりやすく書かれていました。
この記事では、その一部について備忘録的に要約していきます。
では、行ってみましょう!
本書の概要
ページ数
エピローグ含めず、325ページ、全332ページでした。
読むのにかかった時間
行間が広く、だいたい4時間ほどで読み切ることができました。
構成
文章術は基本なく、ライターを志す際に必要なマインド、必要なスキル、必要な行動について丁寧に解説された内容でした。
「ライターになるための講座」という一冊で、この一冊さえあれば今すぐにでもライターの道に進められる構成になっていました。
筆者である佐藤友美さんがどのようにして、ライターの道を志したのか、どのようにしてライターの道を進んでいったのかを交えながら、これからライターになる人の後押しになる一冊です。
本書の対象者は、ライター、コラムニスト、エッセイスト、ジャーナリスト、編集者を目指している方向けになります。
小説家や脚本家などは対象ではなく、文章力などのスキルは基本扱っていない構成です。
ライターのお金事情
ライターの年収はズバリ、800万円前後です。
もちろん人によりますし、フルタイムで働くかによっても変わってきますが、ライターとして稼いでご飯を食べている人の平均は大体800万円ほどになります。
内訳としてはジャンルによって単価が異なってきますが、基本は原稿料という形で1記事ごとに払われる形態が多いです。
ファッション誌だと1ページあたり1.5万円~2.5万円
ウェブ媒体の原稿料で、ニュース系インタビュー記事1本で2万円~8万円
書籍ライターは、印税でもらう場合と一括でもらう場合があり、印税だと本の定価8~10%、一括だと40万円~70万円くらいが相場になります。
ライターはずっと同じ仕事をし続けるわけではないので、どの記事を書くかによって大きく収入は変わってきます。
売り上げを一定化させるためにも、さまざまな媒体への執筆をしておくのがおすすめです。
ライターの必須スキル
ライターの基本、必須スキルとして面白がれるということがあります。
これはぜひ、本書で紹介されている内容を確認してみてください。
取材をする上でも記事を書く上でも、対象への興味がないとライターとして続かない、期待する記事は書けないというのが筆者の話でした。
ここでは、面白がれる以外のスキルについて紹介します。
文章力
佐藤友美さんは文章力は必須スキルではないと「書く仕事がしたい」では書いていました。
というのも、必要最低限の文章力はテクニックでカバーできるからとのことでした。
紹介されていたテクニックは二つです。
①一文を短くすること
②前後の因果関係をはっきり書くこと
この二つさえ注意していれば、合格点のライターになることができます。
さらに、二つのテクニックに加え、「間違っていないこと」「わかりやすいこと」を意識すればライターでやっていく文章力という壁は攻略できるのです。
ライターというのは決して高いハードルではないということがわかります。
文章力をもっと高めたい場合で、おすすめされていた本は「文章術のベストセラー100冊のポイントをまとめてみた。」でした。
僕も読んだことがありますが、要点がまとめられていて良書だと思います。
これ一冊で100冊分のテクニックが学べるのもおすすめポイントです。
コミュニケーション能力
ライターは一人でひっそりと原稿を書いているイメージがあるかもしれませんが、現実は異なります。
編集者とチームになって原稿を仕上げていくことこそが、ライターの仕事です。
そのため、コミュニケーション能力が必要になります。
書籍や記事の目的や編集者が求めている納品物を、会話で読み取りつつ、取材の時は取材相手から聞きたいことを引っ張り出す力も必要になってくるのです。
文章力は最低限、取材力や編集者が求めている目的や答えを知る力の方が重要になってきます。
プライドを捨てられる
最後に必要な力としては「プライドを捨てられる」能力です。
ライターになると編集者に原稿を見てもらうことが必須になってきます。
その際に赤文字で修正を入れられた時、どう感じるでしょうか?
嫌な気持ちになることなく、受け入れて自分の文章を直していけるちっぽけなプライドを捨てられる能力がそこで試されてくるのです。
自分の文章に絶対の自信とプライドを持っている方はここでつまづく可能性高いと思います。
いかにプライドを捨てて、自分の間違いを訂正できるかがライターで長生きするために重要になってきます。
また、慢心せず学ぶ姿勢を続けることもライターの力としては必要で、これもまたプライドがあると学びの邪魔になるのです。
学び続ける、成長できるなら自分より年下、後輩からもどんどん教えを乞うようなプライドを捨てられる能力が売れ続けるライターには必須になってきます。
デビューまでのステップ
ライターのお金事情や必須スキルについて紹介したところで、最後に実際にライターとしてデビューするステップについて紹介します。
「書く仕事がしたい」で書かれていたルートをまとめると以下の5ルートになります。
①知り合いのツテを辿る
②誰かに師事する
③編集部 Or 編集プロダクションで働く
④学ぶ場所(ライター講座など)にいく
⑤ライター募集に応募する
①については知り合いに編集部に勤めている方がいないかなどを調べ、自分がライターとして働きたいということをアピールすることで仕事をとってくるという内容です。
②はちょっと注意が必要ですが、①同様に伝手があればツテを辿って、すでにライターとして働いている人についてライターのイロハや仕事の取り方などを学んでいくというルートになります。
SNSなどで師匠をやっている!というパターンには注意が必要で、ぼったくり商材を売るだけの人もいるので気をつけてください。
③はシンプルでツテがないなら作ればいいという考えのもと、ライターの基礎スキルも学べる就職してしまうというルートになります。
編集部に入ってからライターになる人も多いそうです。
④は最も手っ取り早い方法ですが、簡単なだけではない方法になります。
ライター講座自体は誰でも行けますが、その後どんな行動に移せるかが試されてくるのです。
ライター講座へ行って満足するのか、ライター講座の中で横のつながりや先生の仕事をとってくるノウハウを吸収できるかなど、お金を払えば学べるだけに難しさがあるルートだと言えます。
「書く仕事がしたい」の筆者である佐藤友美さんのライター講座もありますので、検討してみてください。
⑤は、まずやってみようというルートになります。
やってみなければ必要なものも、足りないものもわからないという考えのもと、とにかく行動するやり方です。
行動力がある方にはぴったりで、一番手っ取り早く、ライターになることができるルートになります。
僕のおすすめとしては④ですね。
誰でもある程度のお金があればできることですし、筆者である佐藤友美さんの講座であればその後の行動にもつながる学びがあると思えるからです。
僕はすぐにライターになる気はありませんが、今後ライターになろうと思った時は間違いなく佐藤友美さんのライター講座を受けると思います。
それほど「書く仕事がしたい」という本は的を得た書籍であり、この人から学べばライターとして生きていける気がするのです。
以上5つの中からでもそれ以外でも、ライターになれるので、ぜひライターになりたい方は検討してみてください。
まとめ
今回は、佐藤友美さんの「書く仕事がしたい」について紹介してきました。
ライターという仕事が決して天の世界ではなく、身近かつやる意思さえあればなれる職業であることがわかる内容でした。
今回要約した内容以外にも、ライターのマインドやもう少し詳しい佐藤友美さん直伝の文章力のコツなんかも本書では、わかりやすくまとめられています。
ライターを目指すのであれば、ぜひ「書く仕事がしたい」読んでみてください。
では、皆さんのライター熱が加熱することを祈っています。
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